black angel 2

女性もえっちな妄想をしてもいいんです。
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アダルトな読み物のお部屋

black angel 2
2021年07月18日 14時45分
DUGA

2.

 あの女は一体、何だったんだ?

 あの日以来、ミノルの頭は樹のことで常に一杯だった。仕事も、食事さえも手につかない。まるで夢遊病者みたいだった。
 これって[恋]って言えるものなのか?それにしては動機が狂ってる。あんなに一方的に痛めつけられた相手に[恋]してしまうなんて‥‥
 ただ一つだけ、はっきりしている結論がある。
 オレはもう一度、樹に逢わなくてはならない。

 あの日から数日後、樹を探すために街に出た。あの夜から降り続いた雪が道端や屋根、木の上など、あらゆる所を真っ白に染めている。小春日和の陽差しが白に反射して、やたらに光のまぶしい一日だった。
 何か手掛かりがある訳でも無く、あても無いまま街をさまよう。会社なんて勝手にサボった。どうでもいい。

 もう一度、樹に逢いたい‥‥

 やがて、ある路地が目に止まる。確か、この奥にこないだの場所があったはずだ。吸い込まれるように入っていくと、急に人通りが少なくなって表通りよりも少し薄暗く感じる。
 殺風景な路地をひたすら奥へと向かうと、しばらくして足がピタリと止まった。そして思わず小さな驚きの声を発する。

 樹‥‥か!?

 視線の先に黒ずくめの女が現れる。女は道端に座り込んで、遠くを見つめながら悠々とタバコをふかしていた。黒いブーツを履いた長い脚を無造作に投げ出してる姿が妙にセクシーに映る‥‥
 間違いない。樹だ。
 ドキドキする胸を押さえながら、ゆっくり近付いていく。すると樹の方でも気付いたらしく、くわえたタバコを慌てて地面に捨てるとミノルが近付く前に立ち上がる。

「おいで!」

 樹はこっちに手招きしたと思うと、突然背中を向けて走り出した!
 その後ろ姿を慌てて追う。曲がり角をいくつか抜けて、樹の後を必死に追い、駆ける。

 速い!!

 いくつ目かの角を曲がった所で、樹の姿はビルの間に消える。すぐにミノルが追い付くと、
「あっ!」
と思わず声を上げた。
 この場所だ!
 まぎれもなく、この前と全く同じ場所だった。きっとこの奥に、樹がいる‥‥

 また殴られる?

 入口に吸い込まれそうになりながら、思わず立ちすくんでしまう。この前の事で恐怖心が無いと言えば嘘になる。
 まるで、樹が自分を試しているみたいだった。
 しかし、ミノルは勇気を出して中に入って行った。きっと大丈夫、と自分自身に強く言い聞かせながら‥‥

 入り口から入って行くと、10歩ぐらい歩いた所でつきあたりになっていて、そこからさらに左に入って行けるようになっていた。前に来た時は樹に誘われるまま入って来たのであまり覚えてなかったけど、なる程これだと一番奥に入ってしまえばまず外からは分からないだろう。
 奥に入ると、ビルの壁に囲まれた空間に出る。確か左側のビルは空きビルだったはず。他の側面も上の方に何枚か窓があるけど、開きそうな雰囲気は無い。
 その袋小路の一番奥で、コートを脱いだ樹が待っていた。

 銀の十字架のネックレスに飾られた黒の細身のトレーナーは、胸のちょっと控え目なふくらみを微妙なラインで表現していた。細く長い手足、少し薄暗い中に映る黒いシルエット。
 一見、華奢に見える五体だけど、その中には確実にこの前見せたような[烈しさ]が内包されているのだろう‥‥
 余計な飾りは無用だった。さりげない動作一つからも動物的なフェロモンが溢れ出るようだった。

