苛められた女子高生

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苛められた女子高生
2021年07月11日 18時59分
シネマジック

『1-2 ひとみ』

 その上履きには、確かにそう書いてあった。
 場所は、女子トイレの、洋式便器の中。
 つま先のほうから中間くらいまで押し込まれた左右の上履きが、そこにあった。

 恐る恐るつまみ出す。上履きの中から、トイレの水が溢れ出す。

 白いソックスのままで便器の前にしゃがみこみ、上履きの中の水を捨てる女子。

 高校一年二組 荒木ひとみ。
 そのひどい仕打ちを受けた上履きの、持ち主である。

 自分の上履きを捜し歩いて、ようやく見つけた場所が、便器の中。
 彼女は、トイレの中にあるゴミ箱に、自ら自分の上履きを捨てた。

 朝から靴下のままで歩いた彼女の足裏は汚れていた。

 ピーンポーン、パーンポーン。

 三時間目の終了のチャイムが鳴り響く。
 この、終了のチャイムを、クラスの中で誰よりも待ちわびていたのは、ひとみだった。

 ひとみは数学の教科書とノートを机の中にしまいながら、慌てて椅子を引き席を立った。
 振り向いて、一年二組の教室の後ろにある、扉を目指して早足で歩き出した。

 おしっこが、したい。

 ひとみの頭の中は、もうそのことだけで一杯になっていた。
 授業の内容も、後半はほとんど頭に入ってこなかった。

 ひとみが歩いていく先に、二人の女子が立ちはだかった。高木里美と鈴木和美。
 そして、いつのまにかひとみの真後ろには、もうひとり、井上真理が立っていた。
 皆、ひとみを見ながら、薄気味悪い笑みを浮かべている。

 ひとみは、それでも構わず扉に向かって歩くことにした。
 その扉を開け、右に廊下を三十歩もあるけば、女子トイレに到着する。
 ひとみの体が欲していた放尿を、そこで満たすことができる。

 早く、この我慢から開放されたかった。
 目の前にトイレがあれば、すぐにしゃがんで、ショーツを下ろし、おしっこを出したい、ただそれだけだった。

 そんな当たり前の行為が、里美の右手によって、阻まれた。

 里美は、和美との間のわずかな隙間を通り過ぎようとしたひとみの左手を強くつかんだ。
 ひとみの体が、一瞬で硬直する。歩くのをやめ、恐る恐る里美を見つめる。

 やめて、邪魔、しないで。

 無言で里美に訴える。

「ちょっと、どこ行くのよ。」

 里美は少し低く、しかし怒気がこめられた声で、ひとみをけん制する。
 和美はひとみの左腕をつかみ、真理はひとみの腰あたりのセーラー服と、その下にあるスカートの生地をつかんだ。

「ちょっと、そこで話しない?」

 里美は、教室の後ろ、扉の反対側にある隅あたりを指差し、あごで、ひとみにそこに歩けと指示を出した。
 真理がひとみの腰を後ろから強く前に押し出し、和美がその場所へと腕を引っ張る。

 ひとみは、もう彼女たちに従って、そこに向かって歩くしか無かった。
 一歩一歩、扉から遠ざかる。女子トイレから遠ざかる。
 しかし、おしっこがしたいのは変らない。変わらないどころか、どんどん尿意が強くなる。

 ひとみは、その教室の隅が、絶望の淵にいるように思えた。

「ちょっと、一緒にトイレに行かない?」
「行く行く。私も漏れそうで・・・」

 すぐ近くで聞こえるクラスメイトの会話が、こんなにもうらやましく思えるなんて。
 ひとみは、里美たち三人に囲まれ、その絶望の淵にいた。

 ひとみの背中には、掃除用具が入ったロッカーがあり、横から日差しが入り込んでいた。

「ねえ、ちょっとそのロッカーから、バケツ出してくれない?」

 里美はひとみを上から見下ろしたような目つきと口調で、依頼した。
 確かに里美は身長が165cmもあり、155cmしかないひとみは見下ろされていた。だがそれ以上に、今の立場はかけ離れている。

 ひとみは、肩をすぼめて、後ろに振り返り、ロッカーの扉を開いた。
 その中にあるバケツを取り出して、扉を閉め、三人の前に置いた。
 今はこうして従うしかなかった。何でこんなことをさせるの、と言うことはとてもできなかった。

