「バカヤロー!買ってこいって言ったのは【オイケヤ】のポテトチップだぞ!これ違うじゃねーかよ!」
ここは女子高体育館の用具室。
あたしは正座をして震えている少女「北原ゆかり」の目の前に立ちはだかり、何度も繰り返し罵声を浴びせかけながら、細かく砕いたポテトチップの粉を北原の顔に叩きつける。
「・・・でも津嶋さん・・・【オイケヤ】なんて・・・言わなかったから・・・」
「言い訳すんじゃねーよ!!」
ポテトチップの袋を逆さまにして北原の頭に被せ、右手でグリグリと押し付けてやる。手のひらにポテトチップの破片が北原の頭皮に摺り込まれていく感触が伝わってくる・・・(快感!)
もちろん【オイケヤ】のポテトチップに拘りがあるわけじゃない。最近の私は北原を苛めることに夢中なんだ。北原は気が弱いから、ちょっと脅してやると直ぐにビビるから面白いんだよね。絶対強者の立場は一度味わったら止められない!
パシリに使ったり、宿題をやらせたり、遊びで苛めたり、北原はあたしの最高のオモチャなんだ。コイツは何をしたって歯向かうなんてできっこない。
俯いて微かに震えている北原が、小さく鼻をすすり始めた。
(きたきた!きたよー!)
虐めの醍醐味は、やっぱりターゲットを泣かすこと。この、あと一押しで泣き出すってところが一番のお楽しみなんだ。あたしは押し寄せる満足感に浸りながら、右手の力を更に強めていく。
自分の乳首がキュンと硬くなっていく感触をハッキリと感じていた。下半身は熱く潤み、愛液が溢れてきそうだ。胸の鼓動はドンドンと早くなり、期待が高まっていく。もうすぐ快感は最高の高みにたどりつくんだ!
「ガラ!」
突然扉が開き、誰かが入ってきた。見た事ある顔だな・・・。そうだ、用務員のオッサンだ。いつも汚い恰好をしてるから、何度かからかった事がある。
「なんだオッサン!勝手に入ってくんじゃ・・・」
言い終わらないうちに、あたしの身体は吹っ飛び、床に転がった。用務員があたしを平手打ちにしたのだ。
「テメー!何してくれて・・・」
鈍い痛みが身体を襲った。体が自然に、くの字に曲がり床の上で丸くなる。どうやら腹を蹴られたらしい。
苦痛のあまり漏らす呻き声が、何かによって止められた。布の様なもので口を塞がれたらしい。気が付くと、2人の男があたしの上に乗って押さえつけている。
(こいつら何?!)
あたしはまだこの時点では、自分の置かれた立場がわかっていなかった・・・
「ようやく静かになったようだね」
用務員のヤローが北原の傍に寄り、親しげに声をかけている。白いシャツの男があたしに馬乗りになり、身体を押さえつけている。事態がまったく読めていないわたしは、何が起こっているのか考えてみるがちっとも理解できない。
「津嶋さん・・・」
北原が、床に押さえつけられているあたしに近づき、声をかけてきた。
「津嶋さんが、あんまり私を苛めるから用務員のおじさんに相談してみたの・・・」
(まさか北原が報復してくるなんて!)
口を塞がれうまく喋れないあたしは、それでも少しずつ状況が把握し始めた。かなりヤバイ状況だ。北原だけならともかく、男が2人もいたんじゃまともな抵抗はできない。なんとか逃げる手を考えないと・・
「お前、ゆかりちゃんを酷く苛めてたらしいな」
用務員のヤローがあたしの髪を掴み、力を込めて引っ張った。顔を仰け反らせて痛みに耐える首元に、白シャツの男の手が伸びてきた。
「ビリビリ!」
大きな音が用具室に響いたかと思うと、次の瞬間私の裸の胸が晒される事になったのだ。
「なんだ?こいつブラジャーしてねぇぞ?」
(やばい!ノーブラだったんだ!)
