由衣の手紙

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由衣の手紙
2021年06月29日 23時13分
Black Perv

都内某所

ある日、出勤前に一通の手紙が部下より届けられた。通常、『隠れ家』に郵便物が届けられることはない。そもそも郵便受けがないから、チラシ等も皆無だ。手紙の送り主は松田由衣だった。これなら合点がゆく。部下に手渡ししたのだ。

私は怪訝に思いつつも、封を開けた。数枚の便箋。ほんのりと香が漂う。彼女らしい配慮に思わず口元を緩めてしまう。しかし、手紙を読み進める内に鼓動が早くなり、手紙を持つ手の震えが止まらなくなってしまった。

愛するご主人様へ

いきなりごめんなさい。手紙を受け取って、呆気にとられているご主人様を想像してしまいます。

でも、大事な手紙。最後まで読んでくださいね。

由衣はご主人様のことを片時も想わなかった日はありません。海よりも深くご主人様のことを愛してきました。朝起きてご主人様を想い、会社でご主人様より辱めを受け、『隠れ家』でご主人様の愛を感じてまいりました。今となっては、ご主人様なしではあり得ない人生となりました。それは、誰よりも幸せな人生だと自信を持って言えます。

しかし、毎日が満たされる一方で、最近になって、気持ちが日々高ぶってゆくことを抑えることが困難となってまいりました。こんなにご主人様のことを愛しているのに、ご主人様はいつも他の女の子達と戯れ、私は年上として彼女達のまとめ役となるのみです。たまに私のことを愛してくださっても、同様、いやそれ以上の愛情が他の女の子達に注がれているような気がしてなりません。そう思うと、私の心は張り裂けんばかりに辛さを増し、悔しくて、悲しくて涙を堪えるばかりなのです。

近頃では、衣緒菜ちゃん、紀子ちゃん、そして先日いらっしゃった菜穂ちゃん。どんどん、ご主人様のお相手が増えています。可愛い仲間が出来るのは純粋に嬉しいのですが、心のどこかで一抹の不安が過ぎるのです。・・・私では不足なのでしょうか。あらゆる限りの愛をご主人様へ投げていても、ご主人様には不満なのでしょうか。決して、自惚れるつもりはありませんが、新しい仲間を得るたびにやるせない気持ちでいっぱいになってしまいます。

こうして手紙を書いている間にも涙が止まらず、便箋にポタポタと滴ってしまい、何度も書き直しています。ですが、書き直せば書き直すほど気持ちが熱くなり、気が狂いそうなほど辛くなってしまいます。手が震えて字が書けないです。唇を噛み、血の味の広がりを口の中で感じながら、現実への再帰を図り、ひたすら文字を進めていくしかありません。由衣の苦境を救ってくれるのはいつもご主人様なのに、今はそのご主人様に助けを求めることができません。また、泣いてしまう。

愛するご主人様。由衣はご主人様のモノです。いつも一緒にいたい。いつも愛し合っていたい。片時も離れたくない。心と心、体と体で交わっていたい。それが由衣の望みです。でも、それが叶えられない今、ただ悶々と『隠れ家』の日々を過ごすのは、私にとってもご主人様にとっても、良くないと思います。

ごめんなさい。ごめんなさい。本当に。ご主人様が私のことを愛してくださっていることも知っています。でも、それでは私には足りないんです。みんなと同じではダメなんです。

私はただの奴隷。大勢いる奴隷の内の一人の奴隷。

でも、松田由衣はご主人様にとって特別な存在でありたい。

もう少し違う形で一組の男女として結ばれていれば、私は夢のように幸せだったでしょう。今も十分幸せだし、ご主人様と出会えたことだけでも神様に感謝しなくてはならないのに、私は我が儘さんですね。

長くなってしまいました。

ご主人様、松田由衣はこの手紙を持って、『隠れ家』から身を引きたいと思います。

もし、もし、わずか一片でも私への気持ちがありましたら、明日の夕方4時にいつもの場所でお待ちしております。

愛するご主人様の永遠の奴隷 松田由衣より

読み終わって、思わず天を仰いだ。どんな苦難だって余裕で乗り越えてきたが、さすがの私も気が動転していた。

・・・由衣を失うわけにはいかない

彼女は掛け替えのない女性なのだ。部下に指示を出し、とりあえず会社へ向かった。

その日はまったく仕事にならず、定時に帰宅した。由衣は有給休暇を取っていた。『隠れ家』には衣緒菜と優奈がいた。
「ご主人様、お帰りなさい!」
衣緒菜が抱きついてくる。私は彼女を振り払った。
「一人にしてくれ」
そのまま寝室へ入り、ベッドに身を投げ出した。

・・・由衣を失う?

