とある日曜日。
「行ってきます、ご主人さま」
由衣がそう言って微笑んだ。大人しめの服装にもかかわらず、溢れんばかりの色香と気品が漂う。私は彼女の元へ歩み寄り、腰に手を回して抱き寄せた。軽くキスを交わす。
「今日は一段と綺麗だな」
「そんな・・・嬉しい・・・」
「気をつけてな」
「はい」
しかし、一度抱き合ってしまうとお互いなかなか離れられない。抱き合った姿勢でなんとなく時間が経ってしまう。
「・・・あの、ご主人さま」
「早く行け。グズグズしてると犯すぞ」
「だって、ご主人さまの手がエッチだから・・・」
無意識のうちに私の手は彼女の腰から尻へ這い回り、彼女のスカートを捲り上げようとしていた。
「おう、すまん」
「ふふっ」
彼女の笑顔につられてもう一度キスをする。
「早く帰ってこいよ。たっぷりとエッチなことしてやる」
「はい。楽しみにしてますね」
それでもなお離れようとしないのを見かねてか、ソファーでくつろいでいた衣緒菜が焦れったそうに言った。
「あー、もうっ!ちょっと買い物行くだけでしょ!」
彼女は私にタメ口をきく唯一の性奴隷である。
「衣緒菜、俺に向かって何て口の利き方だ」
「そんなにラブラブなんだからもう結婚しちゃえばいいのに」
「・・・な、何だと?」
何気ない衣緒菜の一言に意表を突かれて私は思わず由衣を見た。彼女も目を丸くしてこちらを見ていた。顔が真っ赤になっている。きっと私もそれに近いのだろう。衣緒菜の軽口などいつものようにあしらえば良いのに『結婚』という言葉を妙に意識してしまったのか、何となく気恥ずかしくなってお互い目をそらせる。
「早く行け!」
「はいっ!」
弾けるように由衣は玄関へ向かった。その後ろ姿を眺めながら、衣緒菜の言葉を脳内で再生する。そして軽く頭を振った。私が結婚などあり得ない。振り返ると当の衣緒菜は何事もなかったかのように優奈と仲良くお菓子をつまんでいた。
「おい、そこの馬鹿女。今からお仕置きだ」
衣緒菜の隣に座っていた優奈がビクリと肩を振るわせる。それに気づいて彼女の傍に行って優しく頭を撫でた。
「優奈、お前のことじゃないよ。ごめんな」
「・・・はい」
性奴隷とは思えないほどの儚げな美女である。毎度のことながら無性に守ってやりたくなる気分にさせられる。異性には好かれるが同性には嫌われそうなタイプだ。
「お前の馬鹿なお姉ちゃんをちょっと借りるぞ」
「あ、ご主人さま、私にもご奉仕させてください」
いつもは大人しい彼女だが、淫欲の権化のような姉の影響で日に日に淫らな思考が育っているのだろうか、時を経るにつれて性的な行為について積極性を帯びているように思える。主従関係を持つ私としては喜ばしいことだが、少しだけ複雑な思いである。
「よし、じゃあ、二人で衣緒菜を苛めてやろう」
「イッ、イクッ!!!」
優奈が背中を仰け反らせて全身を震わせる。何度も絶頂を繰り返した彼女はすでに肩で息をしていた。ほんのりと朱に染まった色白の柔肌はエアコンの効いた部屋の中でさえ、うっすらと汗ばんでいる。
「はぁ・・・はぁ・・・もう・・・許して・・・」
衣緒菜を二人がかりで責めようとしてもどうしても優奈が最初に限界に達してしまう。毎晩のように可愛い義妹を犯すことを悦びとしている衣緒菜にとって優奈を絶頂へ導くのは手のひらを返すよりも容易なことなのだ。たとえ私が衣緒菜をバックから激しく突き上げたとしても、彼女はその快感に浸りながら、優奈の隙を見て彼女の股間に顔を埋めてしまう始末。あとはどんなに私が腰を振ろうと、妹がイクまで離れない。
「優奈ちゃん、もっと気持ちよくしてあげるからね」
愛液まみれのトロトロの蜜壺を弄びながら、衣緒菜は優奈に覆い被さりキスをした。今までに何百回となく見てきた光景だが、この二人の美女が絡み合う姿は一種の芸術である。視覚的な美はもちろんのこと、彼女達の淫靡な喘ぎ声も耳に心地よい(喘いでいるはほとんどが優奈なのだが)。
