小さな願い

女性もえっちな妄想をしてもいいんです。
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アダルトな読み物のお部屋

小さな願い
2021年07月23日 10時15分

(ついに来ちゃった。光一びっくりするだろうなぁ)
 光一の住むアパートに内緒で来た私。さっきからドキドキが止まらなくて落ち着かない。
(落ち着け、落ち着け。深呼吸深呼吸)
 そんな私の小さな努力も効かず、ドキドキと興奮は次第に大きくなっていった。

 私は23歳のOL。光一は社会人5年目の23歳プログラマー。そんな2人が出会ったのはチャットの中。話し始めて2年後には、現実世界で遭遇。チャットとメールの中でイメージを膨らませていた私。光一のことを都会的でちょっとクールで知的でステキな男性と想像していた。
 期待半分不安半分の中出会った光一は、普通の男性だった。でも、とても気さくで緊張している私によく話しかけてくれて。いつのまにか、以前からの友人のように自然と話すようになっていった。
(一緒に居てすごく楽しい人だな~)
 そう思いながら、以後会うことはなかった。私は就職で地元に帰り、光一は転職してやはり地元に帰っていた。
 私は福岡。
 光一は北海道。

『仕事終了! 今から帰るよ~』
 光一からのメールだ。思わず顔がにやけてしまう。
(バレないように‥‥)
『お疲れ~ 今日はまっすぐ帰る?』
『うん。今日はまっすぐ帰る』
「やった!」
 思わずガッツポーズ。一人で飲みに行くのが好きな光一。今日も行くんじゃないかってちょっと心配してたけど、良かった。
 光一と会う時間が近づいてくる。少し顔を赤くしながら私はドアの前で待っていた。

 チャットで出会ってすぐにメールをするようになった私達。でも、光一の事が初めから好きではなかった。他に片思いの人がいたから。その人のことをあきらめきれず、1人モヤモヤした毎日を送っていた。
 想いが届かず泣いた日もあった。思い切って告白するも、返事が来ずに普通のメールばかりが届いた。しかも、メールの回数も激減。私はひどく後悔し自分自身を責めた。
 そのせいで、光一のことを素直に好きになれなかった。メールの相手を好きなってはいけないんだと、その時自分に言い聞かせていた。好きになったら今の楽しい会話もなくなり、最悪もう2度とメールをしてくれなくなるんじゃないかって。
 でも、光一のメールはそんな私の心に入ってきた。私の決意をあっさりと乗り越えて。光一の何気ない返事に一喜一憂。でも、心の奥底では幸せを否定する。そんな日々が続いた。

(そろそろ家に近づく頃かな? 電話してみるかな)
「もしもし? 今はどこ?」
「今ウチの近くのコンビニ出たトコ」
「夕飯調達?」
「そうそう。あーハラへったー」
「ふふふ」
 福岡と北海道。遠く離れている私達にとって、電話で話すことは特別。だって、唯一相手を身近に感じられるひとときだから。
「今日のメニューは?」
「えっと、おにぎりにキムチ炒めにサラダ」
「さすが辛いもの好き」
「辛いのおいしいよー」
 段々声が近づいてくる。
「もうすぐ階段でしょ?」
「そう。あれ、なんでわかるの?」
「ふふふ。どうしてかな」
 その時、光一が携帯を片手に現れた。
「おかえりっ」
「?! みきちゃん。家にいたんじゃなかったの?」
 光一は驚いて目を白黒させている。狙い通りの反応にドキドキと興奮は最高潮に。自然と顔が緩んでしまう。
「驚かせようと思って内緒で来たの」
「超ビックリだよ!」
「へへ」
「ホントに来るなんて」
 2年ぶりに会う光一は一段と大人になったカンジに見える。でも、私の大好きな笑顔はあの時のまま。夢の中でぼやけていたその姿に会えた今、私の感情がはじけた。
「だって、ずっと会いたかったから‥‥」
 頬を涙が伝う。泣かないって決めてたのに。