「待ってたよ」

 ハスキーな声が空間に優しく響いて、樹がゆっくりと近付いて来る。
「どうしても、ここで会いたかったんだ」
 それはミノルにしても同じだった。あの日、樹が走り去った後、その後に続くはずの光景は一体何だったんだろう‥‥そのことばかりが心を一杯にした。
 細い腕が首筋に巻き付いて、前と同じように身体を引きつけると、ミノルはヒヤリとして思わず下腹部に力を入れた。また殴られるのか‥‥焼き付いた恐怖感が身体を固く縛り付ける。
 後ろに回った腕は、そんな心を和らげるように髪を優しく撫でる。額にそっとくっつく唇の感触。撫でる手のフワフワとしたやわらかさがゆっくりと恐怖を解きほぐしていく。暖かな懐に抱かれると、不思議な魔力に飲み込まれて身も心も委ねてしまう‥‥
 すると突然、樹は反対の手で強く口を押さえつけて、ミノルにのしかかる様に体重をかけてきた。そのままの勢いで、二人はもつれ合って冷たい地面に倒れ込む。
 ビックリして思わず声を出しそうになるが、口を強くふさがれていて声にならない。真上に顔を持ってきて、じっとこっちを覗き込む樹の澄んだ瞳。首に掛かった十字架が頬に当たって、澄んだ視線とともに冷たい感触を残していく。

「おとなしくしてなよ‥‥」
 そう囁きながら樹は素早くミノルの上着を脱がせた。

 外気と地面の冷たい感触、その上から体重と体温がのしかかってきて、乳首の硬い感触と胸のやわらかさをはっきりと伝える。魔性の温もりが全身をそっと包み込んで、正常な思考力を奪っていく‥‥
 生暖かい舌が唇をなぞるようにはい回る、くすぐったい感触。少しずつ近付いて、くわえるように唇を奪っていく。離した唇に軽く吐息をかけられると、それだけで背筋に電流が走るように感じてしまう。自分とは違う生き物の濃密な気配が、全身を包み込みながらゆっくりと溶け込んで来る。
 やがて樹は指で唇をこじ開けると、少し乱暴に唇を被せて、深く深く口づけした。

 感覚の許容量を超えた熱さと甘さが、口の中をゆっくりとはいずり回る。思考は完全に停止した。クチュ、クチュッ‥‥二人の唾液が混ざり合う音が頭に直接響く。
 ゆっくり唇を離すと、舌と舌の間に唾液の筋がいやらしく伸びる。その筋が切れるかどうかという所で、二人は一瞬見つめ合って、そして再び唇を被せる‥‥

 樹の熱い口づけに心がいいように翻弄されてしまう。再会してからここまでの急な展開に頭がついて行けない。このままでいいのか?一体どうするつもりだ?頭の片隅に冷たい恐怖感が甦る。
 だけど下半身は正直だった。今までにないぐらい膨張して、密着する樹の秘部を突き上げている。恥ずかしい‥‥と思いつつも無意識のうちに腰を動かして、樹と密着する感触を楽しんでいた。未知への期待と不安が複雑に交錯する。
 そんなミノルを焦らすように、樹はゆっくりとキスを繰り返す。頬、額、唇、耳たぶ‥‥ぬるい唾液をたっぷりと塗り付けて、ミノルを汚していく。
 唇が首筋に達すると、ミノルの神経に明らかに今までと違う刺激が走って、トクンッと鼓動がはねあがる。思わず吐息が漏れて、背筋にゾワッと寒気を感じてしまう。
 樹はその変化を見逃さなかった。高まる鼓動の感触を確かめるように唇を強く吸い付けて、執拗に舌を首筋にはわせる。動脈沿いのライン、耳たぶの後ろから鎖骨へのライン、あごの下を回るライン‥‥甘い吐息とともに熱い舌がヒルのようにはいずり回ると、寒気とともに身体から次第に力が抜けていく‥‥その手応えを確かめるように、樹はジックリと舌をはわせる。

「んあ‥‥っ!」
 突然、樹は首筋に思いっきり噛みついて、まるでヴァンパイアのように首筋を強く吸った。
 虚ろな目でビルの谷間の澄んだ寒空を見上げながら、ジワジワと襲って来る痛みを堪える。不思議な事に、本当に全身の力が樹に吸い取られるように感じた。全身に弱い電流が走って、意識が遠のいていく。あまりの気持ち良さにしばし身を任せてしまう‥‥
 唇が首筋から離れると、くっきりとした歯型が残される。その時、自分の中の何か大切な物が、樹に奪い取られたような気がした。