これはあたしの趣味。北原を苛めるときはノーブラ・ノーパンなんだ。なんでか分からないけど、この格好で北原を苛めると、すっごく興奮する。乳首はピンと立ってセーラー服の内側に擦れ、熱くなったアソコからはヤラシイ液がタップリと溢れてくる。太股を伝って膝の辺りまで濡れる事があるぐらいだ。
「うわー津嶋さんのオッパイ綺麗・・・」
北原があたしの上に覆いかぶさり、半分破れたセーラー服を広げると、あたしの胸をまじまじと見つめてきた。やや小ぶりの乳房の上でツンとすましている乳首に視線が突き刺さる。
北原はゆっくりと、あたしに告白してきた。
「ねぇ津嶋さん・・・私はあなたのことが好きだったのに・・・どうして苛めたりするの?」
用務員があたしの口に巻かれていた布を乱暴に外すと、さあ言えといわんばかりに髪を掴んだ手に、更に力を加えていく。
(なんとか旨い事言って、この場から逃げなきゃ・・・そうだ!北原が言った言葉を利用するんだ!)
「北原さん・・・ごめんなさい・・・」
あたしは、目に涙を潤ませながら切り出した。
「実はあたしも、北原さんの事が好きだったの・・・。あなたのことを独り占めしたかったの・・・。でもどうすればこの気持ちを伝えられるかわからなくて・・・」
我ながら、いい作り話だったと思う。とりあえずこの場をうまく切り抜けたら、北原や用務員への復讐は後からなんとでもなる。精一杯感情を込めた表情で北原を見つめた。
北原は驚きの表情を見せていた。あたしの言葉を頭の中で整理しているみたいだ。そうそうあたしはあんたが好きなんだ。あんたもあたしが好きなんだ。だったらこんな事していいはずないだろ?
「じゃぁ なぜブラジャーを着けてないの?」
「北原さんが好きだからに決まってるでしょ!」
一粒の涙を零しながら、あたしは北原に愛情を込めて訴えた。勿論いまの言い訳は全然理にかなっていない。でもそんなの関係ない。あたしの迫真の演技は説得力満点だ!北原ならきっと騙せる。ほら!北原の眼がうっとりとしてきた。あと一押しだ。
「ゆかりちゃん、簡単に信じちゃいけませんよ?」
(チッ!)
あたしは心の中で舌打ちをした。用務員め!余計な口を出しやがって。
「こういう女は、平気で嘘をつくんですよ」
用務員と白シャツの男は、2人であたしを抱えると、跳び箱の上に乗せ、両手に巻きつけた紐を跳び箱の下で結び付けた。跳び箱の上で拘束されてしまったのだ。
「津嶋さん!私を騙そうとしたのね!」
北原は私の首に手を掛け、力いっぱい締めてくる。用務員の言葉を鵜呑みにしたようだ。まったく北原ってやつは、素直にもほどがある。あたしは足をバタつかせながら、必死に息を止め、窒息の恐怖に耐えていた。生まれて初めて感じる苦痛だ。こんな苦しい事がこの世にあるなんて想像もしていなかった。
(え?マジ?あたしここで殺されるの?)
徐々に遠のいていく意識の中でそんな思いが頭を過ぎった瞬間、白シャツの男が声を上げた。
「あ!この女パンツも穿いてないぞ!!」
(ヤバイ!ノーパンもばれた!)
その声に北原が反応し、首を絞めていた手がやっと解かれることになった。取りあえず、絞め殺されることからは逃れられたが・・・
今後の展開を想像したあたしは、激しく咳き込みながら、体中に鳥肌が立つゾワゾワとした感触に襲われていた。
跳び箱の上で首を絞められたときに、苦しさのあまり足をバタつかせたから、スカートはすっかりはだけてしまい、ノーパンの下半身が丸見えになってしまってる。少しでも隠そうと足をピッタリとくっつけてみるけど、とても隠せそうもない。
(チクショー!こんな奴らに見られるなんて!)
