亜弓 陵辱痴漢電車1

女性もえっちな妄想をしてもいいんです。
当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています

アダルトな読み物のお部屋

亜弓 陵辱痴漢電車1
2021年07月27日 10時20分
盗撮小僧
DUGA

(あぁ・・・また・・・)

亜弓は満員電車の中で必死に身をくねらせていた。今年の春に社会人になったばかりの彼女は毎朝の満員電車に辟易していた。そして、必ずと言っていいほど現れる痴漢達。この混雑ではどうにもならない。今も、太ももから尻にかけて誰かの手が何度も往復している。
(いやぁ・・・)
亜弓は自分の感度の良さにウンザリしている。相手がどんな男なのかもしれないのに、下半身を撫で撫でされたくらいでヒクヒクと感じてしまうのだ。鞄で手を払おうにも僅かな身動きすら許されない密着状態。痴漢はここぞとばかりに尻を太ももを触りまくる。
(・・・そんなに触らないでぇ・・)
ただひたすら我慢の時間が経過する。

規則正しいリズム。以前、痴漢にローターを使われたことを思い出す。3人掛かりだった。両手は2人の股間に抑えつけられ、無防備なパンティの中にローターを仕込まれてしまったのだ。パンティの中だからローターの音も漏れず、その上からグリグリと痴漢に押しつけられた。さらにこの電車の規則的な振動がバイブレーションを増幅させ、亜弓は出勤途中の満員電車で何度も昇天させられてしまった。両手が拘束されているので、防ぎようがない。ひたすら耐えるのみ。主要駅に着き、乗車客が電車から吐き出されるとともに痴漢達から解放されたが、その場でパンティからローターを取り出すことも出来ず、そのためにわざわざ駅を降りる時間的余裕もなく、会社の最寄り駅までローターの刺激に耐えたこともあった。

(あっ!)
ローターの刺激を思い出していた僅かな油断。スカートをかなり上まで捲られてしまった。そして尻の割れ目に痴漢の熱くそそり立った硬いモノが押し当てられていた。
(ひどい・・いやぁ・・)
硬いモノがぐいぐいと剥き出しのパンティに押しつけられる。周りの人は気付いていないようだ。
(あぁ・・気持ち悪いよ・・)
しかし、亜弓は自分が少しだけ濡れていることを知っていた。このくらいならと許す自分に驚いてもいた。その時だった。
(え?)
横からスッと手が伸びてきた。そしてブラウスの上から胸を揉み始めたのだ。誰の手だろう。手は暗闇をまさぐるような不確かな動きをしながらも、明確な目的を持って亜弓の胸を愛撫する。Eカップの亜弓は女友達に羨ましがられるが、こんな時は困りものだ。
(あん・・この人・・)
一番上のボタンが外され、手が強引に中に入ってきたのだ。同時に下半身の責めは次第に大胆になっていて、硬いモノが尻に押しつけられたまま、汚らわしい手が敏感な芽の辺りを盛んに刺激している。
(どっちも・・いやぁ・・)
刺激がどんどん激しくなっていく。胸を揉んでくる人も、股間を狙う人もお互いが100%の力を持って目的を果たそうとしている。手加減は一切なし。同時に防ごうとすると50%ずつの対応になるので、結局なし崩し的にやられてしまう。

亜弓は目を瞑った。股間の刺激が耐えられなくなってきたのだ。
(そんなに激しくされたら・・声が・・)
痴漢は調子づいて、大胆になっている。パンティがズリ下ろされそうになり、亜弓は慌てて両手で押さえる。その隙にブラウスのボタンがもう一つ外れ、ブラジャーのホックが器用に外されてしまう。そう、パンティを押さえていると、胸を守れないのだ。
(いやっ!・・・ブラが・・)
ブラがズレて、片側の胸が露わになった。痴漢がゴクリと唾を飲み込む音が聞こえてきそうだ。こんな状況なのに乳首がピンと立ってしまっているのが恥ずかしい。
(違うの!感じてないの!後ろの人が・・・)
思わず声を出してしまいそうなのを必死で堪える。そしてついにパンティが下ろされてしまった。すかさず痴漢の指が肉芽を襲い、これまでにない強烈な刺激が亜弓の全身を貫く。
(あっ!あっ!あふぅ!!!)
関門が突破され、敵兵に蹂躙される。慣れた手つきでどんどん攻撃してくる。亜弓はブラが落ちて両乳が露わになったことすら気付かなかった。
(いやぁ・・・そんなに・・・あぁ!!!)
さすがにこれ以上はまずいと思い、下半身の攻撃にささやかな抵抗を試みる。そこで狙ったように両乳首が思いっきり摘まれた。
(~~~~ッ!!)
亜弓の体中に『快感』が迸る。彼女の性感帯は乳首なのだ。その究極の箇所を2ヶ所同時にクリクリと絞り上げられる。
(ッ!!!)
声にならない悲鳴。苦痛でないところが質が悪い。その敏感な反応に気を良くしたのか、乳首責めの痴漢も、股間責めの痴漢も一気に攻勢を強めた。亜弓はひたすら陵辱を受け続ける。
(イッ・・・イッちゃう・・・)