「ミノル‥‥」

 耳元で甘く囁く声、その低い響きがとても淫靡に感じた。樹の魔性がミノルの心を徐々に蝕んでいく‥‥

 覆い被さった身体が離れると、今度は細い指がズボンの上にスルスルと絡み付いてきた。自分をさんざん痛めつけた拳が、冷たく細い指となって繊細に愛撫を始める。ズボン越しにキュッと握られるだけでも膨張した肉棒がズキズキと脈打ってしまう。
 チャックを開ける音が妙にいやらしく聞こえる。そのままズボンをひざの辺りまで下げると、今度はトランクスの上からまざくり始めた。剥き出しになった太ももがヒンヤリとして、指の感触がさっきよりも鮮明に伝わると、我慢しきれずに先端から粘液が漏れ出す。
 トランクスを濡らす感触を確かめながら、指が中に入って来る。冷たい感触がじかにまとわりついて、自身の熱さを認識させる。大胆に迫る冷たい指が心は冷やしたまま、その奥の本能をジワジワと焚きつけていく。
 先端から溢れる愛液を全体に塗り付けるように指が上下にうごめくと、まるで自分で慰めるのと同じぐらい自然に感じる。我慢できずに溢れ出す液体が樹の手のひらを濡らすのを感じると、ミノルは恥ずかしくなって思わず視線を外らしてしまう。

 その瞬間、樹はニヤニヤと薄笑いを浮かべながら下半身の衣服を乱暴に引き剥がした。剥き出しになった裸体が冷たい空気と樹の視線にさらされて、あまりの恥ずかしさと心細さにそのまま顔を背けてしまう。
 あらわになった肉棒は冷たい指でしばらく弄ばれた後、今度は熱い舌に裏筋からゆっくりと貪られていく。生暖かく湿った感触が冷えきった身体を芯から火照らして、思わず目を向けるとあまりにも淫らな光景に頭がどうにかなってしまいそうだった‥‥
 やがて樹の口は肉棒を頭からくわえ込んで、そのままズブズブと奥まで沈めていく。ミノルにとっては未体験の領域で、初めのうちは感覚も分からずに呆然とその様を眺めていた。

 樹の唇が目一杯に開いて、太い肉棒をくわえて悶えながら口の中に沈めていく。唇を伸ばして根元まで飲み込もうとするが、半分ほどは口に入りきらない。そのまま腰を突き上げれば、奥まで突き破ってしまいそうだった。
 やがて耐え切れなくなったらしく、くわえていた肉棒を吐き出してしまう。一息ついた後、先端を舌で軽くつついて再び飲み込もうとしていた。

 目の前に見える淫らな光景と、神経に伝わる湿った感触が頭の中でシンクロした時、ミノルにいままで感じたことの無い快感が伝わって来た。
 口が激しく上下して、唾液と湿った吐息でぬるく包み込む。舌が先端にまとわりついたかと思うと、次は裏筋の出っ張りをゆっくりとなぞって根元に向かう。冷たい空気の中で、樹の舌の熱さが身体の芯に鮮明に焼き付く‥‥

 クチュ、クッ‥‥チュッ、ブチュッ、グチュ‥‥

 鼓動に合わせるように口が上下して、狭い空間一杯に湿った淫らな音が響き渡る。誰か入って来たらどうするんだよ‥‥そう考えながらも逆らえずに快感に身を任せていた。
 肉棒をくわえる唇に熱く強い鼓動が伝わる。ミノルはもう弾ける寸前だった。ジュブ、ジュ‥‥ブッ、と飲み込まれると我慢も限界に達する。いっそこのまま口の中で‥‥

 その瞬間、唇がミノルから離れて、弾ける寸前だった鼓動が落ち着きを取り戻した。湿った肉棒にかかる吐息が熱くて、荒い。
 樹は再び身体にのしかかって、さっきまで肉棒を含んでいた唇を無理やり押し付ける。甘い唾液の匂いと、少ししょっぱいミノル自身の匂いが混ざって、独特のすえた匂いを塗り付けてくる。頭がクラクラして、まるでフェロモンの濃縮液を口移しで飲まされた感じがした。
 熱く火照った肉棒を冷たい指で愛撫しながら、樹は耳元に唇を移して熱く囁く。

