淫乱と純情のはざまで3

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淫乱と純情のはざまで3
2021年07月24日 13時28分
DUGA
ミヤタ映像舎

 5.

 負け犬と呼ぶなら呼んでくれ。
 あたしは次の日、仮病をつかって学校を休んだ。石岡と上条のいるあの教室に、どうして顔が出せるだろうか。
 プレイステーションで一日遊び、疲れたのでソファーに転がった。この上で石岡とエッチしたんだよね・・と切なく思い返した。
 ねえクミコさん。「カンパイ」って言ってくれたけど、もうさっそく失恋だよ。あたしエッチばっかしてたから、恋のやりかたなんかわかんないよ。
 あの日、石岡があたしを見つめた、吸い込まれるみたいに悲しい目。
 たぶん、鏡をのぞいたら、今度はあたしがそんな顔をしてるのかも。
石岡の笑いかたとか、怒った声とか、いつも意味もなく堂々としてるとことか、シャーペンを器用にもてあそぶ手の形とか・・・そうそう、唾液の味も、おちんちんも大好き。
 そう、認めます。あたしはあの男が、どうしようもないほど好きになっちゃった。すんげカッコわるい失恋をしちゃったあとでもね。

 翌日はハハにせかされ、しかたなく学校に行った。
 経験上で言えば、今日は「超安全日」だ・・とボンヤリ思ったが、もうそんなことは、あたしには何の意味も持たない。
 石岡はあたしに話しかけない。
 もうどんな会話も、あたしたちの間にはまったくない。ゼロ以下だ。石岡は、「消しゴム貸して」というセリフすら、後ろのヤツに言う。
 上条まゆみは、休み時間になると石岡の机にべったりとはりつく。
「お昼は学食? 一緒にいこーよ」
 甘ったれた声が薄気味悪いが、「あー・・」と答える石岡の声は、胸を刺し貫く。でも、あたしは石みたいに沈黙している。それ以外に方法がないのだ。
 5時間目まで我慢したが、6時間目はサボることにした。もう神経がズタボロだった。二年生の教室は校舎の最上階にある。その上には屋上しかないので、階段を昇っているのを誰かに見られれば、サボリは一目瞭然だ。
 休み時間、階段を昇っているあたしを、通りかかった石岡がチラッと見たのがわかった。だが、何も言わずにそのまま通り過ぎた。
 あたしはぼーっと座っていた。まだ梅雨前だから、六月の青空はなかなかきれいだが、鑑賞する心の余裕はない。
 つい一ヶ月前までは、あたしはそれなりに幸福だったのに。この際もう、転校って手もあるな・・とぼんやり考えていたので、目の前に誰かの足が立ったのにも、しばらくは気づかなかった。
「ねー、大木さんでしょ?」
 二人の男が立っていた。知らない男どもだが、名札の色は三年生のものだ。
