運命の恋人

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運命の恋人
2021年07月22日 12時07分

 雨が降ってきた。すれ違う女の人が、慌てて傘を広げている。
 きれいなブルーの傘。さっき亨が着ていたTシャツの色によく似ている。そう思っただけで、また涙が溢れてきた。
 雨が降ってきて良かった。頬を濡らすものが、雨なのか涙なのか、自分でも分からない。

 私はさっき、2年半付き合った彼氏、野島亨に別れを告げられた。一方的な宣告だった。
 大学で好きな女ができた、というのが理由。
 前々から亨の心の変化には気付いていたけれど、実際に言われると本当に辛かった。
 信じたくなかった。
 私は思い付く限りの言葉で亨を引き留めたけれど、彼の決意は石のように固かった。
 何を言っても無駄だと悟った私は、泣きながら亨に背を向けた。
 亨は私を追いかけて来なかった。

 私の何が悪かったんだろう。
 亨の好きな女と私と、何が違うんだろう。
 私に足りないものは何だったんだろう。
 そんな問いを、ただただ自分に問いかけながら、私は雨に打たれていた。体が冷えてきたけれど、心が一番寒かった。

 これからどうしよう‥‥という考えが頭をよぎった瞬間、
 ピリリリリ‥‥ピリリリリ‥‥
 ショルダーバッグの中で携帯が鳴った。
 亨かもしれない、と思って急いで取り出すと、画面に表示されているのは『桜井凌太』の文字。
 亨と私の共通の友人だ。私が亨の彼女になった時、真っ先に紹介された亨の親友が桜井くんだった。
 私は涙声にならないように注意しながら電話に出た。
「はい」
「あ、香菜ちゃん? 俺。桜井だけど」
 桜井くんの声は明らかに私を心配していた。きっと亨から私と別れたことを聞いて、電話してくれたんだろう。本当に優しい人なんだから、桜井くん。
「香菜ちゃん、今どこ?」
 桜井くんの声が、温かく頭に響く。
「ん‥‥N公園の近く」
 そこで亨に別れを告げられたのだ。私はきっと一生、N公園には行かないだろう。
「そっか。‥‥あのさ‥‥亨から聞いたよ」
 桜井くんの声が沈む。
 『亨』』という言葉を聞いただけで、私は胸が詰まって言葉が出なかった。視界が滲んでいく。
「香菜ちゃん、俺、迎えに行くよ。雨降ってるだろ、傘持っていくから」
「いい、来ないで」
 私は瞬間的に拒絶していた。今は誰にも会いたくない。一人でいたい。そう思った。
「でも、風邪引くだろ。なかなかやまないと思うし‥‥」
「お願い、一人にして」
 言い終わる前に、涙が一粒、滑り落ちた。
 声が掠れたのをごまかすように、私は電話を切った。

 桜井くんの優しさが胸に残っている。
 一人でいたいと思ったけれど、いざ電話を切って一人になると、さっきよりずっと孤独を感じた。
 一人が怖い。孤独を感じるのが怖い。
 亨に会いたい。
 そう思うと涙が止まらなくなった。

 何分くらい泣いていたのだろう。気が付くと、ジャケットの裾から水が滴り落ちるほど、私はずぶ濡れになっていた。
 もう帰ろう、と思って歩き出した。1歩、2歩、3歩進んだ時に、
「香菜ちゃん!」
 前から桜井くんが走ってくるのが見えた。
 傘を持って、大きく手を振っている。
 来なくていいって言ったのに‥‥
 こんなに大雨なのに‥‥
 それでも私は嬉しかった。桜井くんの方に走っていった。
「来てくれたの‥‥?」
「うん。ほら香菜ちゃん、びしょ濡れじゃないか」
 そう言って桜井くんは、自分のジャケットを脱いで私に渡してくれた。
「風邪引くよ。とりあえず、俺の家においで。お風呂沸かしてきたからさ」
 桜井くんは私の手を取った。