ガタン

電車が急に強く揺れ、その反動で痴漢の指があろうことか亜弓の蜜壺に深く入った瞬間、亜弓は昇天してしまった。

電車が駅に到着し、人が吐き出されてゆく。亜弓は呆然とした眼差しを痴漢達に向ける。痴漢達はお互い他人同士らしく、そそくさと違う道を歩いていった。亜弓はガランと空いた電車内の端の席に力無く腰を下ろした。自分の体が恨めしい。こんなに男好きのするスタイルじゃなかったら、男に相手にされずに通勤できるのに。巨乳でありながら、腰と尻はキュッと締まり、キャンギャルやモデルの友達から何度も誘われるくらいなのだ。街をあるけば、キャッチやナンパ男に追い回され、どこに行っても男の好奇の視線、女の嫉妬の視線に苛まれる。

「あーあ、もうっ」
亜弓はすばやくブラウスのボタンを付けた。ブラはどこかへ行ってしまった。パンティはグショグショ。このままじゃあ、仕事に行けない。
「ふー」
ため息をついた。隣に誰かが座る。亜弓は気にも留めない。どんなに席が空いていてもスケベな男は自分の周りに座ろうとするのだ。
「大変な目に遭いましたね」
「え?」
いきなり声を掛けられて亜弓はびっくりして相手の顔を見た。知らない顔だった。が、モロに自分の好みのタイプだった。
(誰?すごい・・・美形・・・格好良すぎなんだけど・・・)
胸がドキドキする。一目惚れに近い。元彼と別れて随分経つ。
「あの、どちら様なのでしょうか?」
緊張で日本語が変になってしまった。恥ずかしさで耳が熱くなる。
「僕は篠原といいます。さっきは助けてあげられなくて申し訳ない。僕も身動きが取れなくて」
篠原の甘い声に亜弓は溺れた。先ほどの痴漢のことなんてどうでも良くなった。彼はこっそりと何か渡してきた。ドキドキしながら受け取ると、それは亜弓のブラだった。

亜弓はぼんやりと仕事をこなした。篠原という男。イケメン。優しい。手渡されたブラ。あの時、こっそりとブラを渡してくれた彼は亜弓に配慮したのか、『また、会いましょう』と言って、隣の車両へ移ってしまった。多分、自分の顔は真っ赤だったに違いない。
「はぁ・・・」
「どうしたの?」
「ひっ!!」
亜弓は急に現実に引き戻された。同期の晴香だった。
「ずっとぼんやりしてるよ」
「・・・まあね」
晴香は心配そうな顔をしたが、すぐに笑顔になった。
「あのさ、今日終わったら『あそこ』行かない?」
『あそこ』とは最近開拓したカクテルバーだった。亜弓が答えを渋っていると、形の良い唇を尖らせて抗議する。もちろん本気ではない。
「あ、もしかして、彼氏でもできたのかしら?」
「違うよー」
「亜弓は男運悪いからねー」
晴香は決して男を作ろうとしない。社内きっての美人でスタイル抜群。背丈は亜弓より僅かに高く、Eカップ美女の亜弓とルックス面で比較されることが多い。隠れファンクラブがあるという噂もある。しかし、亜弓と違って勝ち気な性格で、特に男に対しては手厳しい。
「自分より馬鹿な男と付き合ったって意味ないじゃん」
それが彼女の口癖だった。