「おれらも、ちょいサボリなんだよね。一服しよーと思って」
 二人は馴れ馴れしく、あたしをはさんで腰かけた。タバコを口にくわえ、ライターで火をつける。
「大木さんもいる?」
 あたしは首を横に振った。
「なんか、そばで見ると、大木さんってますますカワイーね。超美形」
「そーそ。一度話してみたいって思ってたんだよ」
 そーですか。それはどうも。でも肝心の男は、話もしてくれないけどね。
 タバコがけむいので、あたしは立ち上がろうとした。こんな男どもと話なんかする気もなかった。
「いいじゃん。お話しよーよ」
 腕をつかまれた。強い力だったので、嫌な感覚が閃いた。こいつら、あたしが屋上にあがったのを見てたんじゃないだろうか、と直感したのだ。わざわざ追ってきたのに違いない。
「ケッコーです」
 だが、振り払うことができない。もう一人の男があたしの肩をつかんで、無理やり座らせる。
「離してくださいよ。授業戻るんで」
「ねー、大木さんってさ、あっちのほうスゲーってホント?」
 あっちってどっちよ。
「俺らもわりと自信あるんだけどさ、試さない?」
「離しなよ。あんたらとヤル気、ぜんっぜんないから」
 あたしは敬語を捨てた。
「無理やりヤッたら訴えるよ。三年でしょ? 進路の道なくなるよ絶対」
  「訴えれるもんなら訴えれば? お前ヤリマンなんだろ。同意って言えば済むもんね」
 コンクリートの上に押し倒された。なにこれ。何の冗談?
「やめてよ! バッカじゃないの?」
「いいじゃん、なあ?」
「3Pくらいヤッたことあんでしょ~?」
 あたしはめちゃくちゃ暴れた。だが、胸を揉まれた。パンティの中に手が入り、アソコをぐいっとつかまれた瞬間、頭にカーッと血が昇った。
「てめーらに触らせるオマンコはもってねーよ!!」
 あたしは100ホンで怒鳴った。
 一瞬、男たちはひるみ、腕を押さえつける力がゆるんだ。あたしは身をねじって、右側の男の頬に肘鉄をくらわせた。容赦はしなかった。
「ぐあ!」
 男は頬を両腕で抱え、コンクリートにうずくまった。もう一人の男が「うわわ」と動揺したスキにすばやく立ち上がり、股間を思いきり蹴りあげる。すさまじい悲鳴があがった。
 あたしは、上条まゆみ達に言ったでたらめのセリフを、そのままグレードアップして流用した。
「いいか。あたしの叔父は山川組の幹部なんだよ。今度こんなことしやがったら、テメーらも、テメーらの家族も、細切れにぶった切って、コンクリート漬けにして海に沈めてやるから覚悟しとけ!」
 ああもう!
 ここってどういう学校? っていうか、なんであたしばっかこんな目に会うんだよ!
 涙目でくるっと後ろを振り向いたとたん、あたしは卒倒しそうになった。
 目を丸くした石岡が立っていたのだ。

