奇妙な人達1

女性もえっちな妄想をしてもいいんです。
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アダルトな読み物のお部屋

奇妙な人達1
2021年06月29日 23時35分
犬小屋

唐沢春香は今年大学に進学した。大学から合格通知が届くと、彼女は両親に懇願した。
「お願い!1人暮らししたいの!」
娘思いの両親は優しく頷いてくれた。いずれこの時がやってくるだろうと予測していたかのような落ち着いた反応だった。
「じゃあ、あそこで良いかな」
「そうね。女の子の1人暮らしにはちょっと広いかもしれないけど…」
春香は子供のように目を輝かせた。
「えっ?どこどこ?」
「明日、連れて行ってあげよう」

こうして連れて行かれたのは、都心の一等地に建つハイグレードマンション20階建ての最上階だった。
「わぁ…」
眺めは最高だった。資産家の娘として生まれた彼女にとって、部屋の内装はサプライズというほど豪華ではなかったが、白を基調とした落ち着いた雰囲気の2LDKで、家具は既に揃っている。女子大生の1人暮らしには勿体ないくらいだ。
「でも、どうしたの、ここ」
両親は笑うばかりだった。
「春香が気にすることはないよ。ただね、春香が『1人暮らししたい』と言い出した時のために買っておいたんだ。普段は人に貸してるんだよ」
「そうなんだ。ありがとう、パパ」
思わず父に抱きつく。
「賃貸条件もかなり厳しくしてあるし、クリーニングもきちんとした業者を使ってるから、ホテルみたいに綺麗でしょ?気に入った?」
「うん、ママもありがとう」
不動産屋へ行って、希望条件を伝えて…といったことを想像していた春香は、両親からの思わぬプレゼントに胸が詰まる思いだった。両親は決して春香を甘やかすことはなかったが、大事な時はいつも最大限の協力をしてくれた。
「本当にありがとう」
気持ちが高揚して泣きそうになるのを堪えて、両親に何度もお礼を言った。こうして春香の1人暮らしが始まった。

最上階のフロアには3部屋あった。中央のエレベータホールを囲むように設計されていて、春香の部屋ともう1部屋が2LDK、残る1部屋だけは3LDKである。一等地のハイグレードマンションの最上階ということで購入価格は目玉が飛び出るくらい高いのだが、ここは超人気物件で、貸し出していた時期はたとえ解約されても翌日には借り手が見つかったらしい。

1人暮らしを始めて、生活が一変した。家事をしてくれる人はいないし、食事を作ってくれる人もいない。当たり前だと思っていたことが当たり前ではなくなって、生活というものに責任を感じるようになった。幸い、家事は苦にならないし、料理をするのも好きなので問題ない。辛いのは、帰宅した時に誰もいないことだ。寂しがり屋の春香にはそれが一番の問題だった。

キャンパスライフに関しては、全く問題なかった。ポジティブな彼女の周りには自然に仲間が集まってくるし、講義も欠かさずに出席した。ルックス良し、スタイル良し、性格良し、それでいて無邪気でおっちょこちょいな彼女は、男子学生にも女子学生にもモテた。だが、合コンとサークルには一切参加しなかった。つまり、平均的な大学生の楽しみからは距離を置いたのである。彼女のこうした姿勢を残念がる仲間は大勢いた。そういう人達には『アルバイトしたいの』と言い訳した。実際は単に興味がなかったのである。