結局いつものパターンに落ち着き、何百回見ても飽きない彼女たちの絡みを眺めて楽しもうとタバコを探していると、突然インターホンが鳴った。
「あーあ、良いところだったのにぃ」
由衣が居ないときは衣緒菜か優奈が対応に出る。彼女たちはこの部屋の住人ではないのだが、これは私たちのルールだ。衣緒菜がパッと立ち上がり、姉から解放された優奈が私の傍にやってきて裸のまま恥ずかしそうに抱きついてきた。頭を撫でてやると嬉しそうに上目遣いでこちらを見て微笑んだ。こんな天使のような女が自分の性奴隷だと思うといつも誇らしい気分になる。姉も最高だが、妹も姉に勝るとも劣らない。キスをしながら彼女の形の良い胸を愛撫していると衣緒菜が戻ってきた。
「ご主人さま、お客さまです」
「客?誰だ?杏奈か?」
杏奈とはずっと懇意にしていたアダルトショップの店員だった女だ。つい最近会った時に店長に昇格してグループ全体の経営に参画し始めたとかなんとか言っていた気がする。簡単に言うと陽気で巨乳で由衣と歳が近い美人さんだ。
「違いますよ。とにかく早く着替えないと」
衣緒菜はウキウキした様子だった。彼女は感情が表に出やすいからすぐに分かる。
「おい、誰なんだよ」
なんとなく嫌な予感がして、私は彼女に詰め寄った。衣緒菜は悪戯っ子のような表情をした。
「誰だと思います?」
「分からないから訊いてるんだろ。早く言わないとしばらくエッチしてやらないぞ」
彼女に対してこれ以上効果的なセリフはない。案の定、彼女はあっさりと折れた。
「妹さんです」
「は?」
「ご主人さまの妹さんですよ!ご主人さまにあんなに可愛い妹さんがいるなんて!もうっ、どうして今まで教えてくれなかったんですか!」
「あ、あぁ・・・」
「もう通しちゃったからすぐにここに来ちゃいますよ。着替えないと」
私は軽いパニックに陥っていた。優奈を放して無意識に灰皿のタバコを手に取る。タバコを咥え、目の前で衣緒菜と優奈が着替える様をぼんやりと眺めながら、『なぜアイツがここに?』という解のないクエスチョンを頭の中でひっきりなしにリピートする。
「ご主人さまぁ、急いでください」
衣緒菜の声に呼応するように今度は部屋のチャイムが鳴った。私は飛び跳ねるように慌てて着替え始めた。
私には5歳年下の妹、七菜(なな)がいる。が、性奴隷達には彼女の存在については一切伏せていたし、当然のことながら妹にも性奴隷達のことは教えていない。栗色のショートヘアで、目は大きめ、顔は全体的に幼い感じ。小柄だがスタイルは良い。私と違って明るく社交的で、タイプとしては以前『隠れ家』にいた亜美に近い。彼女はよく出張で都内に来るため、月に数回程度は一緒に食事をする。毎日のようにメールを送ってくるのだが、面倒なので3通に1通程度の割合でしか返信していない。そのことで会う度に文句を言われる。
普通と違うのは、彼女と食事の後は必ずセックスをすることである。兄妹という垣根は学生時代に彼女の願いでバージンを奪った時から越えていた。その体験が影響しているのか、彼女はブラザー・コンプレックスであり、私以外の異性と付き合うことすら考えようとしない。両親にはうまく誤魔化しているようだが、私はかなり心配している。羨ましいと思われるかもしれないが、当事者からしてみるとそんなことはまったくない。何事も度を過ぎると大変なのである。子供の頃は毎日のように喧嘩ばかりしてうんざりしていたのだが、今となってはブラコンの件は置いておいて仲の良い兄妹だと思う。
チャイムがもう一度鳴った。衣緒菜が私の方をちらりと確認する。
「おい、本当に妹なんだろうな?嘘だったら一生エッチしないぞ」
「本当だってば。でも、ご主人さまに妹さんがいたなんて初耳ですけどねー」
私の秘密を知ってしまった彼女は嬉しくて仕方がないらしい。おまけにどうやら妹は彼女のお眼鏡に適ったらしい。舌なめずりをせんばかりである。