 桜井くんの家は、公園から歩いて5分くらいの、ワンルームマンションだった。一人暮らしの男の人の家に入ることに、一瞬躊躇したけれど、私はもう彼氏持ちじゃないんだ、と思うとその躊躇は消えた。
 亨と別れたという現実が、また襲ってくる。
 これから、日常のあらゆる場面で『亨と別れたんだ』ということを痛感しなくてはいけないんだろう。
 耐えられるだろうか‥‥私に‥‥
 そんなことを考えていると、桜井くんがバスタオルを持ってきた。
「こんなに濡れて‥‥寒いだろ、大丈夫? しんどくない?」
 そう聞きながら、私の髪の毛をごしごし拭いてくれた。
 桜井くんにそんな風にされて、タオルの下で私は、少しどきどきしていた。
 桜井くんのことを『男』として見たことは一度もないけれど、こうして二人きりになると、やはり緊張してしまう。
 桜井君の匂いを感じた。
 亨はいつも香水をつけていたけれど、桜井くんからは雨の匂いと柔らかなシャンプーの匂いがした。
「お風呂、今沸かしてるからちょっと待ってな。コーヒーでも飲む?」
 桜井くんが立ち上がる。私はもっとそばにいてほしくて、桜井くんのTシャツを掴んだ。
「ん?」
 桜井くんが気付いて、私の顔を見た。
 私は何だかすごく恥ずかしくなって、「何でもない」と言って下を向いた。
 彼氏と別れたその日に、男の人の部屋に来て、『もっとそばにいてほしい』と感じるなんて‥‥
 自分が情けないような気持ちになった。

 桜井くんは私の顔をじっと見下ろしていたけれど、すぐ座り直して、隣に腰かけてくれた。
 少しの沈黙のあと、桜井くんが口を開いた。
「香菜ちゃん、つらかったな」
 その一言が、私の胸にぐさっと刺さった。
 また涙がこみ上げてくる。目の奥が熱くなって、鼻がつんとした。
 泣きたくない、と思った時にはもう、涙がこぼれていた。
 亨が恋しかった。
 今すぐにでも会いに行きたい。そう強く思った。
 桜井くんに涙を見られたくなくて、私は手で顔を覆った。
 そうすると、もう涙が止まらなくなった。

 右の肩に、桜井くんの手が置かれるのを感じた。
 私は少し身構えたけれど、涙がまだ止まらないので、顔から手を外せなかった。
 すると、桜井くんが手に力を入れて、私を引き寄せた。
 私は桜井くんに抱きかかえられるような形になった。
 あのシャンプーの匂いがする。私の心臓が、大きく跳ねた。
「‥‥香菜ちゃん‥‥」
 桜井くんが呟いた。声が少し震えている。
 私が顔から手を離すと、桜井くんの顔がすぐ側にあった。
 あ、と思った時には、桜井くんの唇を受け止めていた。

