水際淫

女性もえっちな妄想をしてもいいんです。
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水際淫
2021年07月07日 14時33分
イマージュ

何故か夜中に目が覚めた。
散歩がてら、自分が通う学校の方へ何気なく歩いていった賢一は、不振な音を耳にする。
 ガチャガチャというその音は、フェンスを掴んで揺り動かすような音だった。
「何だろう?こっちか。」
 音は学校の屋外プールの方向だ。
「?」
 好奇心というか、あまり深く考えずにそちらへ向かった。
 プールの方へ歩いていくと、やはりそちらから聞こえてくるようだ。
「んん~‥‥」
「!」
 呻き声のような音さえ混じり始めると、ガチャガチャはさらに音量を増した。
 そして、賢一は驚愕の光景を目にするのだった。

 十数時間前。
 賢一は、はやる胸を抑えていた。
 あと10分‥‥
 心待ちにしている「そのとき」はもうすぐそこなのだ。
「‥‥‥」
 さりげないふうを装って、右斜め前にいる少女の横顔を見つめる。
 あと5分‥‥
 そう思うと、胸の動悸はますますひどくなる一方だったし、下半身などは朝からずっと妄想と妖しげな期待とで張り詰めっ放しであった。
少女の方は、賢一の劣情を知る由もないので、全くいつもと変わりなく授業を受けている。
そして、三時限目は終了した‥‥

 四時限目は、水泳。
 一週間に一度きりの男子と女子の体育の時間が重なる日であり、水泳が始まってからは今年初めての日だ。
 少年達は、普段は制服に隠された同級生の身体のラインを見、覗いている肢体を通してわずか水着一枚下の裸体を想い描く。
 賢一に限らず、10代の男子なのだから考えることはあまり変わっていなかったのかもしれないが、こんなことを考えるのは俺ぐらいだろうな‥‥
というのがこの年頃の常で、そんな素振りは各人全く見せないのだった。
 もちろん、滾りきった股間を別にすれば賢一だとてその一員で、どうにか少し萎えたところで友人と連れだって更衣室へと向かった。
  
 着替えは当然男子の方がずっと早くて、教師の指示に従い準備体操をしているところへチラホラと女子がプール際へやってきていた。
「‥‥‥」
 一応正面を向き、教師のお手本通り体操を続ける面々だが、頭の中は別な方向へそれているのだ。
「香山ってすっげえだろうな。」
 隣で幼稚園からの友人高橋がささやく。
「ああ‥」
 確かに香山の胸に、大抵の男子は目を奪われるだろう。当然、制服の上からの想像でしかないが、他の女子と違い明らかに胸の形が判るので、勝手な想像ながらおそらくはDカップとかEカップとかがゆうにありそうだった。
 しかし、賢一の目当ては違うのだ。
 香山は確かに身体の発育は良いかもしれなかったが、かなりの童顔であるのも間違いないので、賢一の好みではなかった。彼の愛する少女はもっと大人びたものでなければならなかった。
「ほら。」
 体操の一環として、二人組になり筋を伸ばし合っていると、丁度そこへ当の香山がやってきた。
「見ろよ、賢一。」
「ああ‥」
 この少年に限らず、よそ見をしている者が一瞬で何人も賢一の目に映った。
「乳の形がはっきり判るぞ。でかいなぁ、やっぱり。」
「ああ‥」
「こうしてみると、他にも結構着やせしている奴いるな。」
「ああ‥」
 高橋に生返事しかしないのは、賢一が愛する少女の登場だけに関心が向けられているからだった。

 しかし、目当ては現れないまま、体操は終了し男子一行は水に入った。
 これは賢一にとって大いに好都合だ。股間の膨張が簡単には判られないし、第一水で冷やされて勃起しにくくもなる。
「!」
 さりげない振りを必死に続けながらプールサイドを凝視していた目に、やっと少女が映った。
 水に入っていたことで気が抜けていたらしく、この登場によりそれまでどうにか柔軟を保っていたモノが一気に硬直した。
「菊谷もなかなかだな。」
「ああ‥」
 今度の生返事は違った。下半身に集中した血とあまりの感動に賢一の脳は思考を停止していたのだ。
 菊谷淳子こそ、賢一が愛する少女なのだった。

