フレンズ1

女性もえっちな妄想をしてもいいんです。
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アダルトな読み物のお部屋

フレンズ1
2021年07月02日 09時58分
DUGA

都内某所。

俺の名はユウト。定職に就いていない。俺の彼女の希美は都内で働くキャバ嬢で、毎月彼女から小遣いをもらっている。要するに『ヒモ』だ。『ヒモ』であることに後ろめたさはないし、彼女から望んだ関係なんだから文句を言われる筋合いもない。もちろん、俺が『定職』に就けば大喜びするだろうけどね。

時間は飽きるほどある。俺には女友達がたくさんいるし、もちろん男友達もたくさんいる。だから、毎日誰かしらと遊び呆けている。『類は友を呼ぶ』って言うけど、本当にそうだよな。俺と遊んでる奴らって世間様から見れば似たり寄ったりの『落ちこぼれ』ばっかだよ。最近流行の言葉で言えば『負け組』ってところか。

俺達には共通の趣味がある。スロットじゃない。ドラッグでもない。カラオケでもない。そう、『麻雀』だ。麻雀って一般的に野郎同士で卓を囲んでやるケースが多いと思うけど、俺達の場合はそうじゃない。美人揃いの女友達を参戦させるんだ。もちろん、希美も参加する。そうすると、一気に盛り上がる。麻雀ってさ、女の子が参加するととんでもなくハイなゲームになるんだよ。

基本的な麻雀のルールは一緒。もちろん金掛けてるから(この話はフィクションです。賭博を推奨するものではありません)、この辺はきっちりとケジメをつける。で、他所様と違うのは『上がる』(ロンする)度に『エロい』ご褒美がもらえるんだ。何だっていい。その辺のルールは適当。その場のノリ。例えば、
「ロン」
って、女の子から俺が上がるとする。満貫とかだったら、
「よし、満貫だから、おっぱい舐めるぞー」
「えー、エッチー」
「おらっ」
「あっ!ちゃんとブラ外してよー」
「すっげー、綺麗だよなー」
「あん!」
「もっとエロい声出せよー」
「あっ!そんなに・・・いやん。もうっ!」
ってな感じになる。女の子達もノリノリなので何でもOKだ。ちなみに麻雀には『一発』って役がある。この『一発』の場合は文字通り、一発やる。俺が他の女とエッチしても、希美は笑っているだけだ。俺達にとってエッチは楽しみの手段の一つであり、『誰が』『いつ』『誰と』エッチしたかなんて問題じゃないんだ。この辺の感覚も世間様とは違うんだろうな。ここでは誰もがオープンで、純粋に楽しもうとしているから、『嫉妬』とか『差別』とか『敵対』とかってないんだよ。金の勝ち負けはあるけど、仲間内で流動するだけだから、勝ったら負けた奴に奢ってやるし、負けても腐ることもない。麻雀のゲーム性にエロさが加わって最高な時間をみんなで共有するんだ。

さて、今日は絶好の麻雀日和だ。と言っても天気は関係ないから、仲間さえ集まればいつでも麻雀日和ってことだ。集まった面子は俺を合わせて7人。うち、女4人。美咲、菜月、萌、真央。みんな都内のキャバで働いている。男性陣はアツシとショウタと俺。アツシもショウタもかなり長い付き合いだ。希美は私用でどこかへ出掛けている。

みんなで金を出して借りているマンションの一室。駅近で洒落てて最上階で角部屋で、はっきり言ってサイコーな部屋だ。家賃は月20万くらい。出資者が多いから、1人頭2万程度だ。俺の分は女友達が月代わりで払ってくれる。キャバ嬢にとって月数万なんてはした金。気前良くポンッと出してくれる。この部屋は仲間なら誰がいつ使おうと勝手。終電乗り遅れた時とか、こうやって麻雀する時とかに重宝する。誰かの家でやると、面倒なことになりそうだし、こうやって何かを『共有』することで『連帯感』やら『責任感』やらが生まれるからね。

