「わぁ。ここ、とても暖かいよ。浩樹も早くおいでよ。」
有里はこのサンルームがよほど気に入ったらしく大はしゃぎだ。
俺、波多野浩樹。有里は俺の彼女。もうすぐ俺の嫁さんになる。
明日はとうとう待ちに待った、新居への荷運びの日だ。今日はとりあえずすぐ使いたいものだけを運びに来た。
寒がりやの有里のために選んだ、サンルーム付きの部屋‥‥と言えば聞こえはいいが、実際はそんな大層なものではない。障子で仕切られた縁側みたいなものだ。
それでも大喜びしている有里を見てると、俺もこの空間が一層好きになる。
「有里、腹減ったろ?ちょっとコンビニ行って何か食うもの買ってくる。」
「OK。早く帰ってきてね。」
俺はいそいそと、買い物を済ませ、部屋へ戻った。
「ただいま。」
俺は勢いよくドアを開けた。が、返事がない。
「‥‥?‥‥有里?」
俺はサンルームへと近づいて行った。
そっと障子を開けて見ると、有里はクッションの上で猫のように丸まって、気持ちよさそうに寝息を立てていた。
「‥‥有里。起きて。」
俺は有里の体を軽く揺すった。
「‥‥ぅう‥‥ん‥‥、」
有里は少し眉をしかめ、寝返りを打った。
その時、シャツがはだけ、有里の可愛いおっぱいが、ちらりと見えた。
もう何度も見慣れた、それでも決して見飽きることのない、有里のおっぱい。
今日は柔らかい日射しを浴びているせいか、一段とキレイだ。
俺はたまらなくなって、有里の胸元に手を伸ばした。
普段はまず服の上からそっと触り始めるのだが、今日は最初からシャツの中に手を入れ、きゅっ、と揉んでみた。
「‥‥んん‥‥。」
有里が、うっすらと目を開けた。
俺は有里の隣に横たわると、そっと有里を抱き寄せ、唇を重ねた。まだ眠いのか、唇の動きが少し鈍い。
俺は、舌を差し入れ、有里の舌を探り始めた。
しばらくして、有里が反応しはじめた。
有里の舌が優しくからみ付き、時々湿った音が漏れる。
「‥‥んん‥‥ふぅ‥‥。」
有里は甘い声を出しはじめた。
「有里はえっちだね。キスしただけで、真っ昼間からそんな声だして。」
「やだ、そんな事ないよ。浩樹はえっちじゃないの?」
有里はいやいやと身をよじる。
そのたびに、シャツの合わせ目が少しずつ開いていく。
「有里の前でだけ、ね。」
そう言って、俺は有里のシャツをするりと脱がせた。
「きゃっ‥‥!」
有里は両手で胸を隠した。
「ほら、もっとよく見せて。」
俺は有里の指先をそっと口に含み、何度か出し入れした。
「‥‥ぁふぅ‥‥。」
有里のガードは、たやすく緩んだ。
俺は指先を舐めながら、胸から背中の方へそろそろと手を這わせてブラのホックをはずした。
俺の手は再び胸に戻り、愛撫を繰り返した。外から内へ、円を書くようにそっと撫でたり、手のひら全体で柔らかく包み込んで細かく左右に振るわせたり。
「‥‥ゃあぁ‥‥あんっ‥‥あっ‥‥。」
有里が甘い声で啼く度、俺の手の中でかわいいピンクの蕾がふくらみ、固さを増していく。
「有里の乳首こんなに固くなってる。ほら。」
そう言って俺は有里の乳首を舌先でくりくりと転がした。
「あぁんっ!」
有里の躰がぴくんと跳ねた。
その拍子に有里の脚の間から、ぴちゃっ、という音がした。
俺は有里の脚の間に体を滑り込ませ、はちきれそうになっている股間を押し付けてぐいぐいと腰を動かした。厚手のジーンズを通して有里の温もりが伝わってくる。
そして有里も同じように感じてるのか、俺の動きに合わせて腰を動かしている。
「‥‥んっ、んんっ、んっっ‥‥。」
俺はぴたっ、と動きを止めてみた。
有里は突然おあずけを食らってどうしてよいのかわからないようだ。
「有里、脱いで。」
「‥‥‥‥?自分で?」
「そう。自分で脱いでみせて。‥‥どうしたの? 脱がないと有里を気持ち良くさせてあげられないよ。ほら、有里のここはすごく欲しがってるのに。」
俺はジーンズの上から有里を撫でた。