「・・見ちゃったから。あいつらが屋上あがるの。やーな目付きしてたからさ、どうしても気になって授業抜け出した」
 石岡はボリボリと頭を掻いた。
 あたしたちは体育館の裏手に並んで腰かけていた。ここならめったに人が来ることはないからだ。
「あんた、いつから見てたのよ」
「・・てめーらに触らせるなんちゃらってお前が怒鳴ったとき、ドアをあけた」
 あいたた。聞かれた。
「なんかやっぱ、お前ってスゲー女・・・ただもんじゃない」
 惚けたようにあたしの顔を見る。
「すごくない。二人だからまだよかったけど、三人ならやられてた」
  「大丈夫だろ、お前なら」
「ぜんっぜん大丈夫じゃないよ! たいせつなトコ触られたんだから!」
 涙が出てきた。こんな目に会う自分が心底情けなくて、しゃくりあげまで飛び出す。どーせヤリマンですよ。でも気に入ったオトコにしか触らせたことなかったんだよ、ちくしょー。
 石岡はあたしを引き寄せ、抱きしめてくれた。
 相変わらず気持ちのいい胸だけど、これはあたしのものじゃない。非常時だから与えてくれるんだ・・と妙に冷静に思いながら、石岡の腕と胸にすっぽり包まれると、涙がまたこぼれた。
「もう学校やだ。やめたい。ヤなことばっか」
 あたしはつぶやいた。
「お前どーしたって目立つからなあ・・性格的にも災い呼ぶタイプだし・・」
 石岡はぽんぽんとあたしの頭を叩いた。
「でも、やめるなんて言うなって。やめられたら、淋しくなるし」
 あたしは、「嘘つけ」と内心でつぶやいた。シカトこいてたくせに、よく言うよ。
「さっきな。授業ヌケて、屋上にあがったとき。あーやっぱ、俺は結局こうなんだなって思っちゃったよ」
 石岡はひとりごとのように言った。
「しょうがない。自分でも訳わかんねーけど・・好きなもんは好きなんだもんな」
 はい?
 あたしは彼を見上げ、まじまじと見つめた。石岡はとても情けなさそうな顔をしていた。
「好きって・・あたしですか?」
「他に誰かいんの」
「・・・上条は」
 石岡はムスッとした顔になった。
「つきあってません。なんかしつこくされてるだけ」
「・・・」
 石岡はムッとした顔のまま、あたしの涙を指でぬぐってくれた。もう後先なんか考えちゃいられない。あたしは無我夢中で彼の首に抱きついて、キスをした。