「よっしゃ。やるか」
俺の掛け声で、部屋中央の自動麻雀卓に4人が腰を下ろす。俺の向かいにアツシ、左隣が萌、右隣が真央。見学が菜月、美咲、ショウタ。見学って言っても、俺にゾッコンな菜月、美咲は俺に擦り寄らんばかりに両隣でスタンバイする。希美がいない時はここぞとばかりに俺に近寄ってくる。どちらも露出度満点。腰を下ろしただけでパンティがチラリと見えてしまうミニスカート。あんまり大胆なんでこっちがドキドキしてしまう。
「ねえ、ユウトぉ。キスしてぇ」
美咲にこう言われて断る男はいない。俺はデレデレになりながら、キスをしてやる。ついでに太ももの間に手を入れる。
「もうっ、エッチ!こうしてあげるっ!」
柔らかな2本の太ももに手が挟まれる。むっちりと心地よい肉感。ほんのりと温かい。美咲は上目遣いで俺を見る。この目で何人を男を食ったかしれない。
「ここで・・・しちゃう・・?」
そう言って、胸元のボタンを1つ外す。綺麗な谷間が俺の目を釘付けにする。俺はゴクリと唾を飲み込む。これが彼女の力。某店のトップの力。俺がうんと言えば、彼女は迷わず服を脱ぎ捨て俺に抱きついてくるだろう。仲間達は「また始まったか」と苦笑している。「まあ、後でな。よし、始めるぞ!」
「ユウトのバーカ」
「じゃあ、俺としようぜ」
見学組のショウタが背後から美咲の胸を鷲づかみにする。
「やーだ。もうっ!ユウトがいいの!」
「あっ、美咲ばっかりずるいよ!」
俺に抱きついた美咲を見て、菜月が口を尖らせる。
「お前ら、パンツ丸見えだぞ」
遠くの方からアツシの声が聞こえてきた。美咲と菜月の2人を支えきれず、俺はバランスを崩して椅子から転げ落ちた。歓声と笑い。強かに頭を打っちまったけど、俺もつられて笑ってしまう。彼らと麻雀すると一つだけ困ったことがあるんだ。こいつらと麻雀しようとすると、なかなか始まらないんだよ、いつも。

麻雀は俺の親で始まった。基本は東南戦だ。つまり東場と南場で1回ずつ親が回ってくる。連荘すれば流れるまで親でいられる。
「リーチ!」
俺は勢いよく千点棒を投げ出した。俺はリーチが好きだ。場を支配しているような錯覚、興奮。リーチした後は後戻りできないというスリル。
「あーん、ユウトのリーチぃ♪」
菜月が卓と俺の間に割って入って、こちらを向きざまにいきなり俺の両脚にまたがった。まるでセクキャバのサービスのような格好だ。ちょうど胸が俺の顔の前にくる。彼女は巨乳なのだ。バランスが崩れそうになり、彼女をしっかりと抱きかかえる。
「ユウトぉ、リーチしたからご褒美ぃ♪」
彼女が自分でペロンと服をまくると、見事な両乳が露わになる。彼女はブラジャーをしない。
「舐めて♪」
「おいおい、卓が見えないよ」
「気持ちよくしてくれたらどいてあげる」
別に断る理由はない。俺は舌をうまく使って彼女の乳首を舐め回す。痙攣しそうなくらい敏感に感じて、菜月が抱きついてくる。おっぱいで窒息しそうだ。
「最高っ♪エッチしてぇー」
「おーい、ユウト」
「早くツモッてよー」
おっぱいの向こう側でアツシと萌の声が聞こえてくる。俺は菜月を押しのけて、何とか麻雀を進める。結局、この場は俺のリーチをかいくぐって、萌が上がった。
「三翻ね!じゃあ、ユウトの咥えちゃっていい?」
彼女は男のモノに目がないのだ。そして俺に好意を持っている。ウキウキとした様子で俺のズボンを下ろし、恍惚とした表情で俺のモノを咥えた。こうして萌の絶品なフェラチオが始まった。
「あぁ・・・美味しい・・・」
チュパチュパと唾液を垂らしながら俺のモノを口の中で弄ぶ。
「あーん、ユウトぉ」
同時に美咲と菜月が絡んでくる。これはたまらない。萌のフェラだけでもギリギリなのに。数分後、俺はあっけなくイカされてしまった。言っとくけど、俺は早いほうじゃないよ。萌のテクが凄いんだ。
「はふぅ」
萌は口周りをハンカチで拭き、何事もなかったように席に戻った。なんて女だ。
「じゃあ、次は真央ちゃんの親ね!」