「・・・で、行くの?行かないの?」
「えーと・・・」
篠原の顔が浮かんできた。別に彼とどうこうするわけではない。あの時偶然にブラを手渡してくれただけ。たまたま彼が自分のタイプだっただけ。それだけのことだ。彼がどこに住んでいるのか、社会人なのか学生なのか、何も分からない。
(神様が一瞬だけ夢を見せてくれたんだよね・・きっと)
亜弓は彼の残像を振り払うように首を振り、「行く行く」と返事をしてしまった。晴香は満足そうにニンマリと肯いて自席に戻っていった。

定時になった。亜弓は帰り支度を整えて、晴香の席へ行った。しかし、晴香は席を外していた。
(もうっ!)
オフィスには半分以上の人間が残っている。全員が男だった。ふと気がつくとオフィスに残っている男達の視線が自分に注がれていた。それは定時に帰宅しようとする女に対しての批判的な視線というよりは、ねちっこく体に絡みついてくるような視線だった。まるで全員が朝の痴漢のことを咎めているかのようだった。『俺にもやらせろよ』と口々に訴えているかのようだ。亜弓は耐えきれずに部屋の外で待つことにした。連絡は携帯でもできる。

「あ、晴香?どこ?」
晴香はすぐに出たが、慌てているようだった。
「亜弓!ごめん!ちょっとだけ手伝って!!!5F来て!」
「えー」
「マジお願い!」
そう言われてしまっては断りようもない。亜弓は渋々従うことにした。ここは3F。エレベータは定時で帰宅する人達が使うので使い辛い。やむなく非常階段を選択する。

カツンカツン

ヒールの音が無機質な階段に響く。3Fと4Fの間の踊り場へ着いたところで、すぐ後ろに人の気配を感じた。
(何?この人・・)
見た目は30代前半。小柄で目つきが鋭く、お世辞にもルックスは良くない。違う部署の人間だろうか。音もなく階段を上ってくる。ここで立ち止まるのも不自然なので亜弓は4Fへ上り始める。急勾配の階段を1段上るごとに男が息を飲んで彼女の美脚に見入っているような気がする。今日は後ろのスリットが深いミニスカートなのだ。
(パンティ見えてるよね・・・)
亜弓は恥ずかしさに耐えながらそのまま5Fを目指した。当然のように男もついてきた。そして4Fと5Fの間の踊り場に着いたところでいきなりスカートを捲られた。亜弓はあっけに取られて身動きが取れなかった。
「あ!」
男の手がストッキングの上からキュッと締まった美尻をさする。亜弓は今朝の痴漢の手を想像する。
「いやぁ・・・」
荒い息づかいと共に男の手が股間を中心に慌ただしく動き、なんと亜弓の美尻の割れ目に顔を埋めてきた。
「いやん!ちょっとぉ!!!」
体のバランスを崩し、両手で階段の角を掴むんで体を支える。ちょうど尻を男に向かって突き上げるような格好になり、男はふがふがと美尻の割れ目を刺激している。
「あぁ・・いやぁぁ・・・」
抵抗出来ない。ストッキングがビリッと破れる音がして、男の息がパンティ越しにアナルを刺激する。
「あふぅ・・あぅ・・・」
ビクンビクンと体が勝手に反応し、亜弓は目を強く瞑って我慢する。
(だめぇ・・そこは・・)
亜弓は以前、元彼にアナルを開発されかけたが、激しく抵抗してうやむやになった。おぞましかったのだ。今、こうして見知らぬ男にアナルを刺激され、股間が愛液で濡れ始めた自分に驚きを隠せない。
(なんで・・・わたし・・・こんなに・・)
男は調子に乗って、ビリビリとストッキングを破いていく。亜弓が反抗しないので尻を突き出させた格好で、指でクリを刺激し始めた。
「いやぁ!!!」
思ったよりも大きな声が出た。男の指がサッと引き、上方の5Fの扉が開いたのと同時に男が飛ぶように階段を下りていくのが分かった。亜弓は力が抜けてその場にペタンと座り込んだ。
「大丈夫?」
5Fの非常階段の扉から現れたのは晴香だった。彼女にしては珍しく声が震えている。目の前の現実を理解するのに戸惑っているのだろう。
「どうしたの?」
「・・・知らない・・エレベータ使えなかったから階段で来たら・・・」
「今の誰?」
「知らないよー」
亜弓は泣きそうなのを堪えて、晴香を睨んだ。心配してくれるのは嬉しいが、これ以上同情してもらっても惨めなだけだ。亜弓はとりあえず気持ちを立て直した。
「晴香のお手伝いはいいの?忙しそうだったけど?」
「え?・・うん、今、終わったの。下降りようと思ったら・・」
「えーん、ストッキング破られまくり・・」
「ごめんねー」
「晴香は悪くないよ・・・」