悔しさと恥ずかしさに耐えながら、絶対にこの借りは返すからなと心で誓うあたしは、もう一度演技を試みる事にした。
「お願い・・・北原さん、あたしを信じて・・・」
精一杯心を込めた演技で話しかけてみるが、北原はあたしの言葉など、まったく耳に届いていないようだった。身動きせずにあたしの下半身をジッと見入っている。そして右手を伸ばし、あたしの下半身に生えている陰毛をそっと撫でてきた。しばらく無言であたしの陰毛を弄んでいく。手のひら全体を押し付けるようにしたり、指先に陰毛を絡ませてみたりするんだ。そのうち陰毛の中で拳を握り締めてきた。大量の毛が北原の指に捕まってしまう。
(いま北原を刺激すると、毟り取られるかもしれない・・・)
あたしも、さすがにビビッた。もし北原がこのまま力いっぱい右手を引いたら、あたしのアソコは見るも無残な姿になってしまう。だいいち凄く痛いに違いない。
皮肉にも、あたしのアソコの毛の危機を救ったのは、白シャツの男だった。あたしの足首を掴み、思いっきり上に引き上げたんだ。たぶんあたしの大事な部分を覗き込もうとしたのだ。結果的に北原の拳の力は緩み、あたしの囚われのアソコの毛は開放された。
でもその代わり、恥ずかしい部分が白シャツのイヤラシイ眼に晒される事になってしまう。こんな奴に見られてたまるか。
「テメー!やめろ!」
ついいつもの調子が出てしまった。しおらしい演技なんてしてる場合じゃない。足の裏を白シャツの男の顔にめがけて叩き込んでやった。ジャストミートだ!不意を付かれた男はもんどりうって、背中から床に転がった。
北原の眼が変わった。怒りに満ちた眼だ。今までなんども苛めてきたけど、こんな眼を見た事はない。もしかしたらあたしが拘束されているという状況の意味が分かったのかもしれない。そう、絶対強者の立場だ。
「津嶋さん!あなたって人は!」
再び首を絞めてくる北原の手は、さっきよりも強い。ハッキリとした決意が感じられる強さだ。そう、確たる殺意をもって絞めてくる。あたしはとんでもなく危険な奴に関わってたみたいだ。
迫り来る死の恐怖に押しつぶされていく。
息ができない!
苦しい!
助けて・・・
誰か・・・
・・
「みんな見てごらん!指が簡単に入っちゃったよ!」
窒息死する寸前だったあたしの耳に、微かだがこんな声が聞こえてきた。
この状況を救ってくれたのは、またしても白シャツの男だったらしい。コイツにとっては、北原とあたしのやり取りなんか関係ないみたいだ。ただあたしの身体を悪戯したいというイヤラシイ感情しかないようだ。
苦しさのあまり、本能的に足を上げて身体を縮めていたあたしのアソコは白シャツの男にジックリと見られていたのだろう。先ほど北原を苛めていたためにすっかり潤んでいた秘密の割れ目と、そこから少しだけ顔を覗かせている恥ずかしげなラビアは男の指で悪戯され、易々と指の侵入を許していたのだ。
あたしの大事な部分が無遠慮に弄られていたと気づいたのは、首絞めの苦しみから解放されてから、しばらくたった後だった。
ゼエゼエと激しく酸素を求めているあたしの姿を見て、北原は少し落ち着いたようだった。跳び箱に縛り付けられたあたしの瞳からは涙がとめどなく流れ落ち、見るも哀れな姿だったに違いない。
「もう解いてあげましょうよ」
北原は用務員に報復の終わりを告げた。散々やられたけど何とか生きて帰れそうだ。ここはおとなしく謝っておいたほうがいい。
「北原さん、許してくれてありがとう、今までごめんなさい・・・」
自慢の演技力で涙を流しながら謝罪した。仕返しを考えるのはその後だ。2倍、いや10倍に返してやるから楽しみにしてろ。
「ゆかりちゃん、このまま帰しちゃいけませんぜ?」
用務員が、また要らない事をいいやがった。
「このままじゃ、この女はまた同じ事をするに違いないんですよ。きっと後で仕返しをしてくるに決まってます。」
「じゃぁどうすればいいんですか?」
困惑した北原は用務員に尋ねていた。この女は本当に優柔不断だ。イラっとしながら、北原に何度も謝罪をしても、全然聞き入れてくれない。
「仕返しをされないためには、こいつの弱みを握ればいいんですよ。」
用務員の言葉に血の気が引いた。こいつ何を企んでやがる!
