青い空、広い海、白い砂浜… ここはパパが買ってくれたプライベートビーチ。 選ばれた人間だけが満喫できる私だけの楽園。 誰もが羨む華やかなゴージャスライフ。 (それなのに、このバカ男ときたら…) 「何やってんのよ グズッ!……
青い空、広い海、白い砂浜… ここはパパが買ってくれたプライベートビーチ。 選ばれた人間だけが満喫できる私だけの楽園。 誰もが羨む華やかなゴージャスライフ。 (それなのに、このバカ男ときたら…) 「何やってんのよ グズッ!……
眩しいフラッシュの光が私を包む… テンポのいい音楽と、ザワザワとした群声の中、モーターショーのステージの上で、艶やかな笑みを振りまく私は、至極の時間を過ごしていました。鮮やかな光沢を放つスポーツカーのボディーに手をかけ、……
「ここは駐車禁止区域です」 婦人警官である私は、目の前にいるオドオドとした男に毅然とした態度で言い放ちました。 男は額に汗を掻き、涙ぐみながら、それでも必死に言い訳を繰り返しています。 「お・お願いです!今日のところは見……
都内某所。 俺の仕事は精神カウンセラーだ。患者の悩みや相談を聞き、適切な助言を与えてやる。この疲れ切った現代にはとても需要の高い仕事のようだ。だが、世の中の大部分の『正常な』人間が考えているように、『精神カウンセラー』と……
1.甘い手淫 「もうすぐ着くから」 パタンと携帯を閉じ、三月の夜道を彼女のマンションに向かって歩く。僕は社会人になる前の長い春休みを、彼女の真奈と過ごすことで消化していた。 僕らは共通の友人を含むグループでの飲み会で……
1. あるマンションの一室‥‥。 おれはドアの前に立つと、インターホンのチャイムを鳴らした。少し間を置いて、女性の声‥‥固く疲れた感じがする。 「はい、どちらさまですか?」 「ごめんください。お電話をいただいた『けや……
1. 仕事が終わって、ミノルは独り黙々と帰り支度を始めた。 この会社に入って8カ月ぐらい。仕事は人並みにできる自信はあるけど、ここの人間とどうしても馴染めない。 昨日のドラマのことや遊びのこと、気に入らない上司や同僚……
梨乃の服は衿ぐりの大きく開いたものばかりなので、俺は気が気でない。 ただでさえ、梨乃の大きなバストは男達の注目の的だというのに、大きく開いた衿ぐりからは谷間が見え隠れしているので、そばで見ていると、何とも危なっかしい。……
1. 夕刻を迎えた都会は、連なるビルが鮮やかなオレンジ色に染め上げられ、この街の谷底にある様なスターバックスのウィンドウから上空を見上げると、ちっぽけな青空が名残惜しそうに覗いていた。 向かいのビルに反射した夕日が射……
あたし、滋が好きだった。決して、高望みではなかったと思う。滋はチャキチャキッとみんなをまとめられる子がタイプだって、周りの友達から聞いてた。彼のために努力したわけじゃなくて、あたしは仕切ることを得意とする性格だったよ。ど……