ある日の朝、通学前に春香がゴミ袋を持って1階の入居者専用のゴミ置き場に行くと、先客がいた。20代半ばと思われる若い女性だった。春香はその女のあまりの美しさに目を見張った。手にしたゴミ袋を落としたことにも気付かなかった。
(綺麗…)
女は春香の理想像だった。将来こういう女になりたいと思わせる完成度が備わっていた。完璧なルックス、抜群のスタイルはもちろんのこと、上品で知的でオーラが滲み出ていて…
(すごい…こんな人…見たことない)
夢中になるとそれ以外のことが考えられなくなってしまう彼女は呆然とその場に立ちつくし、女を見つめた。やがて用事を済ませた女がゴミ置き場から出てきた。
「おはようございます」
女は入り口に立っていた春香に気付くと、軽やかに挨拶した。女に見とれていた春香は慌てた。
「えっ?…あっ!お、おはようございますっ!!!」
恥ずかしくなるくらい威勢良く挨拶をしてしまった。耳が熱くなる。自分の顔は真っ赤になっているだろう。女はそんな春香の様子が可笑しかったのか、優しく微笑んだ。春香には聖女マリア並の慈愛が感じられる笑みだった。
(素敵な人)
同性ながら、一瞬で心底惚れてしまった。彼女のためなら何でも出来そうな気がした。手も足も興奮で震えてしまっている。女はそのままエレベータホールへ歩き出した。
(あっ!)
このまま彼女と別れたくなかった。こんな素敵な人と知り合えるチャンスなんて滅多にない。春香は勇気を振り絞った。
「あのっ!」
女が驚いた様子で振り向いた。春香の声の大きさと必死さに驚いたのだろう。
「こ、ここに住んでいらっしゃるのでしょうかっ!」
緊張し過ぎで言っていることがメチャクチャである。だが、思いは伝わったようだ。女はクスリと笑った。
「はい」
状況から考えてみれば、彼女がこのマンションの住人であることは確認するまでもなかった。住居者専用のゴミ置き場にゴミを置き、エレベータホールに向かっているのだから。だが、今の春香にそんなことを一々気にしている余裕はなかった。
「お、お名前を教えて頂けないでしょうかっ!」
「えっ?名前?」
さすがに女は戸惑った。純情そのものの目の前の若い女性に好意を抱きながらも、どうすべきか迷っているようだった。そんな女の反応を見て、春香は深く悔やんだ。不躾な質問で相手を不快にさせたに違いない。
「すみません!ごめんなさい!」
春香は頭を下げた。こうなるともう何が何だか自分でも分からない。自分の情けなさに泣きそうだった。ずっと憧れていた海外のアーティストが自分のためだけにライブを開いてくれたとしても、ここまで取り乱すことはなかっただろう。それほど彼女はパニックになっていた。逆に言えば、それだけ、目の前の女に罪な魅力があることになる。

春香は項垂れて本当に泣きそうになっていた。そんな彼女に同情したのか、女が引き返してきて、春香の肩に優しく手を置いた。
「大丈夫ですか?えっと名前ですね。…わたし、松田由衣と申します」
「…松田…由衣…さん」
春香は顔を上げた。由衣の優しい瞳がこちらに向けられていた。柔らかい雰囲気が彼女を温かく包み込んだ。全身がとろけそうだった。
「あなたは?」
由衣に逆に質問されて、全身に緊張が走った。
「か、から…唐沢春香ですっ!」
「そう。じゃあ、春香ちゃん、これからもよろしくね」
由衣ににっこり微笑みかけられて、春香は感極まって泣いてしまった。高ぶった素直な気持ちが解放された。そのまま勢いで由衣の胸に飛び込んで泣きじゃくった。マシュマロのようなフワフワの胸の谷間に顔を埋めた。
「あらあら、どうしよう」
春香が泣きやんだのは数分経ってからのことだった。春香は何度も謝った。由衣はわざわざ外まで見送ってくれて、『いってらっしゃい』と声を掛けてくれた。感激だった。少し歩いてから後ろを振り返った。由衣がエレベータホールに向かっていた。そんな由衣の後ろ姿を春香は憧れと尊敬を込めて見送った。

