自転車に乗って

女性もえっちな妄想をしてもいいんです。
当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています

アダルトな読み物のお部屋

自転車に乗って
2021年07月09日 09時58分
eighteen
DUGA

「は~ぁ」
 裕貴はため息をついた。ここ一ヶ月ずっと右手が恋人だ。
「何だよ、もおぉっ」
 ベッドに大の字になって寝ころぶ。
 自慢じゃないけど、俺は結構モテる。とゆーか、女の子に不自由した事がない。だからエッチの相手位ならすぐに見つけられる。‥‥‥‥と思う。でも、そうしないのは、沙由梨の事があるから。

──ピリリッ ピリリッ
 携帯が鳴った。
「んぁ~誰だよこんな時間にぃ」
 時計は朝の四時を指している。
 めんどくさいし、とりあえず留守電になるまで待って、後で名前見て、相手によっては無視してしまおう。
 コールが止まった。
 もぞもぞとベッドから降りる。
「誰だぁ?」
 画面を着信履歴に切り替える。
『沙由梨ケータイ。伝言メモあり』
 心臓が飛び出すかと思った。
(とにかく、伝言‥‥聞かなきゃダメだよな)
『伝言メモを再生します。 ピー‥‥』

 思わず家を飛び出した。ガレージの中で眠ってる、錆びたペダルの自転車に飛び乗った。
 必死になってペダルをこいだ。頭ん中はもう何を言おうってそればっかりだ。空にはまだ大きな満月が浮かんでる。
「すげぇ満月‥‥」
 沙由梨とは一年位付き合った。キッカケは覚えてない。たぶん今までにいなかったタイプだから俺が面白がって付き合いだした、とかそんな感じ。
 明け方の街は空気がしんとしてる。チャリンコ全力でこいでるから頬がぴりぴりする。
 沙由梨と初めて一つになったのもこんな冬の日だった───。

「私の事嫌い?めんどくさくなった?」
「は? なんだよソレ。俺の事信じてねえの?」
「だってもう付き合って三ヶ月になるのにキスすらないんだよ。なのに、裕貴は女と二人で遊びに行ったりするじゃん!! 信じられないよ‥‥」
「なんだよ。そんな事かよぉ‥‥」
 沙由梨がふてくされる。
「そんな事って‥‥。だってわかんないんだもん。付き合うのとか‥‥初めてだし」
 沙由梨が処女だって事は知ってた。だからそーゆー事には慎重になってた。だってやっぱり初めては思い出に残るものにしてやりたいし。
 だから女友達と会ってたのはその相談。思い出に残るのって例えばどんなの、とかさ。でもそんな事言えないし‥‥。なんか言わなきゃと思ってたら、沙由梨が不安そうな顔でのぞき込んできた。
「‥‥裕貴? 疑ってごめんね? 怒ってる?」
 思わずキスしてしまった。
 謝らないといけないのは俺なのに、って沙由梨がすげー愛しく思えた。
「‥‥んっ。裕貴‥‥苦し‥‥っ」
「あ‥‥ごめ」
 気付いたら、ってゆーかまぁ故意にだけど、ディープキスしてた。
「ねぇ裕貴‥‥、あのね‥‥私、初めては、裕貴じゃないと嫌なの‥‥」

 夜が明けかけてる。はじめて沙由梨とホテルのベランダで見た夜明けに似てる。ペダルをこぐ足に力が入る。

──バタン。
「ん‥‥っ」
 部屋に入るなり、抱き締めてキスをした。
 沙由梨のドキドキが伝わってくる。少し震えてる。
「沙由梨‥‥、怖い?」
「‥‥うん。でも‥‥裕貴となら大丈夫だよ?」
「そっか‥‥なぁ、一緒に風呂入らねぇ?」
「え‥‥、でも‥‥恥ずかしいよ」
「俺となら、大丈夫って言ったじゃん。大丈夫だよ。変な事しねぇよ」
「え? 何よ、変なことって‥‥」
「いや俺も自分で言っててよくわかんねぇんだけど」
「何よそれぇ」
「‥‥‥‥ここ来てはじめて笑ったな」
 沙由梨の顔が赤くなる。
「さ、風呂入ろーぜ」
「‥‥うん」
「よしよし」
 いそいそとバスルームに向かう。手をつないで。
「ちょっ‥‥見ないでよぉ」
「何で? すげぇきれいな体してるよ」
「本当に?」
 初めて見る沙由梨の体は本当にすごく綺麗で、見とれてしまった。
「沙由梨‥‥」
 キスを重ねる。だんだん深くなる。沙由梨もぎこちない動きだけれど、俺の舌に応えてくれてる。
「んっ‥‥はぁ‥‥」