亜弓は立ち上がり、引き裂かれたストッキングを脱いで丸めた。そのまま2人で3Fへ戻り、エレベータホールで晴香を帰り支度を待つことにした。生足の彼女はエレベータを待つ男達の目を釘付けにした。そういったことに慣れている亜弓はぼんやりと先ほどの男の顔を思い出そうとしていた。しかし、どうしても今朝の篠原の顔が浮かんでしまうのだった。

オフィスを出ると、少しだけヒンヤリした空気が亜弓の体を包み込む。4月を迎え、気温もぐっと上がってきたが、夜はそれなりに涼しい。
「どうする?タクろうか?」
晴香が亜弓に聞く。亜弓はボーとしていて、彼女の言葉を聞き逃した。それを非常階段で襲われたことのショックだと思った晴香は心配そうに眉を顰める。
「ねえ、大丈夫?」
「・・え?うん・・」
何となく元気のない返事となってしまった。晴香は残念そうに唇を噛んだ。
「うー、でもあんな酷いことされた後だもんねー、また今度にしよっか」
「・・うん」

「家までついて行ってあげようか?タクる?」
亜弓は晴香の『タクる』という言葉に何故か苛立ちを覚えた。『タクる』とは『タクシーを使う』という意味で、別にどうってことない言葉だが、今は妙に耳障りだ。
「大丈夫。あたし、電車で帰るから」
突き放すように言って、亜弓は晴香の反応を待たずに歩き出した。

晴香と別れ、気が晴れずにあちこちのショップを見て回った。今日は散々だった。朝の通勤電車の中で痴漢に犯され昇天し、見知らぬイケメンにブラを手渡され恥をかき、男性従業員の舐め回すような視線を常時浴び続け、非常階段で痴漢に襲われてストッキングをビリビリに破られた。普通じゃない。今だって、すれ違う男達がジロジロとミニスカから伸びる脚を眺めてくる。後ろからお尻を見ている男もいっぱいいるだろう。亜弓はできるだけ女性しかいないようなショップを巡り、気を晴らそうとした。思わず衝動買いしそうになるのを必死で堪える。

ショップ内の時計の針が夜8時半を指していた。夕食を済ませていないので、空腹を覚えた。このままぶらついても仕方ないから家に帰ろう。亜弓は駅へ向かった。
「あの・・・ちょっとよろしいですか?」
道を歩いていると、明らかにそっち系と思われる、髪を染めたブランドスーツ姿の男性が声を掛けてくる。彼らを見ていると、彼らの住む世界の狭さに哀れさを感じる。あなたみたいな男にホイホイついて行くほどバカな女じゃないですと言ってやりたくなる。亜弓はひたすら無視を決め込み、駅まで早歩きを続けた。

帰宅の電車はあまり混んでいなかった。もう少し早い時間だと、モロにラッシュ時なので、いつも時間帯をズラすのだ。何度か夕方のラッシュ時に乗車したことがあるが本当に悲惨だった。朝と違って『仕事が終わった』という解放感が車内に蔓延しており、痴漢の手がすぐに伸びてきた。しかもあらゆるところから。ひどい時には10本ぐらいの手に体中を同時にまさぐられ、あまりの刺激に駅に着くまで3度も昇天を繰り返したこともある。だから帰りのラッシュは絶対避ける。しかし、朝だけは我慢せざるを得ない。亜弓は早起きが出来ない性分なので、どうしても通勤時間をずらせないのだ。

自宅の最寄りの駅で降りる。帰りは電車痴漢に遭わないから気が楽だ。改札口を降り、途中でコンビニへ寄ることにする。自炊を心がける彼女は、週末にスーパー等でまとめて食材を購入し、最低限のモノだけをコンビニで揃えるようにしている。
(あれ?)
コンビニで買い物を済ませ、店を出ようとした時、視界の隅に人影を察知した。この辺は駅前の賑わいから離れていて、悪く言えば『荒んだゴーストタウン』のような静かな場所なのだ。コンビニも大手チェーンではない。今にも潰れそうな零細店だ。自宅に近いから思わず利用しているが、客はほとんどいない。つまり、こんな場所で立ち止まっているような人間は不審を抱かれても仕方ないのだ。
(待ち伏せ?)
その人影は電信柱にもたれ掛かるように立ち、携帯を操作していた。いや、操作するフリをしているように思えた。
(・・・もしかして・・さっきの・・)
非常階段で襲ってきた小柄な男性の顔を思い出そうとしたが、思い出せなかった。気が動転していたし、目つきが鋭くてルックスが良くない程度しか覚えていない。亜弓は『そんなはずはない、気のせいだ』と気を取り直して、そのまま店を出て歩き出した。店の中には馴染みのおじいちゃんが暇そうにレジで立っているが、彼に助けを求めたところでどうにもならないし。きっと自意識過剰になっているだけだ。