「結構、大きいじゃん」

 熱のこもった一言が、ミノルのプライドを微妙にくすぐっていった。

 樹は腰の上にまたがったまま上体を起こして、そのまま細身のジーンズを脱ぎ始める。見るからにやわらかそうな白く細い太ももが剥き出しになって思わず見とれていると、脱いだジーンズをいきなり顔に投げ付けて来た。
 ジーンズのももから腰の部分を顔に押し付けて、温もりを感じる。まだ履き込んでないジーンズの少し硬い感触に、下半身の熱い体温が宿っていた。樹の体温で冷たい頬をくるむと、訳も無く安心できる‥‥

 温もりを惜しみながらジーンズを顔から除くと、そこには細い下肢を剥き出しにした半裸の樹の姿があった。薄暗い空間に白い太ももが眩しく映えて、キレイ‥‥再び見とれてしまう。
 樹はそのまま身体を少しのけぞるようにして自らの秘部を視線の正面に見せると、指を伸ばしてまざくり始めた。
 細く長い指で陰唇の入り口を揉むようにゆっくりと慰めながら、虚空に顔を向けて目を閉ざし、感覚を集中させていく。白く吐き出される息遣いが乱れて、指があやしく動く度に割れ目がジワッと濡れてくる‥‥ミノルは呆然としながらその一部始終を眺めていた。
 やがて割れ目の真ん中をこじ開けながら、指を一本、また一本‥‥自身を欲情させていく淫らな姿を見せつけるように、ゆっくりと奥に入れていく。
 ピチャ、ピチャッ‥‥蜜をゆっくりとかき混ぜる音が耳に届く。濡れた陰唇からは今にも湯気が立ってきそうで、見てるだけで体温が伝わって来る。細い指はまるで別の生き物みたいに、陰唇の奥を夢中でかき混ぜ続けた。

 ゆっくりと樹がこっちに顔を向けて、ニタッと歪んだ笑顔で挑発するように見下ろす。その笑顔にミノルはゾッとして、戦慄すら覚える。
 そのまま上体を腰の真上に戻すと、すっかり濡れた陰唇を裏筋の部分にグチュッ、と押し付けて、たっぷりと溢れ出る愛液で肉棒を濡らしていく。
 押し付けられた陰唇は肉棒の上でゆっくりと前後に滑り、絶え間無く溢れる愛液が二人の股の間をジンワリと流れていく。湿った感触が左右から強く挟み付けて、膨張しきった肉棒をヌルヌルに濡らす。その一つ一つの感触を確かめながら、笑みを浮かべる樹の淫らな表情‥‥

 早くキミを味わいたい。

 ふくらはぎの温もりが脇腹を左右から挟みつけると、やわらかい感触が少しだけ心を落ち着かせてくれる。もう我慢できない、という表情で樹が腰を上げて、固まった肉棒を細い指で熟した陰唇へと誘い、もう一方の指で自身をこじ開ける。今まさに結び付こうとする瞬間、ミノルの心には大きな期待と、本当にこれでいいのか?という疑問の両方が激しく渦巻いていた。

 一呼吸おいてから、樹はミノルをゆっくりと飲み込んだ。

 入口に力を込めて先端を締め付けながら湿った肉壁にこすりつけて、焦らすようにジックリと弄ぶ。ミノルはそのまま奥まで入ってしまいたかったが、樹はスッと腰を引いて、亀頭と陰唇との間に愛液で太く透明な線を描く。そして冷たい指で肉棒を握ったまま、チュッと音を立ててまた先端をくわえる。しばらくそんなことを繰り返していたが‥‥

 ズブズブズブッ

 突然、太い肉棒の根元まで一気に腰を沈めて来た。
 密着した腰とふくらはぎの暖かい感触がミノルを包み込む。その温もりの奥深くまで、ミノルが突き刺さる。やわらかな女性の肉体を、[オトコ]が刺し貫く感覚‥‥
 その時、身体の奥深くに眠っていた、何か分からないけどすごく攻撃的な感情が覚醒していくのを感じた。