 私は驚いて何も反応できなかった。ただじっと、桜井くんの熱い唇を感じていた。
 すると、桜井くんがもっと強く私を引き寄せて、真正面から抱きしめられた。
「や‥‥」
 抵抗しないと、という思いがやっと湧いてきて、私は身をよじった。このままではいけない、という気持ちだった。
「やめて‥‥桜井くん‥‥」
 体を離そうとしても、桜井くんはぎゅっと私を抱きしめたまま動かなかった。
 そしてまたキスをされる。熱を帯びた舌が私の口の中に侵入してきて、私は焦った。こんなことをされるなんて、思ってもいなかった。
「いや‥‥お願い、やめて‥‥」
 桜井くんの腕から逃れようと暴れたが、その反動でフローリングの床に押し倒された。
 桜井くんが私を見下ろしている。
 額に汗を浮かべて、怖いくらいに真剣な表情をして‥‥
「香菜ちゃん‥‥好きだ‥‥」
「え‥‥?」
 びっくりしている私に、桜井くんは体重を乗せてのしかかってきた。
 さっきよりずっと激しいキス。舌と舌が絡まり合って、くちゅくちゅという音をたてているのが分かる。私は何度も頭を振って離れようとしたけれど、桜井くんの強い力で押さえつけられた。
「ん‥‥んぅ‥‥っ‥‥」
 桜井くんの舌が私の舌を吸うたびに、口の隙間から息が漏れて声が出てしまう。
 頭の中が真っ白になる。
 桜井くんの唾液が、私の口の中にこぼれ落ちて、私はそれを音をたてて飲み込んだ。
「‥‥は‥‥ぁっ‥‥ん‥‥ああ‥‥ん‥‥っ」
 桜井くんの唇が、耳の中に移動した。
 私が感じるところをどうして知っているんだろう。
 私は声を抑えられなくなった。
 ぴちゃぴちゃと、いやらしい音が部屋中に響く。
 私は腕を押さえられ、完全に自由を奪われていた。
 もう抵抗できない‥‥

 桜井くんの舌は、首筋、鎖骨へと、だんだん下がってくる。
 私は、自分の下腹部が熱をもってきてくるのを自覚していた。
 桜井くんの右手が、私の胸を覆った。
「はぁっ‥‥ん!」
 一段と大きな声が響いた。
「香菜ちゃん‥‥おっぱい大きいんだね‥‥」
 桜井くんの呼吸も荒い。
「ずっと触りたかった‥‥」
 そう言って、桜井くんは乳首を探すように胸をさわさわと撫でた。
「‥‥っ‥‥いやっ‥‥だめぇ‥‥っ! ああ! はぁっ‥‥ん!」
 乳首を見つけだした中指が、胸に埋め込むように、乳首をクリクリと押さえつけてきた。
 私は背中を反らせて喘いだ。
 もうだめ‥‥気持ちいい‥‥
「香菜ちゃんのおっぱい、見たい‥‥いい?」
 親指と中指で両方の乳首をつまみ、上に引っ張りながら、桜井くんが聞いてきた。
「あ‥‥っん‥‥だめ‥‥だめぇ‥‥っ‥‥」
 抵抗しても無駄だと分かっているけれど、私は首を激しく横に振った。
 もうこれ以上したらダメ‥‥戻れなくなる‥‥
「お願い‥‥桜井く‥‥ん‥‥っああ! はあん!」
 桜井くんの指が、乳首を集中的に攻める。コリコリこねくり回されて、私は気が変になりそうだった。体を押さえつけられているから、よけることも出来ない。
「ね‥‥いいだろ‥‥? 香菜ちゃんのおっぱい、見せてよ‥‥ねぇ‥‥」
 ぎゅうっと乳首を引っ張られる。
「ああんっ! いや‥‥だめ‥‥もう‥‥っんぅぅっ! あ‥‥はあっ!」
「ここを見たい‥‥はぁ‥‥香菜ちゃんのおっぱい、舐めたいよ‥‥」
 桜井くんの熱い息を頬に感じる。
 乳首が何度も引っ張られ、そして胸に埋め込まれる。
 私は首を上に反らせた。言い表せない感覚が、体中を突き抜ける。
「‥‥だめぇっ‥‥お‥‥ねがっ‥‥桜井くん‥‥もう‥‥いや‥‥ああ‥‥」
 桜井くんが、私のシャツをまくり上げた。
「いやぁっ!」
 叫ぶ私の口は、桜井くんの唇で塞がれた。濡れた舌が入ってきて、また強く吸われる。ぴちゅぴちゅという音が私の呼吸を乱す。
「ん‥‥はあ‥‥ん‥‥」
 口と口はつながったままで、桜井くんの手がブラジャーを上にずらした。胸が空気に晒される。もう固くなって尖りきった乳首を、指でこすられた。
「あぁ‥‥っん‥‥あふ‥‥ぅ‥‥ん‥‥」
「香菜ちゃん‥‥乳首立ってる‥‥ピンって立ってるよ‥‥感じてる?」
 桜井くんの荒い息が耳に吹き込まれる。
「イヤ‥‥言わないで‥‥そんな‥‥」
「恥ずかしいの? 恥ずかしがらなくていいよ‥‥すごくきれいだよ‥‥」
 桜井くんの唇が、私の乳首をくわえた。
 思い切り吸われる。
「あはあっ! んんっ!‥‥んぅう!」
 桜井くんの口の中で乳首が踊っている。舌で何度も弾かれて、たまらない気持ちになる。
 桜井くんの左手が、片方の胸も掴んだ。
 両方の胸を同時に攻められて、抵抗する気力がゼロになった。
 この感覚、この快感に、流されていくのが分かった。