由衣と出会った翌日。その日は午前中の講義がなかったため、昼前に部屋を出た。エレベータホールでエレベータが上がってくるのを待つ。2基のエレベータはどちらもゆっくりと下降していた。しばらく上がってこない。ホールには可愛らしいベンチが備え付けられているが、春香は立ったまま待つことにした。
(由衣さん・・・)
昨日の衝撃的な出会いの余韻が残っている。と言っても、春香が一方的に感動しているだけで、由衣にとっては何でもない瞬間、どちらかと言えばむしろ傍迷惑な時間だったかもしれない。
(由衣さんは何階に住んでるんだろう)
彼女のことを思い出すだけで、初恋の時のように胸が高鳴った。恋愛に関しては彼女はノーマルだが、一度惚れ込んでしまうと男も女も関係なかった。昨日の朝からずっと由衣のことで頭がいっぱいだった。

2基のうち、向かって右側のエレベータがゆっくりと上昇し始めた時、突然1人の男性が姿を現した。春香は心臓が止まりそうになった。まるで昨日のフラッシュバックのようだった。
(素敵・・・)
ゴミ置き場で出会った由衣のイメージが重なった。『理想像』という意味で、目の前の男と由衣は共通していた。ドキンドキンと外に音が漏れているのではないかと疑ってしまうくらい心臓が高鳴っていた。男が身に纏っている研ぎ澄まされた冷たいオーラーが余計に春香を緊張させた。春香は拳を固めた。昨日のように取り乱したりしてはだめだ。ポジティブ思考の春香は勇気を振り絞った。
「おはようございますっ!」
会心の一撃。きちんと言い切った。嬉しくなって頬が緩む。そして男の反応を伺う。男は春香の挨拶に対して、少しだけ口元を緩めただけだった。完全にスルーされてしまったのだ。
(えぇ!!!)
こちらの熱い思いは彼の中枢に届く前に冷気のバリアに跳ね返されてしまったようだ。春香はがっくりと項垂れた。トボトボと歩いて、力無くベンチに腰を下ろした。
「はぁ・・・」
自分の情けなさにうんざりする。昨日は由衣の温かさに、今日は男の冷たさに敗北した。
だが、次の瞬間、男の口から意表をついた言葉が出てきた。
「お前、可愛いな。優奈に似てるが、雰囲気は亜美に近い。素晴らしい」
「えっ?」
褒められているのかどうかもよく分からなかった。『可愛い』という言葉で一瞬パニックになった彼女は、その次に続いた意味不明なセリフによって、混乱の渦の中へ深く引きずり込まれてしまった。
(ユウナ?アミ?誰それ・・・)
ぼんやりとした記憶を引っ掻き回し、男の言葉を理解しようとするが、雲を掴むような虚しさがあった。
「おい、乗らないのか?」
遠くで男の声がする。遠くのようで近くのような。何かを口にしなければと思うのだが、口がパクパク開くだけで、何も起こらない。ハッと気付いた時には、エレベータは男を乗せて下降していた。
「あ・・・」
立ち上がってエレベータに向かって力無く手を伸ばすが、ホールには白けた空気が漂っているだけだった。春香は再びベンチに腰を下ろした。

自分が住んでいるマンションのどこかに由衣がいて、さらに同じ最上階のフロアには『彼』がいる。昨日、今日で、この2人と衝撃的な出会いをした春香は疲れ果てていた。と同時にワクワクしていた。
(あんな人達と同じマンションに住んでいるんだ!)
もしかしたら知り合いになれるかもしれない。少し年齢が離れているが、彼らもまだ若い。
(友達になりたいな・・・)
由衣ならすぐに友達になってくれそうな気がした。
(いや、由衣さんはお姉さん・・かな?)
一人っ子の春香は、兄弟姉妹に憧れていた。優しい由比さんがお姉さんで、冷たい『彼』がお兄さんで・・・春香の妄想はどんどん膨れあがった。