くちゅ‥‥
くちゅ‥‥

 音が響く。
 ボティソープを手にとって沙由梨の胸を揉みながら泡立てた。
「あっ‥‥裕貴ぁ‥‥んぅ‥‥や‥‥」
 中心が反応しはじめる。
「沙由梨のここ、もう固くなってる‥‥」
 軽く摘んでみる。
「んぁっ‥‥」
「沙由梨‥‥俺のも触ってよ」
「え‥‥」
 少し戸惑ってたようだけど優しく柔らかく俺のを包んでくれた。
 その間にも俺の手は沙由梨のヒップを揉み始める。
「ね、裕貴ぁ‥‥私‥‥ん‥‥どうしたら‥‥いい‥‥の?」
「ん‥‥もういーや。後でいっぱいしてもらうから」
「でも‥‥んっ‥‥」
 言いかけた沙由梨の口をふさいだ。
「それより沙由梨、ここから何か出てるよ」
 下の口を指でなぞる。
「や‥‥何もでて‥‥ないよぉ」
「だってほら俺の指入りそうじゃん」

くちゅっ‥‥
くちゅ‥‥

「んぁ‥‥く‥‥ぅん」
「痛くねぇ‥‥?」
「うん‥‥」
 首筋に下をはわす。
「ん‥‥はっ‥‥あん‥‥」
 右手は胸を、左手は下の口を攻める。
「あっ‥‥やっん」
 ちゅくっと音を立てて指が入った。
「あぁっ‥‥あん」
「俺の指、くわえちまってるよ」
「やん‥‥そんな‥‥こと言わない‥‥で」
 肩に置いた沙由梨の手に力がはいる。
 俺は沙由梨の中で激しく指を動かす。
「あっ‥‥あっ‥‥あっ」
「イキそう?」
「わ、かんない‥‥でも、変に‥‥なっちゃいそ‥‥いやぁ‥‥」
 俺は指の動きを止めてみた。
「や‥‥裕貴‥‥お願い‥‥やめないで」
「何で?いやっていっただろ?」
「んぅ‥‥や‥‥じゃない‥‥いやじゃないから‥‥もっと‥‥して」
 沙由梨は涙目で俺を見つめる。そして唇を重ねてきた。
「ね‥‥お願い‥‥」
 もう一度、指を激しく動かした。
「んぁっ‥‥あっ‥‥あっくぅ‥‥ん」
 沙由梨が腕を回してくる。舌を絡める。
「んく‥‥く‥‥」
「沙由梨の中、キレイになったかな?」
「ふ‥‥ぅん」

ぐちゅっ‥‥
ぐちゅぐちゅっ

 沙由梨の中からは泡と愛液が混ざって流れ出してる。
「あっ‥‥やっ‥‥あ!!」
 沙由梨がもたれかかってきた。
「沙由梨‥‥? イッちゃった?」
 肩で息をしている沙由梨の耳を甘く噛みながら聞いてみた。
「わかんない‥‥けど、すごく気持ち良かった」
 泡を綺麗に流してから沙由梨を抱き抱えてベッドへ向かう。
「お前軽いなぁ。ちゃんと食えよ」
「食べてるよぉ。‥‥ふふっ、お姫様だっこだ」
 沙由梨が頬をすりよせてくる。
 沙由梨をベッドに下ろした。そのまま見つめあってキスを交わす。
「裕貴‥‥あのね、さっきは私だけが気持ち良くなっちゃったから、今度は私が裕貴を気持ち良くしてあげたいな‥‥」
「サンキュ」
「‥‥ん‥‥」