                   ※

 石岡の自転車の後ろに乗って家に帰ってくると、全身が汗ばんでいたので、「シャワー使う?」と彼に聞いた。ああ、ウン・・と答えた彼は、少し困ったような顔をしている。彼がお風呂場に引っ込むと、シャワーの音がかすかに聞こえてきた。
 あ・・なんかヨクジョーしてきた。嘘みたい。ずっと不感症だったのに。
 あたしはパッパッと制服を下着を脱いで、お風呂場のドアをノックした。すごくドキドキしていた。
「一緒に入ってもいい?」
「えっ、ダメ!」
 断わってももう遅い。あたしはするりと中に入って、シャワーのノズルの下に体を割り込ませ、エヘヘと笑った。
「お前なー」
 苦笑した彼の顔は、とても可愛い。
 素敵な体に、ほれぼれと見とれてしまう。彼の指があたしの髪を後ろに撫でつけると、あたしはうっとりと目を閉じた。石岡の唇が、あたしのそれを塞いだ。
「ん・・」
 シャワーの下でチュルチュルとキスをする。抱きしめあうと、体がとろんと溶けてしまった。ピョコンと勃ったものが、あたしのお腹をこすった。握りしめて、キュッキュッとこすった。手のひらのなかでピクピクと動くのを確かめると、甘い思いに満たされる。イカせてあげたいな・・くわえちゃおう。
 あたしはひざまずいた。
 最初は優しくしてあげたかったけど、彼のモノを見ると、もう自制のネジがふっとんでしまい、いきなりはぐっと奥までいれた。口腔で締めつけて感触を楽しみ、唇をゆっくりとスライドさせた。舌でじっくりと味わい、唇のすべりを何度も楽しむ。テロテロと先っぽを舐めまわすと、美味しい味が濃い。あたしにもう一つ口があれば、こうして可愛がっている間に、いろいろ感想が言えるのにな。この味も色も大きさも、カーブの仕方も、もう全部好きだよって。
「あ・・」
 ひたすらしゃぶり続けていると、彼の興奮がヒートアップしたのが、感覚でわかった。彼の脚の付け根が、一瞬ピクリと痙攣する。やっぱりほとんど声を出さない。かすかなうめき声と一緒にクッと固まった腹筋が、こぼれるような息遣いと共に、再び上下する。
 あたしはスピードを早くして、本腰をいれて圧搾しまくった。すごく硬い。顎がはずれそうなくらいに大きくなっている。苦しいけど嬉しく、フルに頭を動かした。彼の精液が口のなかに欲しい一心で、一気にラストスパートに入る。溢れた唾液がペニスをベトベトにし、すべる唇がすぐにそれを掃き散らす。
「うぁ・・んっ」
 声をおさえないで。もっと出して。
 あたしはおフェラが大好き。でも、なんか今は「愛してる」って思う。だからもっと、声を聞かせて。もっと絞ってあげるから。もっと早く、もっと激しく。
「は・・あ・・っ、あっ!」
 彼の体が前のめりになった瞬間、待ち焦がれたものが与えられた。
 どろっと生暖かいものが口のなかに放出された。量が多い。匂いと味が濃い。あたしはペニスを抜くと、喉を震わせてそれを飲んだ。もう一度くわえて、しばらくしごき続ける。徐々に抜いていき、先っぽを唇の輪で圧しながら、ミゾからとろっと垂れている雫を執拗に舐め取った。最後の一滴まで、これはあたしのものだから。
「美味しい・・・」
 石岡のペニスはまだ半勃ち状態を保っている。ちゅぷっと音を立てて、口から抜いた。
 あたしはそれを握りながら立ち上がって、彼にキスをした。舌を口の中に差し込んで掻き回し、自分の味をテイスティングさせた。このあたり、ちょっと意地悪が入っている。
「はあー・・」
 石岡は、気の抜けたようなため息をつき、あたしの胴に手を回した。だるそうに頭をのけぞらせる。
「すげ・・こんなこと、してもらったことないよ」
「え? あたしがはじめて?」
「じゃないけど・・最後までっていうのが」
 チェッ。やっぱりあたしがはじめてじゃないのか。いったい誰にしてもらったんだー。などと聞けば墓穴を掘るので(何しろあたしのほうは、ケタが違うから・・)、黙っていた。石岡の放心した顔が可愛い。甘えたくなって、胸にスリスリと頬をすりつけた。
「ね、ベッドにいこ・・」
 あたしは囁いて彼を見上げた。