 告白したのは半年前。私からメールの中で打ち明けた。すごく怖かったけれど、光一ならハッキリと答えをくれると信じていた。
『私ね光一の事が好きなの。でも、光一に迷惑をかけたくないから。嫌いなら嫌いでハッキリ言ってくれていいから』
 祈るように打ち明けた私に、光一はひとつの返事を送ってきた。
『俺もみきちゃんのことがずっと好きだった。でも、お互い住んでいるところが遠いのと、断られるのが怖かったから言えなかったんだ。ごめんね。俺、みきちゃんのこと好きだよ』
 その時の気持ちは今でも忘れない。好きな人に好きだと言ってもらえることの幸せ。23年間生きてきてやっともらえた気持ち。その大好きな光一に会えなかった想いを、私は押さえることができなかった。

「ごめんね。泣かないって決めてたのに」
 慌てて涙を拭こうとした私を、光一は優しくそして強く抱きしめた。夢に見ていた光一との抱擁。すごく暖かくそして微かな煙草の匂い。好きな人の一番そばにいると感じさせる人肌の温もり。泣きやもうとすればするほど涙が止まらない。泣きじゃくる私の頭を光一は優しくなぜる。すると、私の感情は少しずつ落ち着いていった。不思議な安心感を覚えて。
 どれくらいたっただろう。実際はほんのちょっとかもしれないけれど、私には長く感じられた。やっと落ち着いてきた様子に気づくと、突然光一が私の身体から離れた。
「みきちゃんちょっと待っててくれる?」
「どうしたの?」
「部屋片付ける」
「えー、そのままでいいよー」
「ダメダメ。そのままじゃとても見せられないよ」
「大丈夫だってー」
「よくないから、ホントに。待ってて」
 そういうと、コンビニの袋を手に部屋に入っていった。
(そのままでもいいのに)
 涙を拭いて待っているとドアが開いた。
「お待たせ。さぁ、どうぞ」
「おじゃましま~す」
 2DKの和室。今時畳の部屋なんて珍しいけど本人は結構気に入ってるらしい。必死に片付けた後が見られる部屋に思わず吹き出してしまった。
「ふふふ」
「あー、笑ってる! これでも、精一杯片付けたんだから」
 必死に弁明する光一がおかしくて笑いが止まらない。
「ごめんごめん。片付いてるよ、うん」
「わかればよろしい」
「ご飯冷めちゃうよ?」
「あー、そうだった。食べよう。みきちゃんはいいの?」
「うん。夕飯は食べてきた。でも、お菓子とジュース買ってきたから、それ食べる」
「相変わらずお菓子好きだね~」
「だって、おいしいんだもん」
 2人ジュースとビールで乾杯。近況報告や好きなアーティストの話題でひとしきり盛り上がる。
(来てよかった~。これが恋人同士の会話だよね。うん。ん~、凄く幸せ~)
 なんて考えてると、ふと静けさが訪れた。急に訪れた静けさに少し戸惑う。
 何か話さなきゃと思っていると、光一が口を開いた。
「今日 泊まるところはどこなの? 送って行くよ」
「あのね‥‥泊まるとこは とってないの」
「え? とってないの?」
「うん。今日はここに泊まってもいい?」
「え! いいけど。狭いよー。布団だってひとつしかないし」
「いいよ、狭くても。それに‥‥」
「それに?」
「せっかく会えたんだもん。今日はずっとそばに居たいの」
「みきちゃん!」
 強く抱きしめられ身体が溶けそうになる。
「みきちゃん。好きだよ」
「私も光一が好き」
「んじゃ、一緒にシャワー浴びよっか?」
 耳元でささやかれ思わず耳まで赤くなり、慌てて身体を離す。
「光一のエッチ! 一緒にシャワーは恥ずかしいからだめ」
「みきちゃんのイジワル~」
「だめなものはだめー」
「ちぇっ。しょうがない。百歩譲ってお先にどうぞ」
「わかればよろしい。んじゃ、お先にシャワーかりま~す♪」
「どうぞ。ごゆっくり」
「あ、覗かない様にね」
「ガンバリマス」
「不安だなぁ」
(もう、光一ったら!)
 シャワーを浴びながら光一の甘い言葉を思い出すと、自然と身体が火照ってきた。
