隠れ家よ、永遠なれ!

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隠れ家よ、永遠なれ!
2021年06月29日 23時31分

春。出会いと別れの季節である。例年、そんな季節柄のイベントを無関心にやり過ごしていた我が『隠れ家』において、今年は大きな変化があった。愛、亜美、紀子の大学生組が『隠れ家』を離れることになったのだ。

あまりに突然のことに思われるかもしれないので、順を追って話そう。ここ最近、彼女達3人は以前より『隠れ家』に遊びにくる頻度が少なくなった。なぜなら、まじめな彼女達は毎日大学の講義を受講し、サークルに参加し、アルバイトで生計を立てているからである。

これは突然の変化ではなく、少しずつ緩やかに芽吹いた変化である。彼女達と出会った頃はもちろん毎日のように彼女達と楽しんだ。だが、大学生としての本分を日頃から伝えてゆくうちに、彼女達は『隠れ家』の淫楽と大学の生活をきちんと区別するようになったのだ。これは大変素晴らしいことである。

彼女達は経済的な事情で私を頼ることは一度もなかった。私は女子大生組が暇を見つけて遊びにくる度に思う存分抱いた。彼女達は相変わらず最高の性奴隷だった。何度味わっても味わい尽くせないほど美味であったことは言うまでもない。

私は思い悩んだ。本音を言えば彼女達を手放したくない。だが、同時に充実した大学生活を楽しんでいる彼女達にはやれるところまで頑張って欲しい。悩み抜いた。彼女達は良い意味で『普通の女性』なのだ。『隠れ家』に住みつき、ひたすら淫の悦びに耽る、衣緒菜や怜、そして由衣、優奈、さやか達とは違うのだ。衣緒菜達はある意味、『極めて特殊』な女性達なのである。散々悩んだあげく、私は彼女達の背中を押すことにした。

私の思いを聞いた3人は意外なほど素直に肯いた。
「ご主人さま、ありがとうございます」
思いもよらない感謝の言葉を彼女達の口から聞いて、私は自分の考えが間違っていなかったことを確信した。おそらく、彼女達の心の内にも似たような考えが芽生えていたのだろう。『隠れ家』で共に過ごした他の性奴隷達と同じような人生を歩むことの困難さを悟っていたのかもしれない。

私は急がなかった。思いを打ち明けてからもしばらくの間、『隠れ家』は性奴隷達の呼吸とともにゆっくりと時を刻んだ。そしてある日、再び3人と話し合う機会を持って、お互いの意志を確認した。

翌日、『隠れ家』に性奴隷全員が集まった。3人の離脱について伝えると、優奈がすぐに泣き始めた。亜美や愛と一番思い出を作ったのは彼女かもしれなかった。義姉の衣緒菜が妹を抱き寄せ、励ました。
「優奈ちゃん、ここで泣いたらダメだよ」
そう言う衣緒菜の声はとても優しかった。

その晩はささやかな送別会となった。過去の思い出を語り合った。懐かしさに胸が詰まる。今度は誰も泣かなかった。新参のさやかや怜も穏やかに会話に参加していた。最後は3人を寝室へ迎え入れ、身体と身体でお互いの愛を確かめ合った。このまま永遠に続いて欲しい淫靡な時間。すべてを裸にして貪った。

3人の美女の熱気がこもっている。私を含めた全員が思い思いにベッドに寝そべり、静かな時を過ごしている。もちろん、皆、裸のままだ。時折、誰かが甘えるように私の胸に顔を埋める。優しく髪を撫でてやる。いちいち確認しなくても、髪を撫でるだけで誰だか分かる。彼女達とは心と体で深く繋がっている。
「また、遊びに来てもいいですよね」
「当然だ」
亜美が笑顔で抱きついてくる。
「本当にお世話になりました」
「ケジメをつけるだけだ。成長してもっと良い女になって帰ってこい」
「そうですね」
日頃は元気な亜美も今だけは大人しい。永遠の別れではないと分かっていても、こうして3人と触れあっているだけで涙が込み上げてくる。長い間『隠れ家』を華やかに彩ってきた愛する性奴隷達。少しでも気を許すと、いっそのこと、彼女達をもう一度ここに繋ぎ止めようかという思いが募ってしまう。だが、それでは彼女達のためにはならないのだ。ここで涙を見せたらいけない。

「あー、ご主人さま、うるうるしてますね!」
『隠れ家』のムードメーカー、亜美。彼女はいつも『隠れ家』に光を照らしてくれた。

「大丈夫です。もっともっと美人になって戻ってきます」
『隠れ家』随一の美脚の持ち主、愛。彼女との思い出は数え切れない。

「わたしも愛さんや亜美さんに負けません」
初めて来たときは反抗的な女子高生だった彼女も、随分と大人になった。

私はゆっくりと体を起こした。そして服を身につける。それに続くように3人の性奴隷達が身支度を始める。煙草に火を点ける。目の前で3人が着替えている。不意に涙が頬を伝う。驚いて反射的に彼女達に背を向ける。涙が溢れて止まらない。これほど涙もろい自分は過去にない。
「ご主人さま」
着替え終えた3人の視線を背中で受け止める。時計の針は午前7時。人生で最高の夜更かしだった。