その日の講義を終え、帰宅する満員電車の中で痴漢に遭った。マンションでの出会いのことを思い出してぼんやりしている隙をつかれた。いつもなら強気に抵抗するところだが、春香は疲れていて成り行きに任せていた。女物の香水が鼻孔を擽る。柔らかくしなやかな指がスカートの中を徘徊する。
(あっ・・もうっ・・・)
指は生き物のように、大胆且つ繊細に蠢いた。まるで自慰をしている時のように、指は的確にツボを刺激してくる。
(えっ?)
春香はあることに気付いてビクッと体を硬直させた。これは男の指ではない。
(女の人?)
痴漢、いや痴女は正体を隠そうともしなかった。ゆっくり振り向いた春香の目と女の目が合った。春香が何かを言おうとすると、女が『シー』と唇に指を当てた。
(あぁ・・だめぇ・・・)
パンティが濡れている。過去にも幾度か痴漢の被害に遭ったが、濡れたことは一度もなかった。気持ちよくもなかったし、気味が悪いだけで不快だった。強気で抵抗するとすぐに男たちは手を引っ込めた。それも腹立たしかった。

だが、今は違う。蜜壺から愛液が溢れ出て、パンティを湿らせ、こぼれ落ちた愛液が太ももを伝っている。こんなに濡れたのは初めてだった。しかも相手は同性である。女の指はクチュクチュと蜜壺を弄び、クリトリスを擦りつけた。
(あっ!あっ!あんっ!すごいっ!)
自然に腰が動いていた。春香は処女ではない。昔からモテたし、既に2人の男性と経験があった。エッチなことには興味があり、実際の行為も好きだった。
(こんなに濡れちゃった・・・あんっ!)
快感のあまり声が出そうになる。ギリギリのところで理性で抑え込む。そんな苦悶を嘲笑うかのように女の指が臍から這い上がり、ブラジャーをズラして乳首を摘む。
(~~~~ッ!!)
声が出るのと、車掌の駅到達のアナウンスがほぼ同時だった。春香はキョロキョロと辺りを見回して誰にも気付かれていないことを確認してホッと溜息をついた。降りる駅は次である。太ももの雫をさりげなく拭いて、窓際に立った。膝がガクガク笑っていた。目を閉じ、先ほどの快感の余韻に浸る。
「ねえ・・」
「ひっ!」
既に降りたと思っていた痴女が目の前に立っていた。そして彼女の美貌に目を見張った。
(メチャクチャ綺麗な人・・・由衣さんとはタイプが違うけど)
「可愛いね・・・もっと遊ばない?」
女が一気に距離を縮めて、春香の耳に向かって息を吹いた。周囲の視線などお構いなしである。魅惑的な瞳と、体から滲み出る官能的な雰囲気に春香はとろけそうだった。
「・・・あの・・・ふぅ」
「なあに?」
じっと見つめられるとドギマギして何も言えなくなってしまう。目の前の女の指で彼女は快感に浸ってしまったのだ。思い出しただけで濡れてしまいそうだ。
「『怪しいお姉さんだけど、もう少し一緒にいたい』・・・かな?」
春香は驚いた。本音をズバリ指摘されてしまった。でも、冗談でもそんなことを言えるわけがない。むしろ、相手に言ってもらって安心した自分を嫌悪した。
「そんな・・・」
「大丈夫。わたし、全然悪い人じゃないから」
そう言ってニッコリ微笑む彼女は確かに悪人には見えなかった。

最寄りの駅に着いた。春香は何となく女に頭を下げた。
「わたし、ここなんです」
「そうなんだ」
女の表情に変化はなかった。春香は少しだけ寂しかった。もっと残念そうな顔をして欲しかった。
「失礼します」
去ろうとする春香の肩を女はポンポンと軽く叩いた。
「えっ?」
女がウインクした。
「わたしもここ」

電車で知り合った女と改札を抜ける。不思議な気分だった。仮に痴漢被害のことを駅員に伝えたところで、駅員も困惑するだけだろう。健康的な美人の春香と、蠱惑的な女の組み合わせは周囲の人間の注目を集めた。
「あの、どちらにお住まいなんですか?」
自分が先に答えを言ってしまうと、ずっとついてきそうだったので、春香は先回りして聞いてみた。女は隠す素振りもなく、目的地を指さした。
「あそこにドーンと立ってるでしょ?」
しなやかな指の先には春香が住んでいるマンションがあった。