 私は、あそこがじんじんしていることに気付いていた。こんないやらしい気持ちになったのは、初めてかもしれない。
 セックスをしている時、相手が秘所を触ってくるまでに、自分から『触ってほしい』と感じたことなんて、今までなかった。
 それなのに今、私のあそこは、きつく激しく触られることを望んでいる。そんな私の気持ちを見透かしてか、桜井くんは胸ばかり触ってくる。下に手を伸ばそうともしない。
 私はもどかしく太股をこすり合わせて、押し寄せる感情に耐えていた。
「‥‥はぁ‥‥っんん‥‥あ‥‥はん‥‥」
「何だか香菜ちゃん、すごく色っぽい声出してるよ‥‥どうしたの?」
 両方の乳首をつまんでグリグリしながら、桜井くんが私の顔をのぞき込んだ。
「あ‥‥はあ‥‥」
 言えない。絶対言っちゃいけない‥‥
 それでも私のあそこは、「触って欲しい」と叫んでいた。
 早く‥‥早く指を‥‥
 私は腰を浮かせて、桜井くんの腰にこすりつけた。
「あん‥‥桜井‥くぅん‥‥んぅぅ‥‥ん‥‥」
 桜井くんが気が付かなかったはずがない。それなのに、桜井くんは私の肩を持って私を起こした。そして私の背後に回り、後ろから胸を鷲掴みにしてきた。
「あ‥‥んんっ! いや‥‥ぁ‥‥ああ‥‥はぁっ‥‥!」
 私はのけぞって、桜井くんの頭を掴もうと腕を伸ばした。桜井くんが私の肩を軽く噛んでくる。
「んんっ! あはぁ‥‥ん‥‥あぅ‥‥」
 下から胸を持ち上げ、激しく揉まれる。
 桜井くんの足の間に座らされているので、桜井くんの固いものが私のお尻に当たっている。
 私はこれ以上ないほど、興奮していた。
 それなのに、桜井くんは私のあそこに手を伸ばしてくれない‥‥
 どうして‥‥
「桜井くん‥‥ね‥‥あはぁ‥‥っん‥‥んん‥‥」
 私は振り向いて、桜井くんと目を合わせた。
 桜井くんは汗をびっしょりかいて、私の目を見つめ返してくる。
「ん‥‥? どうしたの?香菜ちゃん‥‥」
 分かってるくせに‥‥私に言わせようとしている‥‥
 でも言えない‥‥私から言ったらダメ‥‥