「あっ!あっ!」
見学組のショウタが真央にチョッカイを出し始めた。
「あん!ショウタさん・・・」
女性陣で唯一、『受身な性格』の真央はみんなに好かれている。と同時にみんなに苛められてしまう。
「ほらっ、真央ちゃん。ツモりなよ」
「・・・あっ・・そこは・・だめぇ」
ショウタが股間を指でなぞると真央は顔を真っ赤にして抵抗する。こんな女の子がキャバ嬢とはとても考えられない。
「真央ちゃん、早くー」
萌が焦れたようにこちらを見る。俺は思わず目を逸らした。だって、ついさっき俺のモノを咥えて昇天させた女の子を直視できないだろ?
「ねえ、ユウトぉ」
「どうした?」
菜月が俺の股間に手を伸ばす。
「まだ、大丈夫でしょ?」
「もう無理だよ。さっき・・・」
再び、菜月が俺の足に跨った。
「もう一回、大きくしてあげる♪」

急に場の空気が緩んだ。美咲は携帯でメールを打ち始めた。アツシと萌はとりとめのない雑談で花を咲かせている。
「あぁ!イクっ!!!」
ショウタの執拗な責めについに真央が昇天した。それを見たアツシが真央を椅子から下ろし、カーペットの上に寝かしつけて彼女の中に挿入した。
「あっ!だめぇ・・だめぇ・・・」
昇天したばかりで力を失った真央の四股に再び力が入り、アツシの責めに耐える。
「よくやるよねー」
萌が俺に同意を求めてきたが、俺は菜月の責めで半ば放心状態だった。
「あぁぁ!!!・・・イクっ!」
やがて真央が大きく背中を仰け反らして昇天した。
「ごめんな、真央ちゃん。気持ちよかったよー」
アツシが真央の頭を撫でている。俺は菜月に『もう一回大きくしてもらって』いた。
「すっごーい。また大きくなったよ、ユウトぉ」
「もういいから・・・麻雀しようぜ・・・」

その日の麻雀は夜の2時頃に終わった。途中から希美も加わった。気が向いた時に思い思いに中断して性行為を始めるので東南戦を数回やるだけで、ものすごい時間が掛かる。萌は1回、菜月は2回、美咲は1回、そして真央は6回昇天した。途中参加の希美は俺と一発やったのみ。その後、みんなで深夜営業のファミレスで食事をして、適当に時間つぶして帰宅。俺達は『明日の起床時間』の心配なんてしないんだ。明日も気が向いた時間に起きて遊び呆けるだけだから。

昼に起きて、俺は希美と一発やってから一緒に『隠れ家』へ行った。先着がいた。昨日顔を出さなかった綾乃だ。彼女は仲間内の最年少で19歳。フリーター。俺の実妹である。
「あっ、お兄ちゃん」
彼女は俺のことを『お兄ちゃん』と呼ぶ。子供の頃はどうってことなかったが、最近すっかりと大人な女に変貌した彼女に『お兄ちゃん』と呼ばれるとドキッとする。ちなみにキャバ嬢達や男性陣にはウケが良いのだが、希美とはかなり仲が悪い。自分の兄を取られた悔しさがあるのだろうか。とにかく希美との相性は最悪だ。
「あ、希美さん、こんにちは」
言葉は丁寧だが、吐き捨てるような挨拶。22歳の希美は引きつった笑顔で返す。
「ねえ、お兄ちゃん!綾乃とエッチなことしよっ!」
そう言うと、綾乃が希美の目の前でミニスカートをペロッと捲り上げる。形の良い脚。むっちりとした太もも。ピンクの挑発的なパンティ。実妹だぞと言い聞かせても、俺の股間は熱くなってしまう。弾けるように希美が荒れた足音で隣の部屋へ向かう。そしてバンッと盛大な音を立てて扉が閉まった。
「ねえ・・お兄ちゃん。あんな人、別れちゃいなよ」
「お前、やりすぎだぞ」
「ふーん、でもさ、お兄ちゃんのここ・・こんなに大きくなってるぞー」
綾乃は俺の股間をゆっくりと撫で上げる。彼女のテクは大勢の男によって鍛え上げられている。生まれながらにして天性のエロ女でアイドルを凌ぐルックスを持つ彼女は、19にしてかなりの数の男性と性行為を行っていた。と言っても、風俗や援助交際みたいなことは一切しない。同世代の男友達を作っては『喰って』いるのである。
「だって、あたしから声掛ければ絶対乗ってくるよ」
これが彼女のセリフ。金目当てではないので、本当に自分の好みのイケメンしか相手にしない。