 6.

 体をガシガシと乱暴にふいて、あたしたちはベッドになだれこんだ。
 石岡の髪がヘンなふうに逆立っている。あたしはそれを撫でつけ、彼にキスをした。仰向けになった彼の長い左脚を自分の両脚ではさみ、手でペニスを愛撫した。半勃ちのサオをゆっくりとさする。石岡はあたしを引き寄せ、お尻の間に手を差し入れて、アソコを触りだした。ビショビョに濡れたあたしのスリットを、クチュクチュと優しくいじめている。
「やん・・きもちいい・・」
「やん、きもちいい」
 石岡があたしのマネをしたので、笑ってしまった。
 舌の先っぽで、彼の舌をつつくと、石岡はすこし笑った。いい笑顔だな、と嬉しくなった。あたし達は、何となく笑いあいながら、舌と舌で遊んだ。
「好き」
 あたしは囁いた。男の子に好きだと言ったのは、マサちゃん以来。でも、好きな男の子とエッチするのは、これが初めてだ。エッチって楽しいものだけど、今日のあたしは、とろけるみたいに甘い。まるで蜂蜜のプールのなかを泳いでいるみたいだ。
「まりな」
 名字じゃなく名前をよばれて、ちょっとびっくりした。でも「なーに、卓巳」と、すかさず言い返し、あたしは笑った。
「まりな・・」
 卓巳はあたしをゆっくりと倒して、両手の指をからませると、キュッと握りしめた。
「まりな」
「なんだよう」
 クスクス笑ったぶんだけ、切なくなった。
 濡れた黒アメみたいな瞳。
 こんな目をしてあたしを見る人を、あたしは他にひとりも知らない。こんな風にベッドで手をつないだりする人も、今まで一人もいなかった。
 卓巳の唇が、そっとあたしの唇に触れた。あたしは目を閉じた。唇から喉へ、脈打つ心臓まで切なさが降りていくような、優しい雨のようなキスだった。これじゃ、あたしもう一生、他の誰ともキスできないよ・・って思うくらいに。
 じゃれあいモードが消えていき、体のなかにほのかな灯がともっていく。卓巳の手が、あたしの胸をまさぐった。柔らかく、強く。
 あたしの体中に、彼の唇と手が這う。触っていなければ、存在を信じられないとでもいうように、彼はあたしを触りつづける。
 胸のふくらみを吸う・・乳首を虐める・・・二の腕を甘噛みする・・首筋を舐め・・・耳の穴に舌が入ってくる・・。
「ふ・・あん・・」
 あたしは完全な受け身になり、どこにいくともしれない、彼の愛撫に身をまかせた。
 彼の頭が下に降りていく。
 脇腹をなぞり、おへそにキスをし・・・太ももの内側を優しく舐めあげる。脚が大きく開かれた。あたしは体と心を、彼の前に開いた。今まで、男に開かれて恥ずかしいと思ったことはあまりなかった。でも今日は、アソコがちょっと縮むような感じがする。
 自分の体が、全身桃色に染まっているのがわかる。あたしの股間からは、唯ひとつのものを求めて、絶えまない蜜が流れ出し、シーツをびしょびしょに濡らしている。
 そこに口がつけられた。
「あぅっ!」
   あたしは身をねじり、彼の頭を両手でつかんだ。
 彼の舌がクリトリスをとらえた。唇でくわえ、チュウッと吸い上げる。
「ひゃ・・あっ」
 あたしはビクッとのけぞった。
 クリトリスを集中攻撃されて、尾てい骨から背骨にかけて、痺れるような刺激が走る。何よりも、卓巳がこれをしてくれているということが、嬉しい。丁寧に舐められ、舌の侵入を深く受ける。指で開き、トロトロに溢れたあたしのジュースを唇が吸い上げる。熱い舌は、ワレメの中を掻き回し、ヒダのひとつひとつを捕らえている。
 あたしの耳に全部聞こえてくる。花びらを舐めあげる音。唇でキスする音。喉を動かして飲む音。やめて。でも、もっとして。恥ずかしい。気持ちよくて死にそう。感情があちこちに引っ張られて、伸びたゴムみたいに弛緩してしまう。
「あああ・・ぁんんっ」
 大きく押し広げられた、あたしの内腿の筋肉が、続けざまに震えた。
「んぁ・・っ、だめ・・」
 やだ。クンニだけでイッちゃいそう。
「卓巳・・だめ・・あたし、イッちゃうから・・」
 クリトリスを舌で転がされる。アソコの中を、指で掻き回されつづける。
「きゃっ! ああんっ!」
 アソコが二倍に膨れ上がるような感覚。全身がビクビク震え出す。
「ひゃ・・あ・・あ、あ!!」
 もう、とめられない。
 あたしは絶頂に達してしまった。