手に巻きついていた縄を解かれたあたしは、跳び箱の上で四つん這いの恰好をさせられた。スカートは腰の上まで捲られてお尻が丸見えになってしまっている。こんな奴らの前でお尻を出すなんて死ぬほど悔しい!でもここは従わないと本当に殺されるかもしれない。
恥ずかしさと悔しさに身を震わせながら恥ずかしい恰好をさせられているあたしの後ろで、何かカチャカチャという音が聞こえてきた。
いったい何をするつもりだろう?・・・
「パシャ」
聞きなれた音が用具室に響き渡った。
(写真を撮られた!)
今の私はお尻を丸出しにした恥ずかしい恰好をさせられている。そんな姿を写真に撮られたのだ。顔を上げてシャッター音がする方向を見てみると、北原が楽しげな笑顔を浮かべながら私のお尻に携帯電話を向けて、何度も何度もシャッターを押している。
「嫌!お願いやめて!写真を撮らないで!」
今の言葉は演技ではなかった。もうそんな余裕などない。写真を撮られた時点で、完全に北原の方が絶対強者になってしまったのだ。
夢中で写真を撮る北原に用務員が写真の使い道を解説している。インターネットの画像掲示板に掲載すると言って脅せとか、その際は本名や住所も掲載しろとか、身元証明になる学生証も撮っておけとか、写真のコピーを自宅アドレスに送っておけとか、何も知らない北原に御丁寧に教えているのだ。
あたしの立場は完全に逆になった。もう仕返しのことなんて頭にない。とにかく北原に何度も何度も謝って、撮った写真を消して貰うように頼んでみた。
「こんな恥ずかしい写真をばら撒かれたら、恥ずかしくて生きていけません!お願いですから写真は消してください!」
心の底から涙を流し、北原に懇願するあたしの耳に信じられない言葉が、用務員の口から飛び出した。
「なに言ってんだ?恥ずかしいのはこれからだぞ?」
次の瞬間、あたしのお尻の中心に冷たく、硬いものが押し当てられた。お尻の穴に何か突き立てられたみたいだ。
何をする気なの?
もっと恥ずかしい事って何?
こんなに止めてってお願いしてるじゃない!
仕返しなんて絶対にしません!
だからもう許して!
泣きながら喚くあたしの言葉は、身体を切り裂くような痛みで止められた。お尻の穴に無理やり何かを突っ込まれたんだ。そして・・・
「いやぁぁぁ!何してるの?痛い!! ヤメテェェェェ!」
生まれて初めての感触があたしのお尻の中へ流れ込んできた。鳥肌が沸々と立ち、ある単語が頭をよぎった。
(浣腸?!)
そうだ浣腸だ。あたしは浣腸されているのだ。体験した事はないけど、浣腸するとどうなるかぐらいは知っている。ウンチを我慢できなくなるんだ!