 次の瞬間、ひとみは、里美から想像もつかないことを耳にする。

「ひとみ。トイレに行きたいんでしょ? じゃ、このバケツの中にしなさいよ」

 里美は、無慈悲に、ひとみに指示した。

 ここで、このバケツの中に、おしっこを?
 まさか、そんな。

 ひとみはできるはずないと、首を大きく横に振った。
 共学高で男子もいる教室の中で、放尿なんかできるはずも無い。

「嫌」

 短く言葉に出して、ひとみはその指示に対して拒否をした。

「ほら、したいんでしょ。もう、漏れそうなくらい。おしっこさせてあげるって言ってるんだから、早くしちゃいなよ、ほら」

 里美は、ひとみが拒否するのを分かっていて指示を出した。
 そんなことできるはずも無いことを承知で、ただこうしてひとみをからかうのが楽しいだけだった。

 ひとみは、身をかがめて両手を股間にあてがい、今にも泣き出しそうな表情で、里美に懇願した。

「お願い。トイレに、トイレに行かせて。」
「だから、これがあんたのトイレだって言ってんの。何わかんないの、こいつ。」

 和美が茶々を入れ、真理は大笑いをして、困った様子のひとみを見下ろした。

 ひとみは、もう限界だった。少しでも気を緩めたら、おしっこが出てしまいそうだった。

「お願い。もう、我慢できないの。トイレに・・・」
「そんなにトイレに行きたいんだったら、ここで、その上履き、脱いでからにして。」

 唐突に、ひとみの懇願を割り込んで、里美が新たな指示を出した。

 赤い色の縁取りのバレーシューズ。定番の上履きを、校内で履くことが校則で定められている。
 皆が同じ色の同じ形の上履きを履いている。

 それを、ここで脱ぐ。

 ひとみは、なぜそんな要求を呑まなければトイレに行けないのか、疑問の声をあげる余裕も、もう残されていなかった。
 一秒たりとも早くトイレに行きたい状況だった。

 ひとみは、上履きを脱ぎ始めた。
 それを見た里美たちは、廊下に通じる扉への道を開け、どうぞ、と導いてくれた。

 ただ、そこに、ひとみの上履きを残すことが条件で。

 ひとみは、自分の履いていた上履きを名残惜しく見届けながら、扉に向かって歩き出した。

 靴下のままの姿。普段なら恥ずかしくて仕方ないが、今はそんな余裕は無い。
 扉を開けて小走りにトイレに向かった。

 女子トイレには数人の女子がいて、二人が個室の空きを待って並んでいた。
 その並びについたひとみは、そこで初めて靴下のままの自分を意識した。

 足裏から、湿った感触が伝わってくる。
 トイレの汚れ、濡れた感触、何より上履きをひとりだけ履いていない、この濡れた床の上でのこの状況。

 トイレから出た女子が、あからさまに、うそっ、やだ。と、ひとみの足元を見てつぶやいた。
 前に並んでいた女子もそれに気がつき、ひとみの足元と顔を交互に眺めた。

「・・・先に、どうぞ・・・」

 その女子が、ひとみの様子を見て、先を譲った。
 ひとみは、ほんの少しだけ会釈をして前に進み、その直後に開いた個室に駆け込んだ。

 放尿し終わった後、靴下のままの足元を見て、想った。

 今頃、私の上履きは、どうなっているんだろう。
 おそらく、脱いだそのままの場所にあるはずが無いことは、ひとみも覚悟していた。

 もう、四足も買いなおした上履き。
 それらは、何者かによって隠されたか、捨てられたか、またあちこちをビリビリにカッターで切り刻まれて、履けない状態で下駄箱に存在していたこともある。

 だから最近は、上履きを毎日持ち帰って、いたずらされないように、捨てられないようにしていたのに。

 自分の意思で、里美たちの目の前で脱いだ、23cmの「二組 ひとみ」とマジックで書いてある上履きがどうなっているか、もう期待しないことにした。

 女子トイレを後にし、教室に戻ったひとみは、教室の隅に視線を落とした。
 が、案の定、そこには何もなかった。

 ひとみはため息をついて、自分の席に着いた。そこでちょうど、四時限目の開始チャイムが鳴り響いた。
 英語の教師が、教室の前の扉を開けて入ってきて、日直が号令をかける。