「それにしてもどうして妹だって分かったんだ?」
私の問いに衣緒菜は肩を竦めた。
「だって、ご主人さまの本名もご存じでしたし、ご自分で『妹なんです』とおっしゃってましたし」
「くっ、お前が慣れない敬語を使うのを聞いているとなんかむかつくな」
「ひっどーい!」
「・・・とにかく、今まで黙っていたのは悪かったよ。そこでだ。頼みがある。これだけは絶対に守ってくれ」
「分かってます!」
「まだ何も言ってないぞ」
衣緒菜と優奈は目を合わせてにっこりと微笑んだ。
「私たちのこと、妹さんには内緒なんですよね?」
「あー、おにぃ!」
七菜が抱きついてきた。彼女は幼少の頃からずっと私のことを『おにぃ』と呼ぶ。可愛い奴めと思う時もあれば、ただうざいと思う時もある。
「人前でその呼び方をするな」
「誰もいないじゃん」
「後で紹介するから」
「ふーん、若い女の人の声だったよねー」
少しだけ棘のある言い方だ。ブラコン妹を衣緒菜達に会わせて良いものか心配になってくる。
「それにしてもどうしてここに来たんだよ」
ここの住所は当然家族に伝えてある。が、地方住まいの両親は心配ないとしても、七菜はちょくちょく都内に来るため、何かの弾みで性奴隷達の存在がばれないように『絶対来るな』と強く言い含めていたのだ。一緒に食事をする度に『行きたい』という彼女を何とかなだめて、彼女も今までずっと我慢して約束を守ってくれていたのだが。ちなみに株投資で生活している今でも、家族には会社勤めということになっている。まさか、昼間から性奴隷達とセックス三昧の日々を過ごしているなどと知られるわけにはいかない。
「ごめん!でも、一度でいいからおにぃがどんなところに住んでるかどうしても知りたかったんだもん」
「だったらメールでも何でもいいから先に言ってくれよ」
「おにぃ、いつもメールの返事全然くれないじゃん!」
「話をそらすな」
「うぅ。だっておにぃをびっくりさせたかったんだもん」
目に涙を溜めて上目遣いで私を見つめてくる。破壊力は優奈と良い勝負だ。こうなると私は強く言えなくなってしまう。
「分かったよ。別に疚しいことがある訳じゃないけどさ」
「えへへ、ごめんね。今度からはメールするね」
また来るつもりなのかと思いながら、彼女の背中を軽くポンポンと叩く。
「・・・まあいい、中に入れ」
「ねえ、おにぃ」
「何だよ」
「キスして」
ちなみにこの会話の間、彼女はずっと私に抱きついている。彼女のこういう所は嫌いではない。キスをしてやると満面の笑みを浮かべる。これも嫌いではない。
緊張で喉がカラカラになる。まさかこの部屋に七菜を入れることになろうとは想像だにしていなかった。ここはいつも使う喫茶店でもレストランでもラブホテルでもない。性奴隷達との愛の巣であり、聖域のような場所なのだ。そもそも一介のサラリーマンが住めるような部屋でもないし、第一、衣緒菜と優奈の存在があまりに不自然だ。というわけで、言い訳できない極めて危機的な状況であることは間違いない。
「うわっ、すごーい。おにぃ、こんなところに住んでるんだぁ」
感情表現が豊かな彼女は初めて海外にやってきた女子学生のようにはしゃいでいる。そんな彼女を横目に、私はどうやって衣緒菜と優奈を彼女に引き合わせようか思案していた。衣緒菜が応対に出ているので『いない』ということにはできない。隠そうとすれば怪しまれるだけだ。
「ねえねえ、おにぃ」
七菜は弾むような満面の笑顔で抱きついてきた。妹は何かにつけて抱きついてくる。年少の頃はうっとうしくて仕方がなかったが、彼女が年頃の女性の色気を持ち始めてからは多少意識するようになった。
「なんだよ」
「さっき、出てくれた人に挨拶しないと」
「ああ、そうだな」
ついにきた。優奈は変なことはしないだろう。問題は衣緒菜だ。いつものような軽口で大惨事を引き起こされたらたまったものではない。さっき念を入れて頼んでおいたから後は彼女たちを信じるしかない。
