都内某所 水谷紀子は今春、大学へ進学した。高校時代は遊び呆けていたが、最後の受験勉強だけは身を入れて頑張った。高校時代の快楽を共にした友達はほとんどが進学せず、職にも就かず、フリーターとなった。 紀子は受験に合格すると、……
都内某所 水谷紀子は今春、大学へ進学した。高校時代は遊び呆けていたが、最後の受験勉強だけは身を入れて頑張った。高校時代の快楽を共にした友達はほとんどが進学せず、職にも就かず、フリーターとなった。 紀子は受験に合格すると、……
都内某所。 ここは『隠れ家』の寝室。 眠い。誰かが私の体を優しく揺さぶる。 「ご主人様」 「・・・朝か」 「はい」 今朝の当番は愛のようだ。奴隷達は毎日交代で私を起こしに来る。愛は完璧な脚線美を持つ優しい奴隷。都内の女子……
都内某所 私はフラリと街へ出た。そして飽きもせず『絶品』を探す。季節は秋から冬へ。服装に厚みを増すのは好むところではないが、最近の若い女性は元気にミニスカを穿いている。 今、私の目の前を1人の『絶品』が横切った。黒のフレ……
都内某所 ある日、私は亜美の小尻をボンヤリと眺めていた。彼女は私の視線に気づかずに目の前のテーブルの上を整理している。ああ見えて彼女は綺麗好きなのだ。挑発的なミニスカートから伸びる脚が実に良い。わざとだろうか。こちらに向……
都内某所 私は『隠れ家』でのんびりと読書をしていた。時間がある時は本を読むべきだ。どんな本でもいい。本の虫になれとは言わないが、低級なテレビ番組を見ている連中よりは先へ行ける。但し、本を読むことで満足してはいけない。本を……
都内某所。 私は由衣と同時刻に退社した。いつものことだ。派遣社員の彼女は定時に仕事を終える。だから私も定時に帰宅する。残業はしない。日本は残業を美化する向きが強いが、残業とは本来ネガティブなものなのだ。残業をしなくてはな……
都内某所。 私は亜美と優奈を連れて、アダルトグッズを買いに出かけた。当初は亜美と2人きりの予定だったのだが、彼女がどうしても優奈を誘いたいと駄々をこねたのだ。その熱意に押されて優奈に連絡をすると、優奈はすぐに『隠れ家』へ……
都内某所。 優奈が『隠れ家』へ遊びに来ていた。と言うよりは、私が呼びつけたと言った方が正しいかもしれない。出会った頃よりは幾分リラックスした様子で、私が用意したケーキを美味しそうに頬張っている。彼女は甘い物に目がないのだ……
都内某所 私は駅構内で『絶品』を待ち構えていた。冬とはいえ、今日は3月下旬並の暖かさ。女性の肌の露出も普段よりやや多めだ。数少ないチャンスを逃すまいと、女達はここぞとばかりお洒落に着飾り、私の目を楽しませてくれる。 待つ……
都内某所。 私はソファーに座り、煙草を燻らせていた。紫煙の先には忠実な部下達と、愛、由衣がいる。彼らは一様に緊張していた。この緊迫を解くのは私の言葉しかない。 事件があった。数日前に痣と涙で顔を腫らし、ボロボロに切り裂か……