 ・・・かすんでいた視界が戻ると、「ひど」とあたしは文句を言った。
「もーすごすぎ・・」
「消毒終了」
 と、卓巳はあたしをムギュッと抱き締める。
「消毒?」
 聞いてから、あの男どもにアソコを触られたことを思い出した。そうか、卓巳気にしてたんだ。くう、沁みるぅ・・。
 それにしても、こんなテクどこでおぼえたのかな、とつい考えてしまう。卓巳には卓巳のエッチ履歴があるってことなのね。
 あたしはペニスを触った。完全復活している。つつう、と指先でなぞりながら言った。
「ね、入れて・・卓巳がほしい」
「いーの?」
「まだ消毒終ってないもん」
 ん・・と頷いて、卓巳は短くキスをした。あたしは脚を開き、彼を待ち受けた。中心部に、彼のペニスが押し当てられただけで、疼くように熱くなる。食虫花みたいにハグッて捕獲しちゃいそうだ。
 卓巳は注意深く挿入し、すぐに奥までぐうっと入った。
「んっ!」
 すごい。針一本すらも差し込めないような圧迫感。挿入だけでまた熱いものがほとばしる。
 あたしは彼の腰に両脚を高く巻きつけた。卓巳はあたしの顔を見ながら、腰のバネを使って円を描き、突き上げる。体の奥底が熱い。まるで熱湯を流し込まれたみたい。
「あ・・あんっ!」
「キモチい?」
 卓巳が控えめに聞いた。
「ウン・・すごく」
 やっぱり、このおちんちん大好き。あたしの中に、完璧なかたちでおさまってくれる。あたしのアソコをきちんと可愛がろうとしているのが、はっきりとわかる。
「キモチい・・卓巳・・すごい・・すごい」
「俺も・・すごく・・いい。まりなの中が、キモチいい」
 卓巳の言葉に、歓びと官能が沸き起こる。
「・・ホント?」
「うん」
「どのくらい気持ちいい?」
 卓巳は答えるかわりに、少し笑ってズンッと強く突いた。
「ぃあっ!」
 脳天まで抜けそう。
 そのまま強く突き上げられ、あたしは一瞬、気絶寸前にまで追い込まれた。でも足りない。もっと欲しい。二つの体が溶けて完全に一つになるまで、繋がりたい。
「メチャクチャにして・・もっと・・もっと突いて・・あっ!」 
 だめ、嘘。あたしもうイッちゃう。まだイキたくない。
「いあっ・・やああっ!」
 切ない願いは叶えられず、あたしはすぐに絶頂に達してしまった。
 ぐたっとするあたしの体を、卓巳の強い腕は抱きつづける。
 あたしの道を、卓巳は幾度も、幾度も往復する。濡れた粘膜の中に、あたらしい快感をひき起こしていく。奥底からにじみ出た蜜がペニスを濡らし、柔らかく締めつける。
「卓巳・・あたしを起こして・・お願い」
 卓巳と呼べるのが嬉しかった。この世で一番すてきな単語だとすら思う。
 彼はあたしを起こしてくれ、あたしは彼の膝の上に乗った。あたしのヒダヒダがすっぽりと彼を覆った。重力が密着感をきわだたせる。
 あたしは彼にキスをし、腰を小刻みに動かした。徐々にグラインドさせながら、やがて激しく上下に動く。彼は膝と腹筋をつかって、下から突き上げる。アップダウンが激しく、もうキスをしてはいられない。
「ああっ・・ごい・・卓巳・・すごい」
 ひさしぶりの感覚。何もかもが背後に流れ、消えていく。
「はあっ・・ああっ・・すごいよ・・」
 卓巳はあたしのウエストを抱え、一心に突いている。
「あああ・ぁあっ・」
「はあ・・ああ・・」
 吐息のコーラス。弾む息遣い。もう、どっちがどっちのものだか、わからない。互いの体に没頭している。
 あたしは固い男に貫かれる。卓巳は柔らかい女に包まれる。二人のリズムが一体化し、はかない一瞬の快楽を、あたし達は一緒につくりあげていく。
「まりな・・一緒に、いこ」
 卓巳が囁き、あたしは頷いた。目と目が出会い、唇が重なった。数秒後、唾液をひき、唇が離れる。でも、下は繋がり続けている。性器と性器が奏でる、いやらしい音が響いている。
 あたしは彼の首を強く抱いた。
「た、卓巳・・あたし、もう・・もうイッちゃう」
「今・・今だよ・・今・・」
「抜かないで・・このま、ま・・ぃああっ!!」
「あ・・っ、うぁっ!」
 卓巳は瞬間、ぎゅっとあたしを抱き寄せ、中で果てた。あたしは激しく喘ぎながら、絶頂のタイミングをあわせた。アソコがきゅうっと縮んで涙を流した。
 あたしの頬にも涙が流れ落ちていた。
 そのまま抜かずに、抱き合った。あたしの意識は半分薄れていたけど、抜いてほしくはなく、卓巳を抱きしめたままだった。卓巳も、あたしをきつく抱きしめてくれていた。好きだよ、と囁く声が、かすかに聞こえたような気がした。
 あたしの体は、いつもこれを欲しがっていた。男の上で動くと、「ただいま」という気分になれた。あたしのここは、本来あるべき姿に戻ったのだと。
 けれど、今は逆だ。卓巳の男性を、あたしは迎え入れる。無条件に包む。あたしのアソコに存在する、愛おしい住人を。
 嬉しい。帰ってきてくれた。あたしの体の中に、あなたは今日帰ってきてくれたって、あたしは、今そう思っている。