現実味のない問い。永遠に共にいるはずの女性を失うなんてありえない。

『明日の夕方4時にいつもの場所』か・・・

その晩、私は一睡も出来なかった。

翌日、私は徹夜で気持ちが高ぶったまま、花屋へ向かい、彼女が好きな花を大量に購入した。花の名前なんて知らないが、彼女が好きな花は知っている。一旦、『隠れ家』へ戻り、シャワーを浴びて、服を着替えた。何をするにしても手が震えてしまい、うまくいかなかった。その日は平日にもかかわらず、由衣以外の奴隷が全員顔を揃えていたが、私は彼女達と顔を合わせる術を知らなかった。こちらの気持ちを察したのか、奴隷達も声を掛けてくることはなかった。会社に電話を入れ、体調不良による病休を取得した。

午後3時。車を出した。『いつもの場所』はここから車で30分ほどの場所にある喫茶店だ。こぢんまりとしたお洒落な喫茶店で、たまにお忍びで2人で通っている店だ。途中で朝買った花を忘れたことを思い出したが、『隠れ家』に戻る時間が惜しかったので、途中の花屋へ寄った。すると今度は財布を忘れたことに気付いた。

・・・何をやっているんだ!俺は!!!

自分への怒りを抑え、緊急用に車内に常備してあるクレジットカードを使って、今朝と同じ花を大量に購入した。喫茶店へ着いたのは、5分前だった。

私は洒落たポーチをくぐり、両開きの木製のドアを押した。期待を込めて店内を見渡す。顔見知りの店員が優しく微笑む。洗練された店内。落ち着いた大人の空間。すべてはいつも通りだった。が、由衣の姿はなかった。

私はとりあえず、店内をまっすぐに進んで、いつもの席に腰を下ろした。すぐに店員がやってくる。顔見知りの女性店員だ。
「こんにちは」
彼女は「いらっしゃいませ」とは言わない。そして笑顔を絶やさない。
「由衣は来てないか?」
由衣という名前は彼女の頭にインプットされている。私が教えたのだ。私の問いに彼女は首を振った。彼女は水を置いて立ち去った。

その場で私は1時間待った。由衣は来なかった。電話は繋がらないし、メールの返信もない。『隠れ家』へ連絡しても、由衣は来ていないようだ。自分の時計がズレている可能性を考慮したが、すぐに正しいことを確認できた。不安が広がる。ただ、それだけ。

夕方5時半。店の空気が一変した。私はサッと顔を上げ、入り口を見た。当然のように由衣の姿を確認し、私は席を立った。その勢いで、代金を払い、由衣の手を引っ張って、車へ押し込んだ。
「ご主人様・・・んっ!!」
溜まり溜まったエネルギーを彼女にぶつける。シートを倒す。問答無用で彼女の服をはぎ取り、スカートを捲り上げる。舌を押し入れ、乳首をつまみ上げながら、パンティの中で激しくクリトリスを擦り上げる。
「んっ!んっ!」
由衣の体が全身で歓喜の悲鳴を上げ、パンティはあっという間に愛液まみれになった。形の良い胸をブルンブルンと弄びながら、パンティをズリ下ろす。と同時に私のモノを彼女の口へねじ込み、十分に屹立した頃合いで、彼女の中へ挿入した。
「あはぁ!!!はっ!あぁ!!!」
車の中の狭い空間で、不自然な体勢になりながら、私は彼女の体を貪った。これ以上ないくらいに激しくピストン運動を繰り返し、彼女の豊満な胸にむしゃぶりついた。
「だめぇ!!!イクイク!!!」
彼女が何度果てても、私の責めは終わらなかった。彼女が5回目の昇天を遂げようとした時、ようやく彼女の中へ射精した。

行為が終わり、車内がムッとした熱気に包まれても、私は彼女に覆い被さったままだった。
「由衣」
返事までにしばらく間があった。
「・・・はい」
「あの手紙は何だ?」
私は彼女の手を取って、自分のモノを握らせた。彼女の手の中で再び大きくなると、泣き出しそうな顔をしている彼女の中へ再度入れた。
「あはぁ!!!」
先ほどの繰り返し。彼女の意識は朦朧としている様子で、ただ肉体が私の責めを甘受している。
「お願い・・もう!!!・・・っ!!!」
「もっと感じろ!もっと感じろ!」
「だめぇ!!!!」
シートが軋む。壊れてしまいそうな勢いで私は体ごと、彼女へぶつかってゆく。
「だめぇ・・・あぁ・・・」
口から涎が垂れ、股間からは愛液が溢れ出す。そして、頬には涙の筋が何本も出来ている。
「ごめんなさい!!!・・・ごめんなさい!!!」
「お前の『ごめんなさい』は聞き飽きた」
「あぁ・・もう・・だめぇえええ!!!!」
パンパンと乾いた音がギシギシというシートの軋みとミックスされ、新しい音色を創り出す。その上に由衣の喘ぎ声がトッピングされる。
「あぁ・・ご主人さまぁ・・・」
「あの手紙は何だ?」
「あぁ・・くぅぅ・・」
彼女に私の声は聞こえていないようだ。快感に必死に耐えている彼女の顔はこの世のものとは思えないくらい美しかった。
「イクゥ・・イクッ!!!」
今度は彼女と同時に私も果てた。