 息が切れてきた。最近自転車こいでないからな。ギコギコと音が響く。

「沙由梨‥‥なめて」
 初めて間近でハッキリと見るソレに初めは戸惑ってたようだったけど、しっかりと手に持ちツツーッと舌をはわせてくれた。
「沙由梨くわえて」
「あ‥‥む‥‥」
 沙由梨の口の中はすごくあったかい。
「んく‥‥く‥‥んむ‥‥」
「沙由梨‥‥いーよ‥‥すっげ気持ちい‥‥」

じゅっ‥‥
じゅっ‥‥

 音を立ててすってくれてる。
「んふ‥‥ふ‥‥」
 大きくなり始めた俺のモノで沙由梨の口がいっぱいになる。ふとみると沙由梨の目に涙が溜まってる。
「沙由梨‥‥イヤならいーよ?」
「‥‥え?気持ち良く‥‥なかった?」
 不安そうな顔もなんか可愛い。
「違う違う! 初めてなのに無理してんじゃねぇかと思ってさ」
「んーん。だって裕貴の事大好きだもん。ヘーキだよ」
 満面の笑顔に、思わずイキそうになってしまった。
「あっ赤くなった! 照れた?」
「‥‥ばぁか」
 ふふっと笑って行為を再開する。今度は喉の奥まで届く。
「あ‥‥沙由梨‥‥」
「ん‥‥ん‥‥」
「沙由梨‥‥舌、使って‥‥」
 沙由梨の舌がクリュクリュとモノを刺激する。
「‥‥ぅあっ!?」
 沙由梨がバキュームを始めたのだ。
「あ‥‥あ‥‥沙由梨‥‥!」
 沙由梨の頭を思いきりつかんでしまう。
「ヤベ‥‥出っ‥‥」
 間一髪。沙由梨を俺のモノから離した。ちょっと顔にかけちゃったけど。
 沙由梨はビックリしたような顔をしてる。
「ごめん‥‥。でも沙由梨、何でバキュームなんか‥‥」
「だって軽く吸うだけで、おっきくなったんだもん。強く吸ったらもっと気持ちいーかなと思って」
「そか。すげぇ気持ち良かった。ありがとな」
「ほんと? えへへ、ウレシイ」
 沙由梨が抱きついてくる。沙由梨の長くて真っ直ぐな髪に指を通した。
「裕貴‥‥それ、気持ちいい。もっとして‥‥」
 髪を撫でながら額にキスをする。そのまま鼻筋、瞼、頬、唇へと降りていく。
 沙由梨をベッドに寝かして、そのまま全身にキスをする。
「んっ‥‥くすぐったいよぉ‥‥」
「ココは? くすぐったい?」
 精一杯背伸びし始めてる小粒な乳首をつまみながら尋ねた。
「ん‥‥わ、かんないけど‥‥もっとさわってほしい‥‥かな‥‥」
「オッケー。他にも気持ちいいとこがあったら、ちゃんと言うように!いい?」
「んふふっ‥‥はぁい」
 しばらく胸への愛撫を続けた。
「あん‥‥裕貴、いいの‥‥他のトコもさわってほしいの‥‥いっぱい‥‥さわって」
 全身に舌をはわす。
「あぁ‥‥っ」
 太ももに舌がふれた時、沙由梨が大きく反応した。
「沙由梨?ココがいいの?」
「ん‥‥いい‥‥」
 足をM字に開くと、花びらが顔をのぞかせる。
「いやっ見ないで!」
 沙由梨は足を閉じようとする。
「なんで?」
「だって‥‥恥ずかしい‥‥。誰にも見られたこと‥‥ないんだもん」
 そう言って顔を真っ赤にした沙由梨をますますいとおしく思った。
「沙由梨」
 チュッとほっぺにキスをした。
「俺は沙由梨の全部が見たいって思うよ」
 もう一度、ほっぺにキス。
「沙由梨?いや?」
「ううん‥‥裕貴になら‥‥。裕貴にしか見せたくない‥‥」
「たりめーだ。他の奴になんか見させねーよ。一生な」
「裕貴‥‥大好き」
 今度は唇にキス。