「衣緒菜、優奈。こっちに来てくれ」
「はーい」
衣緒菜のよそ行きの声色が少しだけ新鮮である。綺麗で嫌みのない声である。彼女は七菜に対して上品に微笑みながら丁寧に頭を下げた。非の打ち所がない洗練された仕草だった。普段おちゃらけていてもいざという時はきちんと期待に応えてくれるあたりはさすがである。
「はじめまして、衣緒菜です」
「あ、はじめまして、七菜です。いつも兄がお世話になっています」
「いえいえ、そんな。お兄様にはこちらこそお世話になりっぱなしで」
「まったく、何なんだこの状況は・・・」
思わず口に出して私はハッと口をつぐんだ。性奴隷と妹に横目で睨まれながら、私は咄嗟に優奈を指さした。
「七菜、こちらは優奈だ」
「はじめまして、優奈さん」
「はじめまして、よろしくお願いします」
背中に嫌な汗をかきながら妹をリビングのソファーに案内する。
「七菜さん、何か召し上がりませんか?コーヒー、紅茶、なんでもおっしゃってください」
優奈が気を利かせてくれた。きっちりと由衣の代役を務めてくれている。
「ありがとうございます。じゃあ、コーヒーをいただきます」
優奈と衣緒菜が席を外すと、七菜は私の二の腕をポンポンと叩いた。目が輝いている。
「可愛いー、あの子達、メチャクチャ可愛いんだけど!」
「まあな」
「モデルさん?女優の卵?あれっ、衣緒菜さんって何かのファッション雑誌で見たような・・・」
「そういう仕事はしてないよ。ちょっとしたきっかけで知り合ったんだ。まあ、単なる女友達だよ」
「女友達かぁ」
「なんだよ」
七菜は何か閃いたように一瞬目を見開いてから声を潜めて言った。
「・・・もしかしてセフレとか?」
「何でそうなるんだよ」
「だって、おにぃ、人付き合い苦手で社交的じゃないし、面倒くさがり屋さんだし、エッチだし・・・」
いきなりそちら方面に感づく辺りは血の繋がりのせいだろうか。セフレと言われて、何だかそれが一番実際に近い言い訳のような気がした。性奴隷達は言ってみれば強い主従関係を持ちながらも、深い愛情に包まれた家族同然のセフレのようなもの。こうして言葉で説明しようとすると非常に妙な感じだが、こういう場合に嘘で塗り固めたはぐらかしをしようとすると大抵失敗するものだし、とりあえずはセフレということにしよう。
「実はそうなんだ。親には内緒だぞ」
すると七菜はいきなり泣きそうな顔になった。
「ひどい!七菜がいるのにぃ!」
「・・・」
これは困った。彼女は嫉妬などというネガティブな感情とは無縁の女だが、ブラコンが絡むとどうにもならない。私にも大きな責任があるし。こうなると彼女の機嫌が直るまで時間をかけてゆっくりとなだめていくしかない。
「おにぃのバカ!」
「あぁ、ごめんな・・・うーんと参ったな」
そこに絶妙のタイミングで優奈が戻ってきた。というよりは、こちらの様子を遠くから見ていてタイミングを計っていたというべきだろうか。今日の優奈は実に冴えている。
「お待たせしました」
私に腕を絡めていた七菜は恥ずかしそうにソファーに腰をかけ直し、優奈に礼を言った。
「ありがとうございます」
「いえ、どうぞごゆっくり」
優奈はそのまま引き下がった。衣緒菜は出てこない。七菜は複雑そうな表情で目の前のコーヒーカップを見つめていた。あくまで仮定だが、私がシスコンで、妹にセフレがいたらとてもショックだろう。気が狂いそうになるかもしれない。私は彼女の肩をさすりながらおそるおそる様子を伺う。
「七菜、大丈夫か?」
「うん」
「彼女たちのことを黙っていたのは謝るよ」
すると七菜が顔を上げてじっと私を見つめた。
「ねえ、おにぃ」
「なんだ?」
「今日はここでエッチして欲しい」
「はっ?」
「衣緒菜さんと優奈さんに帰ってもらって」
なんとなく予想はついていたが、私は素直に従うことにした。圧倒的に私に非がある状況だから仕方がない。不満そうな性奴隷達を追い出してから七菜の元へ戻ってきた。