 そう思って目をそらすと、突然あそこの中心部をさっと撫でられた。
「っはあん!!」
 急な快感に、私はのけぞった。
 あそこから頭の先に、鋭いものが走り抜けた。
 桜井くんは何度か中心の突起を爪先で弾き、すぐに胸に手を戻した。
 中途半端な愛撫に、私の感情はますます高ぶった。
「香菜ちゃん‥‥今の、どうだった? もっと欲しくない?」
 首筋に舌を這わせながら、桜井くんが呟いた。
 もっと欲しいよ‥‥当たり前じゃない‥‥
 お願い‥‥もっと深く‥‥もっと奥まで欲しい‥‥
 もう一度桜井くんの手があそこに伸びてきた時、私はその手をぎゅっと握りしめた。
「香菜ちゃん‥‥?」
 桜井くんは動きを止めて、耳元で囁いた。
「どうしてほしいの‥‥俺に教えて‥‥」
 私は意を決して、脚を開き、あそこに桜井くんの指を持っていった。
 それでも桜井くんは動かない。
「ん‥‥んぅぅ‥‥」
 もどかしくてたまらない。
 奥まで欲しいのに‥‥お願い‥‥
「桜井くん‥‥指で‥‥お願い、触って‥‥」
 そう言い終わった瞬間、桜井くんの指が私の突起を捉えた。
 上下に激しくこすられる。
「あはあっん! ひ‥‥んうっ!」
 突然の動きに、私は脚を閉じようとした。
「ダメだよ、気持ちいいんだろ? もっと大きく広げて‥‥」
 桜井くんの声が耳元でした。
「んふぅ‥‥はぁ‥‥っん‥‥んんっ!」
「もっと‥‥もっと広げて‥‥よく見せて、香菜ちゃんのオマ○コ‥‥びちゃびちゃに濡れてるよ」
 桜井くんの呼吸が激しく乱れている。私は興奮した。
 じゅくっじゅくっ‥‥という音が、私にもはっきり聞こえる。
 桜井くんの指が、ショーツの脇から滑り込んできた。
「香菜ちゃん、こんなに濡らして‥‥感じまくってたんだね‥‥」
 左手でしっかり乳首をこねくり回しながら、桜井くんは奥まで指を入れてきた。
「ああっん‥‥はあ‥‥あう‥‥ん‥‥んんっ! あ‥‥そこ‥‥そこいいの‥‥」
 私は桜井くんの背中からずり下がりながらも、最大限に両足を開いていた。
 こんな格好をしているなんて‥‥
 恥ずかしい、と感じながらも、私はより深い快感を求めて、自然に腰を振っていた。
「香菜ちゃん、腰の動きがすごくやらしいよ。そんなに気持ちいいの?」
「うん‥‥うん‥‥」
 私は首を振りながら、桜井くんの手首を掴み、もっと奥まで引き入れた。
「ああっ! あはぁ‥‥ん! あう‥‥ああ‥‥はあっん!」
「ここ? こう? ここがいいの?」
「うん‥‥そこぉっ! そこいいっ! ああ‥‥っんっ!」
 桜井くんの指は、遮二無二私の中を突いた。
 じゅぽじゅぽ音が響く。いやらしい匂いが部屋に充満していた。
「もう‥‥俺だめだ‥‥入れていい? 入れたい‥‥」
 桜井くんの声が切羽詰まっていた。
 私は頷くと、桜井くんの服を夢中で脱がせていった。
 私も早く入れてほしい‥‥桜井くんのもので、いっぱいに満たされたい‥‥

 どうしてこんな気持ちになるのか、自分でも分からない。
 亨の顔が浮かばないわけではないし、亨のことを思い出すと胸が痛む。
 それでも私は、今、桜井くんとひとつになりたかった。
 慰めてほしいだけなのか、ぽっかり空いた穴を誰かに埋めてほしいだけなのか‥‥
 何か大きく間違ったことをしようとしているのかもしれない。
 それでも私は、桜井くんに抱かれたかった。
 桜井くんのトランクスを引き下ろすと、バネが弾けるように、大きく張り切ったものが出現した。先っぽがヌルヌル光っている。
 私が両手で包み込むようにすると、桜井くんが
「‥‥はぁ‥‥うぅ‥‥っ」
 という声を上げた。セクシーなあえぎ声だった。
「香菜ちゃん‥‥入れたい‥‥」
「うん‥‥」
 私は横になって、桜井くんの方に腕を伸ばした。
 間違っていてもいい。桜井くんに抱かれたい。
 私の気持ちの変化に気が付いたのか、桜井くんは優しい顔で微笑んで、私の髪をなでてくれた。