 樹は大きなストロークで、ゆっくりと腰を動かして太い肉棒の感触を味わう。結合部から蜜をかき混ぜる音を立てながら腰が淫らに動いて、虚ろな笑顔がなめるように自分を見下ろす。
 中に飲み込まれた肉棒には絶えず湿った刺激が襲ってきていた。口で貪られた時と似た感触だけど、肉体の厚みと弾力が強く締め付けて、何倍もの刺激を塗り付けて来る。真綿の様にジワジワと締め付ける肉壷の感触が、ミノルを包み込んで神経を溶かしていく‥‥
 力を入れたままゆっくりと腰を抜くと、一呼吸遅れてから絡み付いていた陰唇の肉が離れていく。ミノルは感触を追いかけるように結合部に視線を合わせた。
 大きく開いた白くやわらかい太ももの真ん中に、太く硬い肉棒が突き刺さっている。傷口から流れる血のような愛液が、肉棒をジットリと濡らす‥‥
 生で見るその光景は、ビデオなんかで見るのとはケタ違いのリアルさで迫って来る。
 その時、意識の中でカッと何かが弾けるような感じがした。

 もっと奥まで、欲しいっ!!

 ミノルはいきなり両手で樹の腰をつかんで、奥深くめがけて力強く突き刺す。肉棒は樹を深く突き破って、硬くなった亀頭で子宮の壁を強く押し付けた。そのまま陰毛を擦り合わせるようにして根元を押し付けると、樹は動きに合わせて切ない吐息を吐き出す。
 腰を地面に降ろして、奥深くの感触を焼き付けたまま割れ目から抜くと、さっきよりも一回り太く、熱くなったみたいだ。
 やわらかな股の肉を突き上げながら、再び奥深くまで突き刺す。熱い性器同士が擦れ合う甘い感触が二人を痺れさせて、漏らす吐息が湯気みたいに白く消えていく。
 下から上へ、腰をしっかりつかまえて奥深くまで激しく責めて、膣がブチブチと軋む感触を存分に楽しむ。強く突き上げる度に、樹が顔を歪ませて悶えるのが分かる。呼吸を乱しながらも声を出さないように堪える表情が愛おしい。
 熱い蜜の中を突き破って汚していくのを楽しみながら、今まで感じたことのない優越感に浸っていた。まるで、この前襲われたお返しをしているみたいだった‥‥

 ミノルの中に覚醒しつつある感覚‥‥それは樹をジックリといたぶる感触と、優しく思いやる感情が混ざり合った変な感覚だった。

 突然、樹は嫌がるように腰から手を払いのける。ハッと我に返って表情をうかがうと、射るような瞳がきつく突き刺さって気おされる様だった。力を抜いて腰を冷たい地面に降ろし、樹の奥深くから抜け出す。まだ早かったか‥‥?
 すると樹はフゥ‥‥と一息ついた後、突然自分から腰を動かし始めた。大きく激しいグラインド、熱い摩擦が全身を飲み込む。
 不意を突かれてミノルは我を見失ってしまった。その上で樹が踊るように激しく腰を動かす。荒い息遣い。太もものぶつかる音とグチャグチャという湿った音が響き渡る。
 腰を打ちつける熱い体温。湿ってきつく締まる肉壷が激しく上下する度に、下半身の感覚を奪い取っていく。自分の身体じゃないみたいな変な感覚、まるで樹の肉欲に自分自身が貪られていくみたいだった。でもすごく気持ちいい‥‥
 力づくで主導権を奪い返した樹は激しく腰を動かしながら上体を被せてきて、息を弾ませながら低い声で囁く。

「気持ちいい、って言ってごらん」

 目の前に映る歪んだ笑顔は、まるで略奪者のようだった。しばらく戸惑っていると、長い指を首筋にそっと回して、ジワジワと食い込ませてくる‥‥冷たい瞳でじっと見つめながら今にも首を絞めようとするが、まるで金縛りに遭ったみたいに身体が固まって抵抗できない。