「あとであの人達に謝るね。せっかく親切にしてくれたのに」
「そうだな」
「じゃあ、おにぃ・・・」
七菜が恥ずかしそうに頬を染めてまたもや強烈な上目遣い攻撃をしてきた。そして私の手を引いて自分の胸に置いた。服の上からもしっかりと伝わってくる柔らかな感触。彼女は私と会うときは必ずノーブラなのだ。
「・・・わがままな七菜をお仕置きして」
さっそく私は彼女を拘束する作業にかかった。椅子に座らせて、両手を後ろ手に縛る。そして両足首を椅子の脚に縛る。不安と歓喜で七菜の身体が火照っているのが分かる。
「おにぃ、そんなにきつく縛ったら動けないよぉ」
声色が甘ったるくなり、自分の口で状況を伝えることで余計に興奮しているようだ。
「お仕置きだからな。これもしてやる」
アイマスクをすると途端に雰囲気が変わる。何かとてつもなく淫らなことをするのだという思いが刺激され、股間が熱くなる。それは彼女も同じだろう。身体の自由を奪われた上に視界すらも奪われてしまったのだ。モゾモゾと身動きする度に自らの拘束を自覚し、もう自分の意志と関係なく陵辱されてしまうのだという絶望と期待が身体の隅々まで満ち溢れ、乳首は固くなり、秘部は早くもじんわりと濡れてしまう。もちろん服も下着もそのままだ。いきなり素っ裸になるよりもこちらの方が興奮するというのは兄妹の統一見解である。
「胸、少し大きくなったな」
「あんっ、そんないきなり・・・」
「もう乳首立ってるな、ほら」
「あっ、はっ、あふっ」
「こうして欲しいんだろ?」
「あっ、やだっ・・・あんっ!」
服の上から乳首を擦ると彼女の吐息が漏れる。彼女は乳首が非常に弱い。コリコリと固い乳首を指の腹でこねると、わざとらしいくらい敏感な反応が返ってくる。
「ブラしてないから、いっぱい感じちゃうよぉ」
「どうしていつもノーブラなんだ?」
「だって・・・擦れて気持ちいいもん。でもおにぃと会うときだけだよ・・・」
「じゃあ、直接いじめてやるよ」
服をまくり上げ、形の良い乳房に顔を埋める。巨乳というほどではないが、美乳というにふさわしい張りと弾力。触っていてとても心地よい。舌で乳首を転がすと、七菜は我慢できないように身じろぎをする。
「あっ、あっ、だめぇ!」
わざとチュパチュパと卑猥な音を立てて乳首を吸う。頬を赤らめて喘ぐ妹に欲情してしまう。十分に時間をかけて美乳を楽しんだ後は、優しくキスをして小休止。今度はスカートを捲り上げると色白の太ももがギュッと閉じられる。ただ足首が固定されているので完全には閉じられない。
「恥ずかしいよぉ」
「もう濡れてるんだろ。お前は変態女だからな」
アイマスクの奥で涙を溜めた大きな瞳が想像できる。色白でトロトロな太ももを撫でながら奥へ手を伸ばすと肌触りの良いシルクの感触と、しっとりと湿った感触を同時に感じることができた。下着の隙間から指をねじ入れる。
「あっ、くっ」
「お前はここが気持ちいいんだよな」
「そこダメっ!あっ!あんっ」
彼女の性感帯は知り尽くしている。まずはクリトリス周辺をピンポイントで刺激してゆく。
「はぁ・・・はぁ・・・イッちゃぅ・・・もう・・・だめぇ」
「もうイクのか?」
「だって・・・おにぃの指が・・・うぅ」
徐々に激しく刺激してゆくと突如彼女の身体がビクッビクッと痙攣した。
「もうイッたのか?まだ中に入れてないぞ」
「・・・イってなんかないもん!」
「じゃあ、もっとちゃんと責めてやるかな」
指を膣内へねじ込む。愛液がねっとりと絡みつく。敏感なスポットを擦りつける。
「あんっ!・・・いいっ!気持ちいいよぉ!」
こうなると彼女はどうにもならなくなり、私の指によって何度も何度も絶頂を繰り返し始める。
「いやぁ!・・・くっ、イクっ!イッたばかりなのにぃ!」
「まだまだ始まったばかりだぞ」
「おにぃ!」