さすがにそれからしばらくは身動きすらできなかった。消耗しきった2つの裸体が周囲の熱気を吸収したり、放出したりを繰り返し、汗が引いて体が冷えてきた頃、ようやく私は彼女から離れた。由衣は生気を失ったかのように、薄目を開けた状態で『止まっていた』。
「大丈夫か?」
さすがに不安になるが、彼女が力無く微笑むと安心した。どんな微笑みでも、彼女の微笑みはこの世で一番好きなのだ。

「・・・じゃあ、『俺』は大丈夫か?」

突然の問いに由衣は一瞬戸惑った顔をしたが、すぐに問いの意味を理解し微笑んだ。

「・・・はい」

私は由衣を連れて『隠れ家』へ戻った。その間、由衣は一言も発しなかった。『隠れ家』へ戻ると、私は奴隷全員に『歓迎』された。

「お誕生日、おめでとうございます!!!」

・・・え?

室内の派手なデコレーションを一通り見渡してから、由衣を見る。彼女は優しく微笑んで、恥ずかしそうにうつむいた。私は頭をフル回転させて、由衣の手紙と目の前の出来事の関連性を結びつけた。すっかり忘れていたが、今日は私の誕生日だった。平日に全員が揃っていたことを一瞬でも疑わなかった自分はそれだけパニックに陥っていたということだ。確かに私が『隠れ家』に居ては、これだけの装飾や料理を極秘裏に準備することは不可能だが・・・

「今日なら私は会社に行ってるだろ?」

そう、わざわざ由衣が手紙で私を誘き出さなくても、準備はできたはずなのだ。私の問いに答えたのは亜美だった。
「でも、それだと、ご主人様がいつ帰ってくるか分からないし」
衣緒菜が続く。
「そうそう。それにご主人様って、かなーり鋭いからちょっと他のことで頭いっぱいになって欲しかったし」

他愛のない苦し紛れの言い訳を聞いて、私は思わず笑ってしまった。
「で、これは誰の企画なんだ?」
私は愛する奴隷達を見渡す。彼女達は一様に由衣を見つめている。私は由衣の横腹を小突いた。由衣は子供のような無邪気で照れた笑顔を浮かべていた。

派手な『誕生日会』は問題なく終わった。純粋に嬉しかったし、楽しかった。自分の誕生日をこれだけ盛大に祝って貰えたのは生まれて初めてだった。私は奴隷一人一人にキスをして、これからも彼女達を愛し続けることを誓った。

ゲスト扱いで来ていた菜穂、杏奈と、翌日に大学の講義がある紀子、亜美、愛が帰宅し、『隠れ家』に残った衣緒菜と優奈が後片づけをしている。私は由衣と2人きりになったタイミングを見計らって、話し掛けた。
「俺を試したな?」
由衣はフルフルと可愛らしく首を振った。こういう茶目っ気のある女でもあるのだ。
「手紙の内容はみんなに教えたのか?」
奴隷達の様子を見る限りではそんなはずもなかった。案の定、由衣は『ご主人様を誘い出す』という役目を担っていただけだった。但し、誘い出すだけではなく、できるだけショッキングな方法で。

「で、あの手紙はどうなんだ?本当のところ」

由衣は私に抱きついてきた。そして耳元でソッとささやく。

「心配かけて本当にごめんなさい」

「お前の『ごめんなさい』は聞き飽きた」

「はい。そうですね、じゃあ、えーと、あの手紙は・・・私なりのアピール・・・かな?」

首を傾げて微笑む彼女の頭をポンと叩く。まるで子供の悪戯だ。

「何が『私なりのアピール』だ。心配させやがって。今夜はじっくりお仕置きだぞ」

由衣はチロッと舌を出した。

「もちろん、喜んで」

私はもう一度、彼女の頭を軽く叩き、手を取って寝室へ連れ込んだ。喫茶店で不安に駆られて悶々と1時間待ち続けていたのが遠い昔に感じてしまう。由衣を手放すなんで考えられない。もちろん、他の愛する奴隷達も同様だが、由衣だけは特別なのだ。

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シリーズ連載 : 私と性奴隷たちとの日々