その綾乃の手が俺の股間を弄り、やがてチャックを外してズボンの中へ入ってきた。
「お兄ちゃん、・・ほらっ」
股間の刺激と日々成長する彼女の巨乳を見せられて、俺は頭の中が真っ白になる。
「はやくぅ・・乳首チュパチュパしてぇ」
俺は妹のビンビンに立った乳首を舌で転がす。
「あぁ・・・やっぱお兄ちゃん・・・すっごい上手~」
女を喜ばせるテクには自信がある。しかし、綾乃のテクは萌に勝るとも劣らない。俺の股間は既に爆発寸前だ。

「ちわー」
反射的に俺は綾乃から身を引き、綾乃は服を正す。元気に入ってきたのはアツシ。
「あー、綾ちゃんじゃん。おっ、ユウト!オスッ!」
何か良いことでもあったのか、アツシは機嫌が良いようだ。
「アツシさん、こんにちは!」
先ほどの淫靡な顔はすっかりと消え去り、綾乃が妹キャラでにこやかに挨拶する。すごい女だ。
「あれ?2人だけ?」
俺は首を振った。
「隣の部屋で希美様がご立腹中だ」
「なんで?」

仲間がぞろぞろと集まってくる中、俺は隣部屋で希美を宥めていた。
「なあ、そろそろ機嫌直せよ」
「変態!」
「何が変態だよ」
「実妹とエッチするなんて・・・サイテー。マジ信じられない!」
「なあ・・あいつ、まだガキじゃん。許してやれよ」
「ガキって、あの子、19でしょ?どうせ、ユウトもデレデレしてたんでしょ!」
何を言っても無駄のようである。こういう時は甘く責めるしかない。ベッドでふて寝する彼女に添い寝をして、後ろから優しく抱きつく。怒っていても彼女は拒もうとしない。
「お前が好きなんだよ」
そう言って、何度もキスを繰り返し、片手で髪を撫でてやる。次第に彼女の体が甘えるように俺に密着してくる。
「な?あいつは妹じゃん。希美は彼女だろ?」
「・・・うん」
コクンと小さく頷いた彼女の頭をギュッと包み込む。
「ユウトぉ・・」
「何?」
「あたしのこと・・好き?」
ここで体を入れ替えて、上から覆いかぶさる。股間は立ちっぱなし。
「当たり前じゃん」
「あっ、あそこ・・当たってるよ・」

「あっ!あっ!あんっ!ユウトぉ!!!」
出る前にヤッたにもかかわらず、俺達は再び性行為を始めていた。エッチの相性は抜群に良いのだ。合体することによって2人が『補完されて完璧になれる』ような錯覚に陥る
「あっ!ユウトぉ!もっとぉ!!あぁ!!!」
希美は敏感でイキやすい体質である。大抵俺がイク前に2回は昇天してしまう。イク時の彼女の表情が実に素晴らしいのだ。その顔を見ただけで俺も気持ちよくなれる。
「イッちゃう!!!イッちゃう!!!」
この『イッちゃう!!!』はテープに録音して商品化できるほどだ。たまに俺もこの声がトリガーになってあっさりと昇天してしまう時がある。
「あぁ・・イッ・・イクッ!!!!イクイクイクぅ!!!!」
希美のアソコの締りが急にきつくなり、彼女は昇天した。