3度ほど立て続けに絶頂に達すると、彼女はぐったりとしてしまった。ちょっと急ぎすぎたかもしれない。アイマスクを外して今度はキスからゆっくりとやり直しである。
「んふぅ・・・おにぃ・・・」
トロンとした目の奥で妖しげな光が私を誘う。すっかりと大人の魅力も兼ね備えた妹に欲情してしまう。我慢ができなくなって私はズボンを下ろし、自分のモノを彼女の目の前にさらした。七菜は何の抵抗もなくくわえ込む。
「んふぅ・・・んっ、んっ」
フェラチオのテクニックはエッチをする度に上昇している。
「そうだ、あれを忘れていたな」
私はフェラチオを止めさせ、寝室の引き出しからローターを持ってきた。
「お前はこれが大好きだったな」
パンティの中にローターを仕込む。リモートで操作できるタイプのものだ。
「よし、じゃあ、もう一度頼む」
生温かい彼女の口の中で彼女の舌技の心地よさに身を任せる。しばらくフェラチオをさせてからローターのスイッチを入れる。
「んっ!」
フェラチオが一瞬止まり、反射的に逃れようとするが、拘束されて身動きができない。私はそんな彼女の姿に欲情しながら、喉奥にさらに深くモノをねじ込む。
「んっ!んっ!」
苦しそうに藻掻く彼女。口いっぱいに私のモノをほおばり、目には涙が溜まっている。私のモノはあっという間に力を漲らせた。ローターの無機的な振動音を聞きながら、彼女の口内を陵辱してゆく。同時にローターの強度を徐々に強くしてゆく。天真爛漫な彼女の表情は辛そうに歪み、征服欲を掻き立てる。やがてローターの刺激に耐えきれなかったのか、ギュッと目を閉じてビクッと震えると縋るような上目遣いで私を見つめてきた。これ以上やると苦痛でしかないので引き際となる。
「ぷはぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
解放された七菜は水底から戻ったかのように荒い呼吸を繰り返した。
「大丈夫か?」
「はぁ・・・はぁ・・・おにぃの大きいんだもん」
「お前、随分と上手になったな」
「・・・おにぃ、ローター止めてぇ」
「だめだ」
「うぅ・・・」
こうして話している間も彼女の股間は刺激を加え続けられ、彼女は脚をもじもじさせている。
「今度はバイブで苛めてやろうかな」
「だめっ!これ以上、苛められたらおかしくなっちゃう」
「分かったよ。じゃあ、解いてやるよ」
椅子の拘束から解放された彼女は私に抱きついてきた。愛液で汚れたローターが音を立てて床に落ちる。彼女をお姫様だっこで寝室へ運んで、キスをしながらお互いの服を脱がし合った。すっかり濡れているのですんなりと中に入った。バックから始まり、彼女が求めるままに体位を変え、時間も忘れて彼女を求め続けた。
「あんっ!あっ!おにぃ!おにぃ!」
何度も『おにぃ!』と叫びながら彼女は絶頂を繰り返す。彼女の締め付けは相当なもので私も果てそうになりながらも突き続けた。絶頂しそうなタイミングで彼女の敏感な乳首を強めに摘んでやると彼女は悦ぶ。
「イクっ!またイッちゃうぅ!!!」
彼女はこれ以上無理というほど身体をこわばらせて、がっくりと身体を横たわらせた。文字通り燃え尽きたといった感じだ。
「はぁ・・・はぁ・・・おにぃ」
「ん?」
「ふぅ・・・ありがと」
消耗しきった顔に優しい微笑みを浮かべて彼女がキスをしてくれた。私は満足して彼女を抱きしめた。七菜は性奴隷ほどの性的な強靱さはない。衣緒菜や怜は別格としても、比較的大人しめな由衣にしろ優奈にしろ、一般の女性に比べれば相当なものなのである。性奴隷を相手にするようなエッチを求めると、七菜は間違いなく壊れてしまう。だが、七菜とのエッチはこれで十分だ。十分すぎるほどなのだ。
「ねえ、おにぃ」
「何だ?」
「おにぃ、まだイってないよね。気持ちよくしてあげるね」
そう言って彼女はもう一度私のモノを口に咥えた。
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