「ふざけないで!」
思わず大声を出してしまった。夕方の混んでいる時間帯だったので、一斉に大勢の視線を浴びることになってしまった。女も目を丸くして、驚いている。慌てて春香の腕を引っ張り、隅に連れて行く。
「ちょっと、何?あなたの質問に答えただけなのに」
女は少しだけ怒っていた。その表情が驚くほど魅力的だった。春香の頭は混乱していた。
「だって・・・」
「『だって』、何?」
春香は泣きそうになっていた。彼女にからかわれたような気がしたのだ。変な出会い方だったけど、彼女の魅力に惹かれて好意を抱き始めた気持ちを裏切られたような気がしたのだ。だが、落ち着いてみると、彼女がそんなことをする理由がない。途端に彼女に対して本当に申し訳なく思った。
「ごめんなさい」
女は春香が項垂れて落ち込んでしまったのを見て同情したようだった。
「大丈夫?じゃあ、わたし、もう帰るね」
「えっ?」
女は微笑んだ。由衣のような優しい表情だった。
「いろいろごめんね。電車の中でしたこともごめん。あなた、本当に可愛かったから」
そう言って、女は春香のもとを去った。

春香は女の背中を目で追った。迷うことなく歩いてゆく。彼女の住まいは本当にあのマンションのようだった。その後ろ姿は少しだけ寂しそうだった。
(本当はいい人だったんだ。ちょっとエッチだけど・・・)
ちょうど気持ちの良い風が吹いた。それで春香の心が軽くなった。早足で歩き出した。そのうちに走り出して女を追った。すぐに追いついた。
「あのっ!」
女が振り向いた時だった。春香の死角から男の声が聞こえた。
「イオナ!」
イオナと呼ばれた彼女は、春香と男を同時に認識して、一瞬、春香に目をやった後、すぐに男の方を向いた。
「ご主人さまっ!」
(ご、ご主人さま?!)
春香はイオナに『ご主人さま』と呼ばれた男の方を見て、さらに衝撃を受けた。今朝、最上階のエレベータホールで会った『彼』だったのだ。

「おい、大丈夫か?」
呆然と立ちつくす春香を『彼』とイオナが心配そうに覗いている。
「あはは・・・」
何が何だか分からなくなって春香はフラフラとしながら空笑いした。
「大丈夫・・・じゃないみたいね」
「朝、マンションで会ったんだよ」
「えっ?この子と?」
『彼』が頷く。
「お前達、知り合いなのか?」
イオナが首を横に振った。
「電車で悪戯しちゃったの。ほらっ、メチャクチャ可愛いし・・・」
彼女が舌をペロッと出すと、『彼』は彼女の頭を軽く小突いた。
「イタッ!」
「そういうことをするなって何度も言ってるだろ?」
「ごめんなさい・・・後でお仕置きしてください」
「だめだ。お前の場合、お仕置きにならないからな」
2人の会話がどんどん頭に入ってくる。だが、まったく現実味のない理解不能な会話だった。
「イオナが迷惑掛けたみたいだな。許してやってくれ」
『彼』が春香の頬を優しくさすった。名前も知らない女性に対する謝罪の仕方としてはあまりに『高圧的』な気がしたが、なぜか心地よかった。春香は2人を交互に見た。
「もう大丈夫です。ちょっとびっくりしただけ」
「ねえ、そう言えば、名前聞いてなかったね!わたし、衣緒菜ね。相沢衣緒菜。あなたは?」
「唐沢春香です」
「そっか、春香ちゃんか。名前まで可愛いね。これからもよろしくねっ!」
衣緒菜の笑みにつられて春香も笑った。大学では絶対に知り合えないような人と知り合えて嬉しかった。だが、『彼』だけはニヤリとしただけで名前を明かそうとしなかった。

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シリーズ連載 : 私と性奴隷たちとの日々