有里はためらいながらもゆっくりジーンズを脱いだ。その間にも有里の躰はもどかしそうにもぞもぞと動く。
とうとう有里はピンクのパンティ一枚の姿になった。
ピンク色なのはパンティだけじゃない。有里の躰もほんのりと桜色に染まり、俺を誘っている。
俺は有里にキスをして、そっと脚を広げさせた。そしてパンティ越しに指を滑らせた。
レーンに沿って、行ったり来たり。
「‥‥はぁ、あんっ、ぁふぅっ、ぅうん‥‥。」
次第に有里の息が荒くなる。そして、パンティの染みも広がっていく。
俺は有里にキスの雨を降らせながら、下へ下へとずれて行った。
有里のパンティはもうぐっしょりに濡れていた。俺はパンティの上から舌を這わせた。
「‥‥ぁあんっ!」
有里がひときわ高く啼いた。
「有里はここがいちばん感じるんだよね。」
有里は返事の代わりに身をよじり、喘ぎ声を上げる。
俺は有里のパンティに手をかけ、するっと抜き取った。そして俺も服を脱ぎ、裸になった。
再び俺達は抱き合いキスをした。同じキスなのに肌と肌が直に触れ合うと全然違う。俺はもう我慢できなかった。
「‥‥有里、俺、もう‥‥。」
しかし俺が言い終わらないうちに、有里は俺の唇を自分の唇でそっと塞いだ。そして有里の手は俺を捉えて上下に動き始めた。
「‥‥ぁううっ!」
有里の手が動くたび、俺はビクンビクンと脈打ち、固さを増してゆく。
やがて俺の股間から湿った音が聞こえ始めた。
いつの間にか俺は有里にくわえられていた。舌先をちろちろと動かしたり、かと思えば、根本までしっかりくわえて、舌全体できゅっきゅっと絞めながら出し入れを繰り返したり‥‥。
「あぁ、‥‥ゆ、有里、‥‥そんなにしたら‥‥。ちょっと‥‥止めて‥‥。」
俺は一度有里の動きを制してから、仰向けに寝そべった。
「有里、おいで。」
有里は俺の脚の方を向いて俺に覆いかぶさってきた。
再び、俺は有里の柔らかい舌に包まれた。
そして、俺の舌は有里の茂みをかきわけて、泉を探り始めた。
「‥‥ぅうん‥‥んんっ‥‥んっ‥‥んっっ‥‥。」
「‥‥はぁぁ‥‥あぁっ‥‥はぁっ‥‥。」
二人は我を忘れて、互いを味わっていた。
部屋中に響きわたる淫らなハーモニー。それがより一層、俺達の理性を溶かしていく。いつしか、どちらともなく二人は再び向かい合っていた。
俺はゆっくり有里の中へ滑りこんだ。
有里は優しく俺を包み込む。
「‥‥あぁ、‥‥有里‥‥有里‥‥。」
俺は無我夢中で有里の名を呼び、激しく腰を動かした。
有里もそれに応えるように、俺の体にしっかりしがみ付き、腰をくねらせながら俺を締め付ける。
「‥‥ぁあん、あっ、あっ、あっ‥‥あぁっ‥‥浩樹‥‥すごく‥‥あ、熱いよ‥‥溶けちゃい‥‥そう‥‥。」
有里の締め付けが次第に強くなる。
俺は有里の両脚を高く挙げ、自分の肩に乗せると、更に激しく有里を突いた。
「‥‥ぁあ‥‥有里‥‥っ、い、イクよ‥‥。」
有里の目にはうっすらと涙が浮かんでいる。俺は有里がたまらなく愛しくなり、有里をきつく抱きしめた。と、その時、有里の中がぎゅっ、とひときわきつく締まった。
そして有里は一声高く啼いて、俺の腕の中でやわらかく崩れた。
同時に俺も有里の中に白い花を散らした。
気が付くと、あたりはもうすっかり暗くなっていた。
有里はまだ眠っている。
俺は有里の手にそっと触れてみた。
いつも氷のように冷たい有里の手が、温かくなっている。ずっと裸で何も掛けずに寝ていたにも関わらず。
「‥‥サンルームが効いたのかな。それとも、俺の愛‥‥?、な~んてね。はははっ。」
なんて言って一人でウケていると、それに答えるかのように、有里が寝返りを打って俺にしがみ付いてきた。
俺は有里を抱き寄せ、そっと髪を撫でた。
有里は気持ちよさそうに口もとに笑みを浮かべている。
これから、このサンルームで何度も何度も、それこそ数えきれない位に、有里と愛し合える幸せをかみしめながら、俺は再び眠りについた。