「起立!」

 一斉に椅子を引く音がして、全員が立ち上がる。
 いつもの光景だが、ひとみには床の冷たさが容赦なく足裏を襲い、上履きをひとり履いていない事実を突きつけていた。

「礼。着席」

 皆が一斉に座り、バタバタと教科書やノートを机から取り出す音がする。
 ひとみは、靴下のままの足元を、先生に悟られないように、小さくたたんで隠すように椅子の下に脚を組み、片方のつま先だけ床につけるようにしなければならなかった。

 先生が今日の授業について話し始めている間、ひとみは二週間ほど前の出来事を思い出していた。

「ちょっと、あんたウザいんだけど!」
「そうそう、あんたの周り暗くてさ、こっちまで気が滅入りそう」
「明日から、学校、来ないでくれる?」

 矢継ぎ早に、ひとみに対して罵倒する三人の女子。
 場所は女子トイレ。時間は昼休み中。

 高木里美と鈴木和美、井上真理。皆、ひとみと同じクラスメイトだ。

 女子トイレの中にひとみが入ってくると、その三人がまるで待ち構えていたかのようにひとみをすばやく取り囲んだ。
 ひとみは突然の出来事に驚き、すぐに恐怖感に襲われた。

 その後も、かわるがわるひとみに罵声を浴びせ続ける三人に対して、ひとみはただ黙っていることしかできないでいた。

「・・・トイレ、行きたい」

 数分後、ようやくひとみは三人に対して言葉を発した。
 浴びせられている罵声に対してではなく、彼女の体の生理現象から来る要望だった。
 だがこのひとことが、彼女を後悔させることになった。

「ねぇ、トイレに行きたいんだって」

 リーダ格の里美が言った。

「おしっこ、したいの?」
「なんか、体くねくねしてるよ、こいつ。」

 和美、真理がそれに続く。三人ともニヤニヤしてひとみの様子を伺っていた。

「・・・」

 ひとみはただ無言で、里美に対して懇願することしかできなかった。
 体を少し前かがみにしながら、脚は内股に、両手を股間の辺りに強く押し付け、モジモジ、くねくねさせながら、尿意をこらえていた。

「なんか、面白いね、その格好。少し見てようよ」

 里美が、微笑みながらひとみを見下して、他の二人に同意を求めた。

「いいね、なんかいやらしい」
「楽しい、こいつ」

 そういいながら、美奈はひとみの胸元を、真理はひとみのわき腹をつついて、ひとみが苦しそうに我慢している姿をおもしろがっていた。

「もう、やめて・・・」

 消え入りそうな声で、ひとみは懇願した。

 里美は、前かがみになっているひとみの顔を覗き込んで、手をひとみの顎をぐいっと引き上げ視線をあわせた。

「じゃあ、私たちの言うこと、聞いてくれれば、トイレに行かせてあげる」
「・・・どんなこと?・・・」

 恐る恐る里美の目を見つめながらひとみは質問した。

「ひとつ、私たちに逆らわないこと、ひとつ、先生や親にツゲ口しないこと、簡単でしょ。この二つを守ること約束してくれたら、トイレに行ってもいいよ。どうする?」

「・・・はい、じゃこのページから、鈴木さん、立って読んでみて」

 ひとみは、先生の声で、現実に引き戻された。
 指名された鈴木和美が、とてもきれいな英語で読み上げ始めた。
 いじめているときの和美とのギャップを、ひとみは感じざるを得なかった。

 今思えば、あのときの「同意」が、何をされても黙って耐えるしかない状況を作り出したのだと、ひとみはつくづく感じていた。
 ただ、あのとき「同意」していなかったら?・・・

 彼女たちは、本当にトイレに行かせてくれなかっただろう。
 授業が始まり、皆の前で先生に「トイレに行かせてください」とはとても言えないのを彼女たちは十分承知の上で。
 そして、その授業中に我慢は限界を迎えて・・・

 そう思うと、あの選択は正しかったとひとみは自分に言い聞かせた。

 ひとみが、里美たち三人に逆らわないと誓った次の日の朝、ひとみは自分の靴箱の前で呆然と立ちつくした。
 ひとみの上履きが、片方だけ無くなっていたのだ。
 ひとみは、誰の仕業かすぐに分かったが、探そうともせず、先生に相談しようともしなかった。
 そのままローファーを靴箱の中にしまい、白いソックスのままで、教室に向かって歩き始めるしかなかった。

