私が処女を失ったのはもう7年も前の話になる。
年齢がばれちゃうんだけど、今ではすっかりエッチの虜になってしまった私でも、処女を無くしたのはずいぶんと遅く、ハタチを越えてからだった。
初めてのエッチは生まれて初めてできた彼氏とだったから、考えてみればとても幸せなことだったと思う。
そのころ学生だった私は友達の紹介がきっかけで彼と知り合い、つきあうことになった。彼は私より2つ年下で、まだ高校を卒業してまもなくだったのにやたら大人びていて、外見からは想像もつかないくらい落ち着いた感じの人だった。
※
彼とつきあいだして2ヶ月を過ぎたころ──
「今日は帰るの遅くなるよ」
彼が一言そう言い、私は静かに「うん」と頷いた。
今日は彼と迎える初めての夜。
私にとって人生初めての夜だ。
彼が私のそばに座った。
「風邪なかなか治らないね。」
私の風邪ひきはしつこく続き、今日もさっきから時々咳き込む。
「あんまり咳が止まらないならオレが止めてやる。」
「あっ。」
彼の唇が私の唇を塞いだ。
これが私の人生最初のキス。
咳は止まった。カラダの動きも止まった。熱のせいか一気にカラダが火照る。
「小夏ちゃんの風邪、オレがもらってあげる。」
そう言って彼はもう一度、キスをした。
彼の柔らかな舌が私の唇を割って入ってきた。
うまく迎え入れることができなくて、歯と歯がコツンとぶつかる音がする。おそるおそる彼の舌の動きに応じると、そのまま絡めとられて吸い上げられた。
「ううぅ‥‥」
(初めてのキスがこんなに激しくっていいのかなぁ?)
彼に塞がれたままの唇のわずかな隙間から小さく声が漏れた。
「感じてるの?」
彼が耳たぶを軽く噛みながら聞いてきた。
「初めてなのに声がでるくらい気持ちよかったんだ。小夏ちゃんってエッチだね。」
耳もとで囁きながら右手で首筋をなでる。
全身が浮き立つような感覚に身震いをする。
「寒い?」
「そんなことないよ、大丈夫。」
彼の右手がす~っと降りてきた。
服の上から乳房を揉み、乳首をキュッとつまんだ。
「あぅ!」
思いがけない刺激に声が出る。
今までに感じたことのない甘い刺激に思わずカラダがのけぞる。
「ダ、ダメ‥‥。」
これから先のことを考えると急に不安になり、彼の手を押し返す。
「ダメじゃないよ。小夏ちゃんのココ、こんなにツンツンになってるよ」
彼の手はあっさりと私の腕を押さえ込み、空いた方の手でゆっくりと胸を揉みしだく。
「大丈夫。ゆっくり時間かけて小夏ちゃんをもっともっとエッチにさせてあげるよ。」
服は捲し上げられ彼の指が乳首を摘み、コリコリとひねる。それだけでカラダ中の力がフワァっと抜けていくようだった。
相変わらず私は咳き込んでいた。そのたびに彼に唇を塞がれる。
「ごめんね?もしうつちゃったら大変だよ。」
そのまま彼に抱きつくと力いっぱい抱きしめられた。
「今日、いい?」
しばらく考えてゆっくりうなづいた。大好きな人と一緒になれるなんてすごく幸せだと思ったから。
二人でしばらく抱き合いキスを繰りかえした。
彼の手がそっとあそこに伸びてきた。
さすがに恥ずかしくてギュっと両足を閉じる。
しかし耳たぶをペロっと舐められるとカラダの芯がドロドロに溶け、摘まれた乳首から全身にゾクゾクするような痺れが走る。
「ねぇ‥‥恥ずかしいよ‥‥。」
両手で秘所を覆って隠しても簡単に引き剥がされる。私の両手はバンザイの格好で固定されてしまった。
「小夏ちゃんのあそこは、正直だよ。ぐっしょり濡れてる‥‥。全然恥ずかしいことないよ。普通のことなんだから、恥ずかしがることもない。」
そう言って、ジュンジュンに濡れているあそこの割れ目をゆっくり上下になぞり始めた。
気持ちがいいというよりも、送られてくる刺激からお腹の奥の方から熱いものが出てくる感じ。私の下半身はいったいどうなってしまったんだろう?
彼の指はグショグショに濡れている陰唇を押し開き、小さなおマメを軽く摘んだ。
「やっ‥‥あぁ!」
痛いほど摘まれ、初めて味わった気持ち良さに仰け反り喘いだ。
「もう、やめて」
声は完全にうわずって言葉も出てこない。ただ身をよじって悶えるだけだった。
「小夏ちゃんのココ、こんなにグチョグチョに濡らしちゃって‥‥。すごいよ。」
そう言いながら長い指がゆっくりと私の中へ入ってきた。
「や、い‥‥コワイ!」
私の中に初めて入る彼の指が軋んでいるような気がする。このまま一番奥まで入ってしまったら、どうなってしまうのだろう。不安で怖くて、彼にしがみつく。
ついに彼の指が私の中にスッポリとおさまってしまった。カラダ中の全神経が彼の指先に集中している。
「どう?今どんな感じ?」
指を挿入し固定したまま彼は私に聞いてくる。
「どうって‥‥、ものすご~く恥ずかしい‥‥。」
「もっと恥ずかしいこと、いっぱいするよ。今、恥ずかしかったらこれからどうなっちゃうんだろうな‥‥」
下腹部がきゅうんと熱くなった。
彼の指が私の中で円を描くように動き出すと、目の前がピンク色に染まったような気がした。
彼が自分のモノを出してきて私に握らせた。
私よりも若くて元気な彼のモノは、すでに先端から湿ったものがにじみ出ていた。
ジッと見ていることができずに目をそらすと、持っている私の手の上から彼の手が覆い被さり、上下にしごき始めた。
「こうやってゆっくり、優しく触っているとすごく気持ちいいよ。」
彼はそう囁き、私の秘所に擦りつける。私の腰を持ち上げ、彼はゆっくりと挿入を始めた。
──痛い。
「痛~い! あっ、イタいってば!」
涙がでるほど、彼を突き飛ばしてしまいたいほどの痛みが私を襲う。
彼はそれでもあきらめず、抱きしめてはキスをしてまた挿入しようと腰を抱きかかえる。
そうして何回挑戦したことだろう?
「入った‥‥」
彼がつぶやいた。
「本当?」
あお向けになったまま、ついに彼と一つになれたことに喜び、涙が滲む。
「ああ、本当だ」
少しずつ彼が腰を動かすと繋がっている部分から二人のものが溶けて溢れ、流れ出してくるのが分かる。
彼の動きは少しずつ早くなってくる。
彼の動きに合わせて私の腰も浮きたってくる。
「うぅっ!」
彼は低く唸って私の胸に覆い被さり、そして果てた。
※
今はもう別れて会うこともなくなったけれど後悔なんて全然ない。
快楽とかイクとかそんなものに浸る余裕はなかったけれど、初めてのセックスが大好きな人とできて本当によかった。