 やめて、怖いよ‥‥

 凍えるような恐怖が心を支配して、神経を研ぎ澄まして敏感にさせる。それを見計らったように樹がミノルを熱く締め付けると、恥ずかしい、と思いつつも逆らえない快感に思わず言葉が漏れた。

「‥‥気持ちいい」

 言い終わると同時に言葉を発した唇が優しくふさがれて、さっきまでの冷たい瞳が嘘みたいな温もりがミノルを甘く包み込む。

「いい子だね‥‥」

 低い囁き声を耳に残して、樹は腰の上で再び激しく踊り始める。蜜の中に深く浅く飲み込まれて、熱く湿った感触だけが身体に残る。
 貪欲に自分を求める樹を感じながら仰向けのまま空を見上げると、冬のやわらかな光がビルの上半分ぐらいまでを照らしていた。光が届かない冷たい影の中で二人、求め合う。
 犯されてる‥‥そう感じながらも安心して身を任せてしまう自分自身がいた。冷たさと優しさが激しく交錯する中で、[樹]という黒い天使に身も心も飲み込まれていく‥‥
 やがて樹はミノルの肩を強く押さえつけて、一気に動きを速くしていった。

 グヂュグチャグチャ、ヌチャヌチャ、グチャクチャクチャ‥‥

 外気の冷たさが神経を研ぎ澄まして、性器がきつく擦れ合う熱さを身体に強く焼き付ける。甘い痺れを感じる度に、二人の口から声にならない声が漏れ出す。
 腰の上で踊る樹の顔には、まるで三日月のような笑みが浮かんでいた。
 二つの熱い肉体は強く絡み付いたまま、互いを求めて激しく揺らぐ。その揺らめきは徐々に高まりながら、やがて一つに溶けていく‥‥その瞬間、あまりの気持ち良さに頭が真っ白になって、全身の感覚が樹に吸い取られていった‥‥

 ミノルは樹の中に熱い液体を一滴残らず吐き出す。その瞬間、全ての感覚が溶けて、イった‥‥

 樹はそっと目を閉じて、ミノルの鼓動に身を任せる。そして身体の奥深くでミノルを受け止めた。

 熱く溶けた身体を再び二つに離すと、地面の冷気が身体を急激に冷やして固めてしまおうとする。樹は下半身裸のまま、そばにあった黒のコートを羽織った。隣にはミノルが横たわったままで、呆然とビルの谷間の陽光を見上げている。

 この女に犯されたのか、オレ。
 自分自身に刻まれた決定的な事実。

 生まれて初めて結ばれた相手を何とも言えない気持ちで見つめると、その横顔はさっきまでと一変して慈しむ様に微笑んでいる。
 樹はミノルのもう縮んでしまった性器を優しく口に含んで、ヌルヌルに濡れたそれを舌で丁寧に拭き取った。下半身にはもう力は入らないけど、優しい気遣いに心がジンと暖まる。
 ゆっくりと身体を起こして樹の秘部に目をやると、自分が吐き出した白い液体が少しだけ滲み出ているのが見える。
 樹はそっと脚を開いて、暖かい太ももの中に自分を誘い込んだ。割れ目は少しだけ開いたままで、白く濁った液体がジワジワと滲み出てくる。優しく唇を吸い付けて、濡れた陰唇にそっと舌を絡めていく。
 一瞬、思わず顔を離しそうになった。二人が混ざり合った蜜の味は、正直言って不味かった。それでも我慢して割れ目にキスするようにそっと蜜を吸うと、樹は優しい笑顔を浮かべながら、ちょっと乱暴に頭を撫でてくれた。冷たい外気をコートが遮って、やわらかくて暖かい太ももの中で今まで感じたことの無い安心感に包まれる‥‥

 ふとミノルは気になることがあって、太ももから顔を上げて尋ねた。
「中に出しちゃって大丈夫だったの?」
 夢中で求め合っていて意識できなかったが、考えてみれば大問題だった。もしも、の事があった時、今のミノルには責任を取れる自信がなかった。
 すると樹はクスッと軽く微笑んで、
「大丈夫だよ」
とだけ答える。安全日だから大丈夫なのか、それとも何か別の意味があるのか‥‥ミノルには解らなかった。

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シリーズ連載 : black angel