跳び箱の上から逃げようとするあたしを、用務員が押さえつけてきた。お尻に刺さった浣腸器の先からは、ドンドン液体が流れ込んでくる。お尻の穴をギュっと窄めて液体の侵入を防ごうとしたけど、防ぐことなんか無理だって事は承知してる。浣腸器の先端は、そのお尻の穴を割って中まで侵入しているからだ。
用務員が北原に悪魔のようなアドバイスをしている。
「動画も撮っておいた方がいいんじゃない?」
その言葉に、わたしは更に追い詰められました。容赦の無い甚振り。人間性を無視する陵辱。辛い仕打ちをされながら、初めて心のそこから沸いてきた言葉。
(イジメなんてするんじゃなかった・・・・)
何度謝っても許してもらえない悲しさ、自分の言い分を無視される辛さ、与えられる理不尽な陵辱、どれをとっても大きな痛みを心に感じていました。
(イジメなんてするんじゃなかった・・・・)
幾度と無く浣腸器がわたしのお尻の穴を犯すたびに、後悔の念が内臓に染み渡っていくのでした。
いったい何本の浣腸をされたのでしょう。お腹はパンパンに張り、重い痛みがお腹の底から身体全体を包みます。身体中が汗ばんでくるのが分かりました。鼻から伝った汗がポトリと落ち、跳び箱の上に幾つもの染みを作っていきます。身を捩じらせ、呻き声を上げるわたしは、3人の恰好の餌食です。
北原は色々なアングルから、わたしが苦しむ姿を次々と携帯電話に納めています。用務員と白シャツはわたしを見下ろしながら談笑しています。
「何分もつか、1万円掛けてみるか?」
「ん~・・・ あと10分はもつかなぁ・・・」
今のわたしは、完全に3人の淫らなオモチャです。でも3人に逆らう気力はありませんでした。必死に苦しみに耐えることしかできません。今のわたしに出来る事は、便意を少しでも先延ばしにするだけです。
お腹の痛みは段々とお尻の穴の方へと移動してきました。身体が排泄を要求しているのです。これ以上排泄行為をしなければ、自分の意思とは関係なく、その事態を引き起こしてしまうでしょう。
(うんちが漏れる・・・もう我慢できない・・・)
小刻みだった身体の震えが段々と大きくなってきたのは、わたしの限界が近くなっているサインです。3人はこのサインを見逃しませんでした。
「まさかここで糞を漏らすつもりじゃないだろうな?」
「1万円掛かってるんだぞ!まだ我慢しろよな」
用務員と白シャツの男は、言葉でわたしを陵辱してきます。こんな恥ずかしい思いをしたのは産まれて初めてです。ウンチを我慢して悶えている姿を見られるなんて・・・・。でも、もう限界です。
「お・・願いで・・す。お・・・ お手・ 手洗い・・・にい・・行かせて下さい・・・」
苦しみのあまり言葉がうまく出ません。でも、ウンチは今にもお尻の穴から飛び出してきそうなのです。必死にお尻の穴を窄めていますが、もう限界です。
用務員は笑いながらこう言い放ちました。
「我慢できないんなら自分の指で栓をしろよ」
なんて残酷な事をいうんでしょう。すっかり逆らう気を無くしたわたしを、どこまで辱めれば気がすむのでしょうか・・・
(そんな恥ずかしい事できません・・・)
わたしの気持ちは、言葉として出ませんでした。心とは裏腹に右手がお尻に伸び、指先でお尻の穴を押さえました。ウンチが出ないようにギュっと塞ぐと、疲れ切っていたお尻の穴の筋肉はほんの少し安堵を得ました。でもその代わり、激しい笑い声がわたしの周りで渦巻きます。
ウンチが漏れないようにお尻の穴を指先で押さえている女。
いま世界中で、一番恥ずかしい姿をさらしているのはわたしだと思いました。
便意には波があります。お尻の穴を指先で塞いでいたため、一回目の大波を乗り越える事ができました。でも、直ぐまた次の波が来ることが分かっています。それも、そう遠くない将来でしょう。たぶん1、2分でしょうか・・・。
用務員はそんなわたしの状況が分かっていたようでした。わたしを跳び箱の上から下ろすと、床の上で四つん這いの恰好を要求してきました。
わたしの目の前に置かれたものは・・・
(洗面器!)
用務員は何も言いませんでしたが、何を要求しているのかは分かりました。
この場所で、3人の目の前で、洗面器にウンチをしろということです。
「お願いです。わたしが悪かったことがよく分かりました。何でもします。だからそれだけは許してください。お手洗いに行かせて下さい。」
わたしの訴えは無視されました。迫り来る第2波を予感させる痛みが、いよいよわたしのお尻を襲ってきます。
(もうダメ・・・)
人前でウンチをするなんて恥ずかしくて死にたいぐらいだけど、床にウンチを撒き散らすことだけは出来ません。もう洗面器を跨いで、臭いものを出すところを曝け出すしかないのです。
わたしは覚悟を決め、震える手で洗面器を取ろうとしたときです。白シャツの男が意外な行動をとりました。わたしの目前に置かれた洗面器を取り上げてしまったのです。
「まだダメ!5分もたってないじゃないか!1万円かかってるんだぞ!真面目にやれ!」
なんて事をいう人なのでしょう。どこまでわたしを辱めるのでしょう。言いようのない痛みが心に突き刺さります。でもこれが絶対強者と弱者との関係なのです。
「お願いです!洗面器を貸してください!」
わたしの願いは、お手洗いに行かせてもらうことから、洗面器でウンチをさせてもらうことまで下方修正せざるを得ませんでした。
(もしかしたら、それさえも叶わないかも・・・・)
わたしを包む絶望感を押しのけて、切迫感が襲い掛かってきました。
いよいよ便意の第2波が押し寄せてきました。いったん乗り切った波は、勢いを更に増し、お尻の穴へと押し寄せてきます。
(漏れちゃう!)