コンコン

ドアがノックされる。俺と希美は慌ててシーツへ潜る。ショウタだった。
「おーい、お楽しみはそのくらいにして麻雀やろうぜ」
高級マンションなので壁は分厚い。隣部屋の声はまず聞こえない。しかし、この部屋の用途は限られている。ここは『2人きりでエッチする』部屋なのだ。俺と希美はそそくさと着替え、仲間達のいる部屋へ行った。既に麻雀が始まっていた。俺はソファーに座っている綾乃の隣に腰を下ろした。彼女は麻雀をしない。開口一番、
「お兄ちゃんのバカ」
当然、彼女も隣部屋で何が行われていたか察している。俺は凹みそうになるが兄の威厳を保つ。
「お前も早くいい男見つけろ」
すると綾乃は俺の耳朶に甘い息を吹きつけてきた。
「やーだよ。お兄ちゃんはあたしのモノだからね!」
どうやら一筋縄ではいかないらしい。斜め右前方から殺気だった希美を視線を感じながら、俺は煙草に火を点けた。

俺の仲間で綾乃以外の女性陣はみんなキャバ嬢だ。稼ぎはいいが、何かとトラブルに巻き込まれることもある。特に某店のNo1を張る美咲の客はとんでもない奴が多い。今の時代、『金を持っている』人間はロクな奴がいない。真面目に生きていたら金持ちなどなれないからだ。希美、菜月、萌も相当な人気嬢だが、運がいいのか、比較的客層に恵まれており、たまに『しつこい客がいる』程度で済んでいる。ちなみに彼女達は皆、違う店で働いている。

しかし、美咲と同じくらいトラブルに巻き込まれているキャバ嬢がいる。真央だ。受身で誰からも愛される彼女はとにかく客に勘違いされやすい。相手を傷つけたくない優しさがかなり裏目に出る。
「真央ちゃんはさ、もっとはっきり断らないとだめだよ」
面倒見の良い萌がいつも真央に言って聞かせている。萌は21、真央は20だが、とても1つ違いとは思えない。
「萌さん、ありがとう」
真央が俯き加減でこう答えると、さすがの萌も言葉に詰まる。ある意味、最強かもしれない。これだけのトラブルをこのキャラで乗り切っているのだから。

だが、今回ばかりは勝手が違うようだ。真央が俺に助けを求めてきたのだ。彼女から携帯電話が掛かってきたのはこれが初めてだ。
「どうしたの?真央ちゃん」
「・・・はい。あの・・・」
話を聞くと、どこかの金持ちボンボンに付きまとわれているらしい。しかも、過去に経験のないくらいしつこいようだ。真央の出勤の日は必ず現れてプレゼント攻撃。店に大量の金を落とすから、店のウケもいい。この客のお陰で真央は店のNo1に上り詰め、その結果、同じ店のキャバ嬢から陰湿なイジメを受けているらしい。
「本当に・・困ってるんです」
「じゃあ、みんなに話そうよ。きっと力になってくれるよ」
「でも・・・」
「都合悪いの?」
「違うんです。あまり話を広げたくなくて・・・」
「うーん。分かった。じゃあ、仕事終わったら、『隠れ家』においで。今日は誰もこないと思う」
「はい。ありがとうございます」

自分の話題で盛り上がってほしくないのだろう。こういうタイプの人間は比較的多い。あるいは、仲間を信じられないか。他店とはいえ、キャバ嬢同士のプライドがあるのかもしれない。そもそも、他人に借りを作りたくないだけなのかもしれない。それに実は彼女はアツシとショウタを苦手としている。麻雀をするといつも彼らにエッチなことをされてるが、あまり嬉しそうではない。アツシもショウタも根は良い奴なので悪気があってやっているとは思えないが、不満を漏らさない真央の隠れた気持ちを汲み取るほど気配りが出来る奴らでもない。

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