亜弓の自宅のマンションはすぐ近くだ。数メートル先の十字路を右に折れて、細い道を数十メートル歩くと右手にある。走ればあっという間の距離。街灯が頼りなさげな薄暗い灯りで道を照らしている。亜弓はバックとコンビニの袋を右手に重ね持ち、十字路を右に折れた。そして数歩進んだ所で、後ろから強い衝撃を受けた。

気がつくと、亜弓は明るい部屋にいた。仰向けに寝かされていて、白い天井が視界いっぱいに広がっている。しかし、両腕が上に引っ張られて固定されていて、ネクタイか何かで口元が塞がれていることに気付き、亜弓はパニックになった。服は脱がされていない。
「んー、んー」
腹の底から叫びを上げようとするが、もちろん声は出ない。腕が固定されているので首を無理矢理捻って横を確認する。
「んっ!!!」
(篠原???)
朝、ブラを手渡してくれたイケメンが簡易スツールに腰を下ろして、こちらを見ていた。
「大丈夫・・殺したりしないからね」
柔らかい言葉とは裏腹に、鋭く冷たい響きが亜弓の下腹部にズシンと響いた。
(この人、何を言っているんだろう)
まるで他人事のように彼の心配をする。しかし、すぐにパニックに戻る。
「んー、んー」
「分かった。分かった。大人しくすれば、口の拘束を解いてあげるよ。約束できる?」
子供扱いされている。篠原は見たところ、20代後半だ。少なくとも22歳の亜弓よりは年上だが、ここまでコケにされるような年齢差ではない。屈辱を感じながらも亜弓は素直に肯いた。
「じゃあ、外すよ。騒いだら、お仕置きだぞ」
最後の『お仕置き』という言葉に妙なリアリティがあった。
(この人・・・怖い)
泣きそうになる。口の拘束が解かれる。一気に呼吸が楽になるが、腕の拘束はそのままだ。
「なんで・・ですか?」
消えゆくようなか細い声で亜弓は篠原に聞いた。彼は微笑んだ。
「君が痴漢に犯されて昇天した時の顔がたまらなくてね。僕の求めていた理想なんだ。どうしても手に入れたくなっちゃったんだ」
そう言いながら、彼の指が亜弓の太ももの弾力性を確かめている。
「やめてぇ・・」
「そう!その顔だ!」
篠原は急に興奮した様子で、抵抗できない亜弓のスカートを一気に捲り上げ、パンティに頬を擦りつけた。あまりに手早くて一瞬何をされたのか分からなかったが、数秒後には亜弓の悲鳴が部屋中に響いた。
「いやぁぁぁ!!!!」

「んー、んー」
亜弓は再び口元を拘束された。篠原は怒っているようだった。
「言っただろ?騒ぐなって!」
(この人・・・狂ってる)
いきなり夜道を襲い、抵抗できないように縛り付けて、スカートを捲られてパンティに頬ずりされれば、どんな女だって騒ぐ。篠原の怒りは理不尽だった。
(そう言えば、あの目つきの鋭い人はどこにいるんだろう)
彼女を襲ったのは、篠原ではない。コンビニの前にいた男だ。きっと、篠原の部下か何かなのだろう。同じ会社の社員なのだろうか。会社で襲われた時にIDカードを確認すればよかった。
(晴香と一緒に帰ってくればよかった)
亜弓があれこれ思いを巡らせていると、目の前にピンクの卵形のローターが現れた。亜弓の顔が恐怖に歪む。篠原が悦に入ったような含み笑いでこちらの反応を楽しんでいる。
「お仕置きだよ・・・」
亜弓は絶望の淵に立たされ、ギュッと目を瞑った。

この小説がよかったらいいねしてね
0