「・・・もしツゲ口したら、本当にトイレに行かさないからね」

「同意」したあの日のトイレでの出来事。
 里美たちから解放されてトイレの個室に向かおうとするひとみに対して、背中から里美のドスの聞いた声がした。
 この声を思い出すたび、ひとみは上履きを隠されて恥ずかしい思いをしても、我慢することにした。

「・・・はい、これで今日の授業を終わりにします」

 先生の声で、我に返ったひとみは、日直の号令にあわせて席を立ち、礼をした。

 昼休み、五時限目、六時限目と、ひとみにとって何事も無く過ぎていった。
 日常の風景。
 ただ、ひとみの足元だけを除いては。

 下校前のホームルームでも、担任の先生に、その足元を気がつかれなかったひとみは、内心安堵した。
 気がついてほしい、と思う反面、気がつかれたら何て言おうかと悩んでいた。

 ひとみは足早に教室を後にし、下駄箱に向かった。
 その途中、何人もの生徒に足元を見られて恥ずかしさを覚えたひとみは、恐る恐る自分の足元を見た。

 足の裏、白いソックスの裏は、土踏まずの部分を除いて真っ黒に汚れていた。
 ひとみは、足の裏の、ソックスの汚れを手で叩きながら、自分の靴箱に手をかけ、そして蓋を開けた。

「えっ!・・・」

 ひとみは思わず声を出した。
 その靴箱の中には、ひとみが今日自分で脱いで、その後行方不明になっていた上履きが置かれていた。
 その代わり、これから必要となる、通学用のローファーが、消えていた。

 上履きを手に取るひとみ。その上履きには、確かに自分の名前が書いてある。
 が、甲の部分にある上履きシューズのゴムバンドが切られて、靴の中敷にだらっと垂れていた。

 ひとみは、自分のローファーを探そうともせず、そのイタズラされた上履きに足を入れ、下駄箱を後にした。

 下校中の路上で、駅のホームで、電車の中で、ひとみは否応無く多数の視線を感じていた。
 自分の名前が書いてある、誰もが上履きとわかる靴を履いた、ひとみの足元。

 途中、ゴムが切られているせいで、何度も脱げそうになった。
 階段では実際に脱げて置き去りにしてしまい、帰宅ラッシュで込み合う中を、すみません、すみませんと掻き分けながら、その上履きを履きなおしに戻らなければならなかった。

 恥ずかしい。
 もう、嫌。

 嫌、もう嫌、やめて。
 どうして、私の靴ばかり隠したりするの。
 靴下のまま、恥ずかしい。

 上履きのままで電車やバスに・・・恥ずかしい、見ないで。
 私の足元を見ないで。
 嫌、もういやーっ。

 ひとみは、自宅のアパートの中、玄関先で、しゃがみこみ、果てていた。
 スーツ姿のまま、スカートの上から手を強く股間に挟み込んで。

 ひとみは八年前の自分のことを思い出していた。
 ひとみは高校、大学を卒業し、東証一部上場企業の子会社に入社して二年目。
 親元を離れアパートで一人暮らしをしている。

 秘め事。
 それは、日々の淡々とした日常の中で、ひとみが見つけた「快楽」だった。

 玄関に投げ出されたひとみの足元に履かれているのは、上履き。
 高校時代に、散々イジメられ続けた苦い思い出のはずだった。それなのに、ひとみの心の中であの恥ずかしさが、ある種の興奮に変わっていることに気がついた。

 上履きを隠され、ソックスのままの姿を見られた恥ずかしさ。
 靴を隠され、イタズラされた上履きのまま電車に乗らなければならなかった恥ずかしさ。
 オシッコがしたくても、トイレに行かせてもらえなかった、あの辛さ。

 それらが、全てひとみの中で鮮明によみがえったとき、興奮を抑えることができなくなっていた。
 わざわざ、上履きを購入し、自分の名前まで甲の部分に書き込んで、会社から帰ってすぐにその上履きを履いた。

 スーツ姿に上履き。それだけで蘇る高校時代の記憶。

 次は、もっと恥ずかしいことをしたいな。

 ・・・そうだ、このまま上履きのままか裸足で外に出て、駅から帰ってきてみよう

 ひとみは、イッたばかりの紅潮した顔を上げ、次の「計画」を練っていた。

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