 ああ‥‥‥
 淳子の水着姿は賢一にとって至高だった。
 細面で、キリッとした目つきの淳子は背も彼より少し高かったし、普段の制服姿でも十分堪らない魅力を醸し出している、と賢一は思っていた。肩より少し長いくらいの髪は漆黒で、ブレザーの紺と相まって余計に美しかった。
 それとなく彼が級友と話をしている限りでは、同級生女子の中ではかなりの人気度だった。
 あくまでも賢一の主観かもしれないが、その最高の美少女が今水着姿となって現れたののである。賢一はなりふり構わず視線をそちらに向けた。
 ふっくらとしたやや薄い胸の形も、学校指定という何の変哲もない水着から伸びる透き通るように白い肌も、スラッと伸びる四肢も、水泳用に結い上げたセミロングの黒髪も、全て彼の勝手な性欲を掻き立てないではいなかった。
 だから、賢一が水着の前部を盛り上がらせながら、トロッ~ッと分泌を感じ始めるのに少しの時間も要らなかった。
 しかも、淳子達は最後のグループだったらしく、彼女らの参加があるとすぐに女子一行の準備体操が始められた。
 うぉっ!
 顔を出して平泳ぎをしていた賢一は、大きく後ろに背中を反らす体勢になっていた姿をまともに見てしまった。淳子のみならず、全員の乳型が一望できた。もちろん、淳子のそれが賢一にとっては比較するまでもなく最高だったし、この出来事で賢一の股間が震えた。
「ぅう‥‥」
 不本意にも水中で射精してしまい、思わず立ち上がった。教師の檄が飛ぶ。
「おらぁ、加藤!どうして、足ついてるんだ!」
「済みません。」
 泳ぎを再開しようとしたが、衝撃の射精は立っているのがやっととても泳げはしないくらい腰から力を奪っていた。しかも三度四度と続くビクつきは全然収まらず、賢一の周囲に煙幕のようにして精子が漂った。幸い誰も気付くことはなかったが‥‥
 プールから上がるまでに、どうにか平穏を取り戻したが、水着が精液で異常な光沢を放っているような気がして、賢一は気が気でなかった。
 しかし、プールサイドで『体育座り』をさせられ教師の話を聞いている最中、女子の方は盛んに泳ぎ回っていた。
 先ほど焼き付けた、衝撃の一コマを思い起こし、賢一の肉塊はまたしても硬直を始めていた。そこに、さらなる衝撃が走った。
「!」
 水を滴らせながら、淳子が彼のすぐ脇を通り過ぎたのだ。乾いていたときでさえ、少女の裸体を示して余りあった水着は今やとてつもない変貌を遂げていた。
 濡れてピッタリ肌に張り付いたために、体の線は一糸まとわぬ時と小差ない状態で浮かび上がっていたし、何よりはっきりと見える二つの乳房それぞれの膨らみ様と、バタ足でもしたのであろう、尻に水着がかなり食い込んでいるために俗に言う『半ケツ』になっている下半身は、賢一の先端に再び粘液を滲ませた。さすがに射精したばかりなので今度はそこで踏みとどまったが。

 とても充実した一日だった。
 たまたま部活もなかったためにいつになく早く帰宅できた賢一は、自分の部屋に駆け上がると、カバンを投げ出しベルトを外すのももどかしいくらいの気持ちで下着ごとズボンを脱ぎ捨て、早速自慰を始めるのだった。
 賢一はオナニー自体が覚えたてで、まだ一ヶ月にもなるまい。ある日、淳子を思いながら勃起した肉棒を握っていてついに射精へ至ったのが始まりだった。
 以来、純粋に毎日淳子に射精していた。日に二度三度という日も珍しくなく、今日のような日などどうなることか、自分自身でも全く予測できないでいる。
「ぅおおぉぉぉぉぉ~!」
 わざとらしいくらいの雄叫びをあげながら、まずは胸を反らした淳子の乳房の記憶で放った。虚空を切り裂く精液は、用意した紙を飛び越えていった。慌てて拭き取っている間に、硬度を失うことなくまたしても芯が張りだした。
 もう誰にも気兼ねすることはないのだ、勃起する限り射精しようじゃないか。
 そう心に決め、今度は濡れ光った淳子の水着姿に、その下の全裸体を脳裏に映し出しながらひたすら擦り始めた。

 結局、夕食前に三回射精しただけでは健一の性欲がもの足りず、彼のモノの膨張も飽きることはなく、寝るまでにもまた三回射精した。夕食後の射精は快感こそほとんど変わらないものの、実際には精液が枯れ果てていたようだったが、やっと屹立しなくなった分身と同様、崩れるようにしてやがて眠り入った。

 何故か夜中に目が覚めた。
 そして、賢一の目に飛び込んできたのはあまりにも驚天動地たる映像だった。プールではなんと、全裸の男女二人で野外セックスが繰り広げられていたのではなかったか。
 フェンスを掴んで身悶えする女の背後では、凄まじい勢いで男が腰を振っていて、しかも下に張り出した女の両乳を丹念に揉みしだいている。
 ガチャガチャは、二人の情交がいかに激しいかを物語っていたし、タオルを噛まされた女からは歓喜の呻きが絶えず洩れていた。

 肉同士が叩き合うパンパンパンパンという甲高い音と、いかにも満足そうな雌の呻き。それらに呆然とさせられながらヨロヨロと二人に近付いた賢一が見たもの。
 性の快感に溺れきり異常な痴態を見せつける女、月光に照らされ妖艶に青白く輝くの美貌こそは、少年が想像で散々愛したあの少女に間違いなかった‥‥

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