 桜井くんが、モノを私のあそこにこすりつけてくる。ヌメヌメした感触が伝わってきて、私は腰を動かした。
「‥‥はぅ‥‥う‥‥あぁ‥‥」
 桜井くんの淫らな声。それだけで私も興奮してしまう。
 ふっと力を抜いた時、桜井くんが入ってきた。
 奥の奥まで、激しく突かれる。
「あはぁっ! あう‥‥ああっ! ああっ! いいぃっ!」
「香菜ちゃん‥‥香菜ちゃんの中‥‥すごくいやらしいよ‥‥俺に吸い付いてくる‥‥」
 桜井くんのものは、私が今まで体験したことのないような場所まで届いてきた。ずん、ずん、と奥まで届き、私は初めての快感に夢中になった。
「んんっ! はううっ! いいっ! 桜井くん‥‥すごいのぉっ! 奥まで‥‥奥まで来てるぅっ‥‥っっ!」
「俺も‥‥はぁっ‥‥気持ちいいよ‥‥香菜ちゃん‥‥」
 桜井くんが私に覆い被さって、頭をくしゃくしゃと撫でてくれた。
「香菜ちゃん好きだ‥‥ずっと好きだった‥‥好きだ‥‥好きだ‥‥!」
「私も‥‥桜井くん‥‥が‥‥好き‥‥はうっうんっ! あぅんっ! ああっ! 好き‥‥ぃっ!」
 ずぽっずぽっという音と一緒に桜井くんが動く。私は気が変になりそうな感覚で腰を振り続けた。
「ああ‥‥香菜ちゃん‥‥イク‥‥もう‥‥イクよ‥‥っ!」
「うん‥‥来て! 来て桜井くん‥‥っ! ああっん!んんっ!」
 桜井くんのスピードが更に速くなった。私の腰を両手で掴み、激しく出没運動を繰り返す。
「あ‥‥! もう‥‥イク!‥‥イクゥ‥‥ッ!」
「あはぁんっ! ああっ!」
 お腹の中に熱い液体が注がれるのを、私は遠のいていく意識の中で感じていた。

 目を覚ますと、私はベッドに横になっていた。
 隣には裸の桜井くんがいた。
「香菜ちゃん‥‥」
 照れくさそうに微笑む桜井くんを見ると、私も急に恥ずかしさがこみ上げてきた。
「見ないで‥‥」
 私はそう呟くと、くるっと桜井くんに背を向けた。
 少しの沈黙の後、桜井くんが言った。
「ずっと好きだったんだ。本当だよ。亨のものだったから何も出来なかったけど‥‥でもずっと、香菜ちゃんのことが好きだった」
 私は胸の奥がぽわんと温かくなるのを感じて、振り向いた。
 桜井くんの真面目な顔がそこにあった。
「俺と付き合ってほしい。亨のこと忘れるのに時間はかかるだろうけど、それでもいい。絶対幸せにする。約束する」
 1時間前に流した涙とは違う、温かい涙が流れた。
「ありがとう‥‥桜井くん‥‥」
 私は何も間違ったことはしていない、と確信できた。
 私の運命の人は、桜井くんだったんだ。
 あんなに亨のことが好きだったのに、心の底から愛していると思っていたのに、桜井くんの言葉がこんなに嬉しい。
 亨のことを想って泣いている私を、あんなに優しく抱いてくれた。
 亨と楽しく付き合っている私を、遠くから見ていてくれた。
 その気持ちが、胸に浸みた。本当に嬉しかった。
 ずっと亨が運命の人だと信じて疑わなかったけれど、
 本当の運命の恋人は、別のところにいたんだ。それもこんな近くに‥‥
 今度こそ幸せになれる。
 私は桜井くんの胸に抱きついた。

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