わたしは再びお尻の穴に指先をあてがいました。お尻を上下に動かし、額を床に押し付けて、なんとか便意を乗り切ろうとしますが、大きな波は容赦なくわたしに襲い掛かり、我慢できそうにありません。
「お・・お願いです・・・ 漏らしてしまいそうです・・・ 洗面器を貸してください・・・」
体中から汗を噴出して哀願するわたしの姿を携帯電話で撮影していた北原がやっと口を開いた。
「もう限界なんじゃないですか?」
「まだまだ!せめてあと3分は我慢させようよ!」
白シャツの男は、まるで小学生がダダを捏ねるように言った。気に入ったオモチャを取り上げられるかのような口ぶりだ。
お尻の穴に全神経を集中させていたわたしは、次の瞬間ごく小さな異変を感じ取りました。
(プリッ)
体内から圧力が、わたしの指先をすり抜けて、ほんの少しだけウンチが外に飛び出してしまったみたいなのです。わたしが漏らしてしまったことを、3人はまだ気が付いていない様子でした。洗面器を渡す・渡さないで討論を続けています。
でも北原がある事に気づいてしまいました。
「あれ?なんか臭くない?」
3人はわたしのお尻の周りでしゃがみ込み、クンクンと鼻を鳴らして臭いを嗅いでいます。
「やっぱり臭い!津嶋さん漏らしちゃったんでしょう!」
便意からくる悪寒で震えていたわたしの身体は、今度は羞恥心で熱くなりました。ウンチを漏らしてしまったことを知られてしまったのです。床に顔を押し付けるようにして涙を流すわたしは、それでも、これ以上床にウンチを零さないように、お尻を塞いでいる指先の力を緩めないようにしていました。
「ほらぁ 震えてるじゃない 可哀相だから洗面器貸してあげてよ」
北原は白シャツの男から洗面器を取り上げると、わたしの目の前に洗面器を置きました。わたしは3人の眼も気にせずに、なりふり構わず洗面器を跨ぎました。
「ブリッ ブリププブリリィィッ・・・」
なるべくウンチの音を聞かれたくなかったので、ゆっくりと排泄したかったのですが、そんな余裕はありませんでした。意思とは関係なく、勢いよく飛び出してくるウンチは洗面器の中にドンドンと溜まっていきます。たちまち漂う異臭が用具室全体を満たしていきます。
北原さんが鼻を押さえながら携帯電話のレンズをわたしに向け、何度もシャッターを押していました。
「たくさん写真を撮ったから、もう私のこと苛められないよね?」
北原さんはわたしの前に立ちはだかって言いました。
わたしはウンチがタップリと入った洗面器を前に正座をさせられています。
「はい 今まで申し訳ありませんでした」
涙を流し、心の底からの謝罪しました。何度も何度も謝りました。本当にイジメをしていた事を後悔していたのです。今日の出来事は、人の痛みを知ることができなかったわたしに対する罰です。
わたしの心は妙に落ち着いていました。涙を流しながらも、清々しささえ感じていたのです。人の痛みを知ることが出来たわたしは、もう誰かを傷つける事は決してしないと、心から誓ったのでした。
北原さんが用具室から出て行った後、用務員さんが正座をしている私に近づいてきました。
そして、私の頭を撫でながらこう言いました。
「まさか これで帰れると思ってるんじゃないだろうなぁ」
はっとして見上げると、嫌らしい笑みを浮かべた2人の獣が私の前に立ちはだかっていました。
本当の恥虐の時間はこれから始まるのです・・・
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