「どうしたのですか?」
心配そうな愛の声が耳に届く。彼女はいつも私のことを案じてくれていた。
「・・・早く行きなさい」
不覚にも声が上ずってしまった。これだけで彼女達には十分だった。

「愛してます、ご主人さま」

「・・・早く帰ってこいよ」

ついに私は振り返ることができなかった。今一度、彼女達を見たら、また抱きしめてしまう。引き留めて、ベッドに押し倒してしまう。『隠れ家』に繋ぎ止めようとしてしまう。

3人は深々とお辞儀をした。もちろん、私からは見えない。だが、私には分かるのだ。彼女達がお辞儀をして、そっと私の背中を見て、目に涙を溜めて、お互い軽く抱き合ってから部屋から出て行ったことが。

寝室のドアが閉まる。心にポッカリと穴が空き、力を失って、ベッドに倒れ込む。彼女達の温もりを感じる。また込み上げてくる。

その時、再び寝室のドアが開いた。淡い期待で一瞬だけ心が浮く。だが、現れたのは由衣と衣緒菜だった。2人の後ろに怜、優奈、さやかの姿が見える。皆、一様に泣き腫らした顔だ。咄嗟に顔を伏せ、威厳を取り戻す。
「どうした?」
由衣が皆を代表して前へ出た。
「見送ってあげなくていいのですか。まだ彼女達、近くにいます。せめて駅まで」
私は首を横に振った。
「勘違いするな。ずっと別れるわけじゃないんだぞ。いつまでも未練がましいこと言っていると、彼女達に笑われるぞ」
彼女達の目に今の私はどう映っているだろうか。顔を隠したって彼女達にはすべてお見通しだ。強気で偉そうなことを言っていても、まるで説得力がない。

「・・・俺もまだまだ未熟だよな」

そう言った瞬間に不意に笑いが込み上げてきた。そう、まだまだ未熟者の甘ちゃんだ。こう思うと、急に気分が軽くなり、ジメジメしていた自分を解放するように勢いよく立ち上がった。もう涙の跡を隠すつもりはなかった。しっかりと彼女達と向き合う。ホッとしたような由衣の顔。
「彼女達は立派に成長して、とびきりの良い女になって帰ってくるぞ。お前達も油断できないぞ」
「はいっ!」
由衣が笑顔で応えた。笑顔が伝染し、『隠れ家』に力が戻る。

「よし、彼女達が戻ってきた時にがっかりされないように、これからもしっかり生きるぞ。この『隠れ家』で!」

感極まった由衣が抱きついてきた。この女は一生私から離れることはないだろう。第一、私が離さない。
「おい、お前達も来い!」
涙で湿った寝室に性奴隷達が集まる。その時、カッと視界全体に煌びやかで優しい光が満ちた。辺り一面が美しい花で覆われ、最高の解放感と充実感で気分が高揚した。驚くべきスピードで体に力が漲り、心にガッチリと芯が入った。すべてを達観したように気持ちが大きくなり、あらゆる事象を理解したかのような自惚れが血を巡り、体中を走り回る。

「これだ!」

思わず大声で叫ぶと由衣がハッとした表情で私を見つめる。
「ご主人さま?」
そんな彼女の柔らかな唇を奪う。嬉しさと戸惑いで由衣の目が大きく見開かれる。

「これだ!この瞬間だ!俺はこの瞬間を忘れないぞ!」

自分の声とは思えないような歓喜の叫び。私は愛する性奴隷達に囲まれながら、何度も歓喜の雄叫びを上げた。まだまだ楽しみは無限だ。

愛、亜美、紀子が『隠れ家』を去って、少し時間が経った。彼女達のいない寂しさは拭いきれないが、今では私を含め、性奴隷達全員が普段の生活を取り戻している。

煙草をくわえると、由衣がすぐに火を点けた。
「由衣」
「はい」
彼女の腰に手を回し、グッと引き寄せてキスをする。とろけるような甘い感触。唇を離し、片手で彼女の身体を愛撫する。
「あんっ、ご主人さま・・・」
「さて、お前に負けないくらいの淫乱女を探しに行くか」
由衣の唇が可愛らしく尖る。
「もうっ、ご主人さま!いじわるです!」
私はもう一度彼女にキスをした。

我が『隠れ家』と、愛してやまない性奴隷達。
ここは私の夢と欲望に満ちた場所なのだ。
よって、これからも私と共に輝き続けてゆくだろう。
甘く淫靡な時を刻んでゆくだろう。
この素晴らしい空間に生きることを私は誇りに思う。

隠れ家よ!我が愛する隠れ家よ!
永遠なれ!

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シリーズ連載 : 私と性奴隷たちとの日々