 そうだ。俺は沙由梨の事、一生愛するって決めたんだった。
 交差点を過ぎたら、後は長い下り坂──。

 つぼみへの愛撫を開始した。最初は指で割れ目をなぞり、それから舌を入れた。
「や‥‥そんなトコ汚いよぉっ」
「沙由梨の体に汚いトコなんてねぇよ」
 ちゅ‥‥ちゅ‥‥とワザと音を立てて愛液をすする。
「んぅ‥‥やぁ‥‥ぁ‥‥」
 沙由梨の愛液がだんだんサラサラなものに変わってきた。
「はぁ‥‥う‥‥ん」
 息づかいが荒い。
「沙由梨‥‥入れてもいい?」
「痛くない‥‥?」
「大丈夫。ゆっくり入れるから‥‥力抜いて」
 ゆっくり、ゆっくりと沙由梨の中へ入る。
「んいっ‥‥」
 肩に乗った手に力が入る。
「痛い?」
「うん‥‥でも‥‥止めないで」
 声が震えてるのがわかる。
「沙由梨‥‥こっち見て」
 髪をなでながらキスをした。
「‥‥ん‥‥」
 沙由梨の力が徐々に抜けてく。
「‥‥‥‥あ、入った」
 沙由梨の中は今まで抱いたどの女よりも暖かかった。
 しばらくそのままでキスを重ねた。沙由梨が俺を抱き締めてきた。
「動くよ」
「うん‥‥」
 始めはゆっくりと、沙由梨を確かめるように。
「あっ‥‥ああっ‥‥」
 くちゅっくちゅっと音が響く。
「まだ痛い?」
「ううん大丈夫‥‥」
 それならばと腰の動きを速める。
 沙由梨の事を一応は気遣っているものの、正直なトコロ、俺自身もう少しで限界が来そうだった。
 沙由梨の中がすごく心地よかったから。
「あっあっあっ」
 腰の動きに合わせて沙由梨が声をあげる。
「あっ‥‥裕貴、裕貴っ!」
 沙由梨がぎゅうっと抱き締めてくる。
「沙由梨‥‥っ」
「あっ‥‥‥‥!!」
 沙由梨の上に倒れこんだ。
 優しく受け止めてくれる。
「裕貴‥‥大好きだよ」
「沙由梨‥‥」

 この坂を下れば沙由梨に会える。スピードが上がる。
 沙由梨に会ったら最初に今も好きだって、離れてる間も忘れられなかったって言おう。

「沙由梨‥‥ごめんな」
「どうして?」
 俺の腕のなかでうとうとしていた沙由梨がこっちを見る。
「俺さ、沙由梨にとって思い出に残るような初めてにしてやりたかったんだけどさ、なんか、今日、こんなトコに連れ込んだっつーかさ、なんつーか、ムードとか無かったし。だからごめん」
「裕貴、そんなこと考えてくれてたの? 嬉しい。でも、私、裕貴とならムードなんか無くたって幸せだよ。私、初めてが裕貴でよかったって思うもん」

 沙由梨の後ろ姿だ。
 自転車から飛び降りて沙由梨の元へ駆け寄る。声をかけるのを忘れて思わず抱き締めてた。ここへ来るまでずっと考えてた言葉達はもうすっかり飛んでいってしまってる。
「あの会いたいってメッセージ聞いた時、すげぇ嬉しかった」
「来てくれるとは思ってなかった。でももう一生抱き締めてももらえないと思ったら‥‥我慢できなくて」
「もいっかいやり直そう?」
「うん‥‥うん!」
 そのままキス。
  キス、
   キス、
    キス。
「沙由梨‥‥好きだよ、ずっと好きだよ」
「裕貴‥‥」
 きっと離れてしまったのは、俺が素直に「好きだ」という気持ちを言葉で伝えなかったからなんだ。それが沙由梨を不安にさせてしまったんだってわかったんだ。
 こんなに愛しい人、もう二度と離さないって、心から思う。

この小説がよかったらいいねしてね
0