(やん、濡れてきちゃう。いけないいけない)
 慌てて身体の火照りを沈めるようにシャワーをぬるくして浴びる。
(でも、もし光一がエッチしようって言ったらどうしよう。光一の事好きだけど、でも‥‥)
 火照った身体と不安な気持ちを押さえるようにシャワーで洗い流す。過去の経験が自分への自身を奪い、身も心も全て光一に任せることを本能的に怖れてしまう。臆病な私は葛藤する。
 そんな不安を見られまいと明るく振舞ってみたり。
「ふぅ。気持ち良かった~。お先に頂きました」
「いえいえ。さて、俺も浴びてくるかな」
「いってらっしゃ~い」
「覗くなよ?」
「光一じゃないんだから。覗きません」
「覗いてもいいんだよ?」
「もう! 冗談言ってないで早く浴びてきなさい!」
「はいはい」
 私はドライヤーを借りて髪を乾かした。乾かし終わり、ぼーっとテレビを見ていると光一が出てきた。
「う~、さっぱりした~」
「おかえり~」
 振り返るとラフな格好の光一が立っていて思わずドキッとする。慌てて向き直った私を、後ろから抱きしめてきた。
「みきちゃん 俺‥‥みきちゃんを抱きたい」
 真剣な声に心が揺れる。そして、私は小さく頷いた。
「みきちゃん」
 光一は私を振り向かせると唇をふさいでキスをしてきた。何度も何度もキスをする2人。お互いの離れていた時間を埋めようとするかのように。
 光一のキスがだんだん激しくなってくる。舌が口の中に入ってきて、私はそれに必死で答える。舌と舌が絡み合い部屋にぴちゃぴちゃと響く淫らな音。あまりの長いキスに小さな声が漏れる。
「んっ」
 それを聞いてか、光一は服の上から私の胸に触れてきた。思わず身体がビクッとなる。次の瞬間、優しく胸を揉みはじめた。
「‥‥んっ‥‥」
 心地よい感覚に自然と声が出てしまう。
「みきちゃん、気持ちいいの?」
 言い当てられた恥ずかしさで、顔をうつむけた。
「恥ずかしがらなくていいんだよ。俺‥‥もっともっとみきちゃんを気持ちよくさせたい。もっともっとみきちゃんのかわいい声を聞きたい」
 そういうと、私の上着を上手に脱がしていく。
「いや、待って‥‥」
 答えとは裏腹に光一に身をまかせてしまう。あっというまに、上半身はブラだけにされてしまった。
「恥ずかしいよぅ~」
 慌てて両手で胸を隠す。
「だめだよ。キレイなみきちゃんのおっぱい、俺に見せてよ」
 ちょっと強引に私の手は剥がされ、光一の視線を胸に感じる。そして、ゆっくりとブラが剥がされた。
「キレイだよ、みきちゃん」
 イヤイヤをするように首を振る。
「キレイなみきちゃんのおっぱい食べちゃうから」
 いきなり光一は胸に顔をうずめ、胸へ集中攻撃を始めた。
「‥‥やん‥‥」
 顔がのけぞる。右胸を揉まれながら左の乳房をおもいきり吸われた。
「‥‥ぅん‥‥」
 ちゅばちゅばと音をたてながら吸われ舌で乳首を転がされる。
(やん、そんなことされたら我慢できなくなっちゃうよ)
 そんな私をじらすように、胸への愛撫をやめない光一。身体はどんどん熱くなってゆく。
「光一‥‥」
「ん? 何?」
「あのね、下の方も触って‥‥欲しいの」
「ん? 下の方って?」
 光一はニヤニヤしながら答える。
「もう! 光一のイジワル!」
「ちゃんと言わないとわからないよ」
「あそこも‥‥触って」
「ん~、あそこじゃわからないな~」
「イジワルばっかり~」
「ちゃんと言わないみきちゃんが悪いんだよ」
「ぅ‥‥」
「さぁ、ちゃんと言ってごらん」
「みきの‥‥オマンコ‥‥触ってください」
「よくできました」
 くしゃくしゃと頭をなぜ、その手を私のズボンの中に入れると、ショーツの上から優しくこすってきた。
「ぁん‥‥」
 自然と身体がくねり、声がうわずる。
「気持ちいい?」
 答えるかわりに大きく頷いた。
「すごいびしょびしょだよ、みきちゃん」
「だって、光一が」
「何? 俺のせい? そうかな?」