                 ※

 この話にはいくつかオマケがある。
 あたしはエッチ友達と完全に別れた。一人一人に電話して、「好きなヤツができて、もうその人としかエッチしたくなくなっちゃんだ」って言った。彼らは「マジィ?」と驚き、「一人で足りんのぉ?」と一様に同じセリフを言った。わかんない。でも、今はその人しか見えないんだ。ヘンかな、と答えると、「まー、ラブラブなら、そんなもんでしょ」とあっさりと答えた。
 今までありがとうね。楽しかった。ホント、エッチ最高だったよ。
 ・・と、あたしは丁寧に礼を言った。極上と呼べるのは、ただ一人だけだけど。内心でそう付け加えて、ちょっと笑った。
 また用ができたら、いつでも呼んでね。まりなちゃんが大人になったら、酒でも飲みにいこうぜ。
 最後の一人の声を聞いて、あたしはケータイを切った。

 卓巳はちゃんと上条と話し合ったらしい。
 ____ 大木とつきあうつもりだから。
 卓巳の言葉を聞いた上条は泣いたそうだ。あんなインケン女でも、失恋すれば泣く。ケガさせられたし、ひどい目にあわされたけど、いい気味だなんて、まったく思えなかった。それどころか、マジでやーな気分だった。
 ____ 何かを選べば、何かを捨てるのよ。あったりまえなの。
 先日、年上の友人クミコさんが、笑って言ったセリフが胸に蘇る。クミコさんは、今の彼氏と出会って、それまで付き合っていた男と別れた。その時、やっぱり精神的に辛くて5キロも痩せたと言っていた。でも、どうしてもそうするほかはなかったのだと。
 何かを選ぶために、何かを捨てる。
 ____ じゃあ、卓巳はいつか、めっちゃいい女と出会って、あたしを捨てるかも?
 あたしは冗談めかして言った。
 ありえなくはないわね、とクミコさんは肩をすくめた。あたしが膨れると、クスッと笑って、あたしの頭を撫でた。
 でもね、まりなちゃん。たぶんね、ずっと続く恋なんてないのよ。それでも、いちずな恋をしてるときは、あたしはやっぱり祈っちゃうの。どうかこのまま永久に続きますように。何があっても、彼とずっと一緒にいられますようにってね、神様に祈り続けるの。そうすれば、それが本当になるかもしれないって、心から信じ続けるのよ。そういう気持ちがなくなったらね、まりなちゃん、女なんて、もうおしまいなのよ。

 あたしは今日、キューティー系のあたらしい服を着て、映画館に向かっている。
 午後1時。映画館の前で卓巳と待ち合わせだ。
 考えてみれば、男の子とデートするなんて、何年ぶりだろう・・ていうか、はじめてかもしれない。今日は生理だから、エッチはできない。なのに、ドキドキしている。早く卓巳の顔が見たくて、心臓から歓喜があふれだしている。
 雨がポツポツと降りだした。小降りだから、あたしは傘もささないで歩く。
 この梅雨があければ、ウチの超弱小&フマジメ水泳部は、真夏の大会に向けて、それなりに本格的な練習に入る。卓巳は自主トレを怠らないし、タイムも結構いいみたいだから、ひょっとしてマアマアの成績を残せるかもしれない。あたしはお弁当をもって、応援にいこう。勝ったらおめでとうのエッチ、負けたら残念でしたのエッチをしよう。
 17歳の夏。インランまりなが、恋におちた・・と映画のようなセリフをあたしはつぶやいた。
 相手は、こんなあたしを好きだという変わりもの。ダイヤモンドなんかよりずっと価値のある、素敵な、素敵な男の子。
 あたしは、きっと運がいい。
 今のあたしは、世界でいちばん運のいい女の子なんだ・・・。
 そう思いながら、あたしは足を早めて、小雨のなかを駆け出した。

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