 そういうと、あっというまにズボンを脱がしてしまった。
「ぃやん」
 ショーツの上から触っていた手が小さな突起を攻め始める。
「だめ‥‥そこは‥‥ぁん‥‥」
 息が荒くなる。
「気持ちイイでしょ? みきちゃんいっぱいエッチな声出してるじゃない」
 攻める動きがますます強くなり私は身体を大きくのけぞらせた。
「ぅん‥‥それ以上触っちゃったら‥‥私‥‥ぁん‥‥」
「みきちゃん、俺 我慢できなくなっちゃった。みきちゃんとひとつになりたい」
「光一‥‥」
 恐る恐る光一の方を見ると、ふくらんで少し先が湿った男の人のモノが握られていた。
「大きい‥‥。私の中に入る‥‥かな?」
「大丈夫。みきちゃんのオマンコ、こんなに濡れてるから入るよ」
「本当に?」
「俺を信じて。ちゃんと、ゴムも付けるから」
 私は頷きそっと目を閉じた。
「行くよ」
 丸く硬いものを入り口に感じたその時、痛みが走った。
「っ!」
「みきちゃん大丈夫?」
 心配げに光一が声をかけてくる。
「大丈夫‥‥ちゃんと受け止めたいの‥‥だから‥‥続けて」
 ものすごく痛いけれど、それ以上に好きな人とひとつになりたいという想いが、私の中では大きかった。
「わかった。行くよ」
 瞬間、ものすごい痛みに襲われて、額に汗が滲んでくる。
「みきちゃん、入ったよ‥‥っ!」
「ひとつに‥‥なれた?」
「うん‥‥ぁぁ‥‥みきちゃんの中‥‥すごく気持ちいい」
「光一‥‥少しこのままでいてもらって‥‥いい? 少したてば‥‥きっと痛みに慣れてくるから‥‥ね」
「うん‥‥ぁぁ‥‥でも、何もしなくても‥‥すごい締付けで」
 うっすらと目をあけると、光一はすごく切なそうな顔をしている。その顔に思わず感じてしまい、あそこがきゅっと熱くなる。
「!っく‥‥みきちゃん‥‥」
 光一の顔がますますゆがんでいく。
「光一‥‥いいよ、動いても」
「いい? 大丈夫?」
「うん」
「じゃ、行くよ」
 そういうと、光一はゆっくりピストン運動を始めた。痛みが続きマヒしてきた感覚の中、少しずつ快感が芽生え始める。
「ん‥‥なんか‥‥気持ちいい‥‥ぅん‥‥」
「ぁ‥‥俺もすごく気持ちよくて‥‥ぅ‥‥」
 2人の息遣いが荒くなるにつれ、光一の動きが少しずつ速くなってくる。
「‥‥ぁん‥‥」
 ぐちゅぐちゅと私のオマンコと光一のモノがこすれあい淫らな音をたてる。
「‥‥ぅ‥‥はぁ‥‥」
「ぁん‥‥ん‥‥」
「光一‥‥私‥‥ぁん‥‥」
「みきちゃん‥‥一緒にいこう‥‥っ」
 動きが一段と速くなったその時、
「‥‥ぁぁっ!‥‥」
 私に大きな波が押し寄せ激しく身体が震える。そして、大きな脱力感。
「‥‥うぁぁっ!」
 私がイったあと光一も声をあげ私に覆い被さってきた。

「おはよう」
「光一‥‥おはよう」
 部屋が明るい。夜なのにどうしてだろう。
「みきちゃんそのまま寝ちゃうんだもん」
「え? 寝てた? ごめん」
 そっか。私、あの後寝ちゃってたんだ。 
「謝らなくていいよ。昨夜はすごく淫らでかわいかった」
 髪をなぜながら光一が言う。私は、昨夜の事を思い出し顔から火が出そうだった。
「光一のイジワル」
「ははは」
「光一‥‥」
「ん?」
「大好き。ずっとずっと光一のこと好き。こんな私だけどこれからも好きでいてやってね」
「何言ってるんだよ。俺はずっとみきちゃんのこと好きだよ。みきちゃんを誰にも渡したくない。だからそんなこと言わないでよ」
「うん」
「みきちゃん」
 朝焼けの中、好きな人とひとつになれた喜びと、そばに居る安心感で、私は幸せな気持ちでいっぱいになった。そして、光一の優しい温もりに包まれながらそっと祈った。
(これからもずっと光一と一緒にいられますように。そして、2人の気持ちがずっと変わりませんように)

 そんな小さな、そしてすごく大切な願い、叶えられたら。

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